「都会にはもう、モグラがおりませんが、
聞きたいと言いながら耳を塞ぎ、
見たいと言いながら目を伏せる、
そんな輩が多いので、
それは土から出てきたモグラなのかと思えば、進化とは悲しいもんだ、な ....
ことばの未来について考えている
インプットに忙しく
アウトプットに忙しいが
未来についてかんがえている
暴力
マクロ
ミクロ
コミュニケイション
距離
誰とどんなこと ....
昼と夜がつながっていると知ったのはいつのことだっただろう。
それまでは、紙芝居のように昼から夜に紙をめくるように変わり、夜は朝に紙をめくるように変わると思っていた。地球の自転を知り、昼から夜へ変わ ....
海辺の街で育ったので、食卓にはよく魚があった。
その中でもいわしは定番で、母は何十匹も小さないわしをさばき、わたしたち姉弟三人は刺身が大好きで、先を争うようにそれを食べた。
その際に出るいわしの骨 ....
お好み焼きと言えば、大阪風お好み焼きか広島風お好み焼きか?なんて言うのはお好み焼きがご当地名物でない私のような人の言うことなんだろう。
父はとても忙しい人だったが時々、私達兄妹3人をお好み焼き屋 ....
僕は道草を食うのが好きで、もしそういうジャンルの職業があるならば間違いなく小学生の頃の作文には将来の夢としての道草イーターへの思いが暑く拙く紡がれているはずなのですが、そういう将来性が道草にはない ....
久々の雨、朝からの秋雨に濡れて足もビショビショに‥
もう!だから雨は嫌い!
と言いながら、私は本当はそんなに雨が嫌いではないことを思い出す。
雨が窓を伝うのをみながらパラパラと ....
ママがむかしつややかな毛並ととがった爪とひきかえに愛を得た話を父から聞くたびにあたしはみょうな気持になる、その結果としてあたしは生まれてママは死んだのだ。つまりあたしはママの毛並と爪とひきかえとい ....
今日は、なんとなく或る風景を思い出した。
昔の早朝の特急にのる私は白いワンピースを着ていた。
初夏独特の早朝の日差しの中で、風はまだ涼やかで、乗る人もまばらな博多行き特急。
出発間際に ....
お父さん作文。名前
「ゆ・い・あ・き・ひ・こ」
ゆ・豊かに・真面目に・生きてきた。
い・いつもにこにこ穏やかに。
あ・「あなたが大事。」とそう言って
き・きっと近くで眺めてる。
ひ・陽 ....
現代詩フォーラムは、リニューアルを挟みながらも、もっとも長く続いているサイトである。今ではこのサイトの馴れ合い性などが批判されることが多いが、もとは批評したい/されたい人が集まるサイトであった。現代詩 ....
私信以外だったらホントになんでもいいんですよね?
本当は私信を一番送りたかったのですが、そこは仕方がありませんヽ(´▽`)/
ところで、とうとうネットポエム界を引退されるということで、引退 ....
起きたり寝たりはしない。倒立させたテレビがある。ダサい。消されたそれを眺めている。
ある日暮れに、茜色に、肌寒い風になびくカーテンの献身とペーソスに、男は可及的速やかにしらけ、すべての窓をあ ....
第二次世界大戦は未曽有の惨事で多くの人たちの心に傷を作った。単純に図式化すると、詩には二つの直行するベクトルがある。一つは、詩が実存や傷から垂直に表現されるベクトル。もう一つは、詩が言葉 ....
神は忍耐しておられる
木村:何年も前から何度もエホバの証人が訪ねてきては悪い時代がもうすぐ終わるとか、今は世界中で警告がされている終わりの時だということを何回もききましたが、それにしてもあまり ....
柏木に須田の戦闘訓練を、青山に身体能力の向上のためのトレーニングを担当してもらうことをそれぞれ伝えた。特に柏木には、自身の戦闘能力を削られる危険性について知らせ、危険な状態に陥ったら訓練を中止して構 ....
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優に百メートル超える長い土塀に囲まれた屋敷の前を通って、ぼくは毎朝、小学校へ通った。広い屋敷の庭には松の木や樫の木がうっそうと繁っている。白い土塀のかわらの上に木々が暗い森の ....
娘が宝籤を撫でている。宝籤はおとなしい犬とは言えないお転婆だけれど、餅のようなてのひらが宝籤の黒い毛並のなかをせわしくいったりきたりするあいだはおとなしくしている。自分よりちいさいものだと分かって ....
{引用=
2015 10月24日、25日のツイッター上の企画
#空想の街【ハンツピィの宴】に参加しました。
「詩の学校」というお話を書きました。2日目は主にガールズバンドのお話。
詩について ....
ささいなことかもしれないけれど、
とても ありがたいなって、偶に深く充実感をもらっている気がして、
じぶんがアンバランスな時なんか、途方もなく嬉しかったりします。
誰 ....
一仕事終えた様な充実感でいっぱいで、僕は車のソファに深くため息をついて腰をおろした。泥まみれで爪の間に土の入った指でステレオをつけてザッピングすると、古いジャズボーカルや落語や人生相談が流れてきたがす ....
地下鉄の駅とはいっても高架線上にある、そんな駅から5分ほど歩いたところに、フィットネス倶楽部Ichida はある。父、幸盛が始めた小さなスポーツクラブが最初だったが、いまでは指導員も施設もそれなりに ....
適当に物を書いてみる。
なら、ブログでも書いてればいいのではないか?といわれそうだが、それについてはわざわざブログを立ち上げてまで書き残しておくようなものでもなく、かと言ってだれかに ....
この表題は、榊蔡さんが10年前に立てられたトピックです。
http://bungoku.jp/fbbs/viewtopic.php?t=81
残念ながら、この10年、詩壇に新たなムーブメントが ....
悲鳴
二〇〇三年、高田信也は仕事の都合で夜中、実家から眠っている小学三年生の娘を連れ、堺から岸和田の自宅に臨海線を通ってカローラで帰る。羽衣に差し掛かると右手にステンレスパイプが林立している ....
詩の中に生活を持ち込むことを嫌う人は一定数いる。さらに、詩によって人生に直接触れることを嫌う人もまた一定数いる。詩は此岸の出来事を扱うものではなく、彼岸へと飛翔していくものだ、そう考える人は ....
そらに浮かぶ、あの日の星は遠く。
遠く銀河系の隅っこの方まで離れてしまって。
もう帰って来れないけど。
放課後、昇降口で…
「ねぇねぇ」
君の声が聞こえてくる。
僕も挨拶に返事 ....
夜に喫茶店に誘われるというのも珍しいし、この時間に開いている喫茶店も珍しい。ここに誘った男が力説するこの店のよさについての話に、大袈裟な相槌で新鮮な驚きを演じながら聞き入る振りをする私を、さっきから ....
中島恭二(島中充)
プロローグ
気が付くと四角い格子の箱に入れられ菫の花に囲まれた駅前広場にいた。衣服を脱ぎ、こげ茶のタイツをはき、海水パンツをはき、広げると蝙蝠のようになる ....
そのときそれほどピンとこなくても、似た者同士の魂は引かれあう。そんなことが確かにあるのだと思う。澄花さんの半生は思ったよりは平凡なもので拍子抜けしたけれど、抱かれた余韻もあって少し夢心地で、いちいち ....
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