へんなんだ砂漠ネズミが小さな村でなんでヤモリを笑えず笛吹く




いま、ここのうたは、ほとんど目を通してるんじゃないかなぁ。
だから、このオレ様は、こんなことをしてもいい筈。
うそ ....
このごみの分別に、どれだけの手間と時間を費やしているのだろうか。

よごれをおとし、かさばるのでつぶしたりきったり、置く場所にも苦労
する。自治体は条例により強制的に分別させる。開封調査など ....
 冴えない中年サラリーマンが、仕事帰りの屋台で誰に聞かせるともなく呟いている愚痴みたいな雨が、途切れることなく朝から降り続いた夏の夜だった。じめついた空気に我慢がならなくなって、眠るのを諦めて .... チバ人でも、栄町を歩く人間は限られている。ボクは外ものだから、どうしてもサカエマチと呼んでしまうが、正しくは、サカエチョーらしい。四街道の行きつけの散髪屋のマスターが言っていたから間違いないと思う。
 ....
コンビニエンスストアの駐車場で鍵つきの車をかっぱらって、曇り空の下、国道を北方向へ二五時間休みなしに走り続けて辿り着いた先は、名もない樹海だった。バックシートを漁ってみると同乗者の荷物のなかに .... 彼は世界一静かに電話をかける。
彼が電話をかけるとき、何故かコール音も小さくなるので、ほとんどの人は、彼から電話がかかってきても気付かないだろうと思う。
だけど、わたしは電話に気付いた。ずっと耳を ....
えび茶色の、作務衣みたいな検査着に着替えさせられて、おなじくえび茶色のぺかぺかしたスリッパであるく。「スリッパは殺菌消毒されています」。おもに健康診断だけを専門にあつかうセンター、すみずみまで明る .... 物語たちはことばのうしろですでに出来あがっている。辛抱づよく待っていてくれるのだ。それはつよくてさびしくてやさしい。
みどり色のオアシスのうえに花を作っていく。わたしの指は傷傷して汚れて、それは ....
わざわざ詩にするようなもんでもないことを詩にできたらいいなと思う。
新発売のジュースが美味しかったこととか、野良猫をみかけたこととか、
そういうことを、家族や友達に報告するように詩にしたい。
当 ....
どうにも詩が書けないので散歩に行くことにした。

外は、晴れ晴れとしていて、言葉を忘れるくらいに平穏だ。
雑草の生き生きとした緑。空のまっさらな青。そういったものに見惚れる。
風景は言葉のいら ....
 もとは華美だったとわかるうつくしい布切れを纏い、にぶく輝く金の鎖をつけた骸骨が、足を引きずりながら、ま白い日の照りつける、荒涼とした砂漠をよろめき歩いております。
 透きとおるような薄青い空に、白 ....
 私は思潮社から詩集を二冊出している。『zero』(2015.3)『vary』(2017.6)である。詩集を出してみて感じたのは、確かに自分は歴史に参画した、という手ごたえである。
 それまで私は現 ....
素麺と豚肉と茄子の煮たのと味噌汁ととまとと胡瓜と梅干しとご飯と納豆とひき肉冬瓜と青菜の浸しをたべたら作り置きの惣菜がもうないから卵を焼いて豆をもどして、もどしてるあいだに卵はたべてしまうしもう一度 .... 現代詩フォーラムを見つけてはじめの一年ほどは、見ているだけだった。投稿しなかった。
投稿などできるはずもない。詩を書いたこと自体なかったのだ。
たくさんの素晴らしい詩を読ませてもらった。優しい詩、 ....
僕が師匠と呼ぶ人がいた。
僕の家から自転車で10分ほどの前山(はしたやまと読む)の中に居を構え、仙人としか言えない暮らしをしていた齢は60代成りたてといった風貌の男だった。
そもそもが彼が落と ....
 詩は難しい、わからない、という声をよく聞きます。ところが、詩というものはそもそもわかる必要がないものです。わかることよりも感じることの方が大事です。ことばというものは意味を伝えるだけのものではなく、 ....  詩において定型は韻律でありリズムである。と同時に、定型は認識の枠組みであり、ストーリーの大枠である。コミュニケーションの観点から言うと、定型によって読者は気持ち良く詩行を受容し、また一度定型に慣れて .... 思いつくかぎりの言葉をみんなつかって作った山を切り出して、てきとうにくっついた文字の並びで遊んでたのが昨日のこと。さしだせるものはみんなそうして、みえるかみえないかぐらいに残ったのがた ....  雨の日だった。皆が傘を持ち、その分、満員電車はいつもにも増して隙間が少なかった。他社線が停まる駅で、乗客の多くが降りた。乗り込んでくる客に押されながら、ようやく身体を入れかえると、目の前に見慣れた後 .... プロローグ



詩っぽいものを書きはじめて二年、あたらしい世界をみつけてわくわくしている人間のおぼえがきです。

とおもって書き上げたら、「ただの身内の交友日記じゃないか」と自分にツッ ....
アイスクリームをうる夢をみた、のきなみリンク切れの窓をかきまぜる、みんなどこに行っちゃったんだろう。
とおもうわたしの足もとも流れて、みんなどこに行ったちゃったんだろう?でもお元気で
な ....
世界は暑くなりすぎだね。っていうあなたの涼やかさ。シャツのなかに風を飼ってるみたいで良い。
そうだねってわたしは言うけど汗でべたべたになった手がすべってつかまってられない。わたしは季節をすべりお ....
 パリ、モンマルトルの享楽街の中でも、ひときわ輝く大きな劇場があった。
 名を『ムーランルージュ』という。

 彼らはそこで活躍する芸人だった。
「ねえジャン、あたしたちがコンビを組んでもう ....
きみはなにに殺されたのだろう。

この日付、六月二十六日という日付のほんとうすら私はもう忘れつつある。きみの命日そのものだったのか、それともきみが死んだことを私が知った日だったのか。

おそろ ....
詩から遠く離れて、みなもすなる生活というものをしてみれば、日本語は予測可能なものになっていくし、なって行かざるを得なかった。予測不能な山茶花オクリさんの詩を僕は愛し、愛しながら敬愛し、敬愛しながら敬遠 .... 迷路の出口には、新たな迷路が設置されている。
僕らの世界は果てのない迷路。
どこまで続くかわからない。どこまでも続くかもしれない。

最近、それが救いのように思えてきた。
例えば、数学という ....
 詩に目的はない。詩に価値はある。言葉の自由な使い方や、美しい使い方のお手本となることができる。それは、実践の中から生まれるだろう。つまり、胡乱な態度で書かれていれば、それなりにしかならないのである。 .... たとえ、評価されなくても、たくさんの人に読まれなくてもいい。
僕はただ、誰かの心に残る言葉を書きたい。
僕のなかに言葉を残していった彼らは、僕にとってとても大切な人達で、心のなかでずっと輝き続けて ....
むすめに小花柄のワンピースを着せたので、自分は紺色の格子のワンピースを着る。ふくらはぎまで裾のあるざらっとした生地の。雨は降ったりやんだりする。
「びしょびしょになってもいーんだよね」ってむすめ ....
コツコツコツ・・・(演壇に向かい階段を上がる)
「えー、うぉっほん! ん?ちょっと、君、演壇に水が用意
してないじゃないか。頼むよ。私は今日喉の調子が悪いんだ。
・・・そうそう、大事な発表の時に ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
へんなんだ砂漠ネズミが小さな村でなんでヤモリを笑えず笛吹く秋葉竹318/9/21 1:44
ごみ・プラスチック製容器包装の闇st118/9/16 5:33
絆創膏と紙コップホロウ・シカ...1*18/9/12 12:06
シリーズ ー チバ人としてのあり方。①よーかん018/9/9 23:27
キリストとフクロウホロウ・シカ...1*18/9/9 12:49
静かな電話水宮うみ3*18/9/6 21:37
メモはるな018/9/4 19:38
518/9/1 0:25
家族や友達水宮うみ018/8/30 19:33
緑と青2*18/8/19 17:54
透明なナメクジと金の飾りに、骸骨のお姫さま田中修子3*18/8/19 13:11
詩集を二冊出してみて葉leaf018/8/11 15:06
たべるのこと[group]はるな318/8/2 21:45
現代詩フォーラム水宮うみ2*18/7/31 19:37
初めて燃える山のように 前編竜門勇気018/7/31 11:41
中村梨々詩集『青挿し』について葉leaf218/7/29 4:23
坂井信夫『黄泉へのモノローグ』について018/7/29 3:14
街が加速するはるな418/7/26 9:08
雨とモスキートコイルMOJO018/7/18 8:27
ちょっぴりゼツメツ寸前の詩をめぐる冒険◆詩をへだてるベルリン ...田中修子4+*18/7/16 16:30
ビルにはもうみんな名前があってはるな218/7/14 4:25
みてもいいしみなくてもいいのこと418/7/5 19:38
ムーランルージュのふたりそらの珊瑚718/6/27 10:50
きみはなにに殺されたんだろう田中修子12*18/6/26 1:24
気の遠くなりかたについて(山茶花オクリ讃2)[group]渡邉建志218/6/9 22:23
迷路水宮うみ1*18/6/7 17:18
詩論杉原詠二(黒...3*18/5/27 11:14
元気水宮うみ3*18/5/26 19:56
歯車のことはるな418/5/14 9:35
ごはんのためのプロローグ暁い夕日2*18/5/14 7:22

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【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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