かつての人間の愚かな行為によって世界は変化した。植物も無くなり、常に雪が降るようになった。海は雪で埋まり、凍りつくようになり、いつしか、人類は半分以上いやそれ以上減少していた。そんな中、都市フリギス ....
世の中は日々変化します。
私が長年愛用してきたガラケー(ガラパゴス化したケイタイ電話)も、
あと二年ほどで使えなくなるそうです。それで、「早く買い換えてくだ
さい」という催促が、ケイタイ会社 ....
この世には弱い理性と、強い理性とがあるように思うことがふんだんにあるけれど、じつは理性に優劣はないと思う。というか、ない。あるのは人間の判断だけだ。判断というものに理性はなんら関係を持たない。理性はそ ....
祈りを焚べる、夜、朝、昼にも。
あ というまに夜になってしまう。秋だもの。だから真っ赤な落ち葉をなん枚も拾って持ち帰る。でも乾いて暗くなってしまう。暗くなると、あかりが余計まぶしく白くみ ....
雨の日、空は黒く何もかもが黒に追い詰められて、僕自身も追い詰められていた。
「早くしないと」
腕には小さな子犬が弱々しく、息をしていた。
吸って吐いて。その単純な息さえも聞き取れそうになかった。 ....
ここ二月ほどの間にユーチューブの動画を見る時間が、だんだん増えていった。それにつれて、いろいろな情報が目に入ってきた。そうしているうちにだんだん自分の考え方や、それまで持っていた、自分のおぼ ....
昭和30年代というのはなぜあんなにも混んでいたのだろう。休みになれば映画館は場内のドアが閉まらないほど客が詰めかけたし、例えば別府温泉などいまでは考えられないほどの人々が押し寄せた。家族旅行と言えば別 ....
なんちゃって詩人の陰謀論
経済に関してはニワカ勉強なので間違いもあるかもしれないが、国の経済目標は年率で2%のインフレを目指すということで、これを達成するために、コロナ過の今の状況で、一番、手 ....
メモ
毎日が出発である。そのことが単純に宝石である。そのことの裏にある暗い河の流れすら光っている。誰かがいる。ぼくは近付く。その人は死んでしまう。僕が近づいたからではなく、その人はその人自身によ ....
色付いたリンゴの葉っぱに朝日が差していて、とても綺麗だった。収穫されたリンゴの実は軽トラックの荷台に載せられ、ちょうど農協の選果場へ運ばれて行くところだったらしい。勝手口に出て車の掃除をしていると、向 ....
東海道線下り寝台特急は尼崎駅を過ぎると、急に右カーブを描き始めた。後になってそれが福知山線と知る。福知山線の存在は知ってはいたが、その始点の一方が尼崎とは知らなかった。図らずも私をそのルートに導いたの ....
「10分停車らしいから、ひげ剃ってくる」
そう言って父は急行「筑紫」から降り、ホームの洗面台に向かった。時刻は夕方5時頃だった。冬のしかも正月の夕方5時といえばもう暗い。その分、ホームの蛍光灯は明る ....
十一月十七日、前日まで杉林の除伐を行っていたのだが、その作業をいったん中断し、ブナの植え付け作業を開始した。あらかじめ秋口に植え付け面積を刈り払っておき、そこに一・五メートル間隔でブナの稚樹を植え付 ....
覚書き
「あるテクストが生成される為の別のテクストは意味を模倣する」と考える。生成されたテクスト自体はある事柄を伝えているが、それは重要ではなく、尚且つ元 ....
個人的な事で恐縮だが、ずいぶん長いこと失読の状態が続き、もう、右も左も訳も分からずいることが多くなる近頃にあって、一つだけ読める文章がある。
その文章はたったの十五行である。岩波文庫版 柳田國男 ....
最近、文章が書けません。
何かを書きたいのに心の臓あたりが形式化してくれないために、ただ悶々と溜まるばかりです。
詩人とは、心を削って生きていき、そして生きるのが下手どころの話ではないような人 ....
その車両には誰も乗っていなかった。ドアが開いて乗ってみると、燕尾服を着た一人の老紳士が立っていた。「ようこそ」と、しっかりと距離感を保った声でお辞儀され、こちらも軽く会釈した。車内はよくあるメトロの構 ....
「これを読んでる時、既に僕は」
私は今、恋人の成宮の部屋に居る。ここ数日、連絡が取れなかったため急いで最終の電車に乗って成宮の住んでるアパートまでたどり着いた。アパートのドアをノックする。
「ねぇ ....
今日19号線を松本市へ向かい走っていたら、途中三匹のタヌキの死骸と出くわした。そのうち一匹は道路の真ん中でひどい死に方をしていた。自分の身の丈の三倍はあろうかという腸を、はげしく飛び出させていたのだ ....
ぼくは自分自身のふせいじつに爆弾を落としたいです。
あるいは、詩を一日三十は書いてそのうちの十を投稿してしまう発作に。
俳句も、白状しましょう。ああいうのは、読みふるしの文庫版の歳時記から ....
自分は、昔からサイエンス・フィクションを愛してやまない人間であった。昨日、ある詩人の方が投稿された詩を読んでいて、忘れかけていたそんな思いが胸のうちに甦ってきた。
自分はかつて夢を見ていた。SF ....
~序~
若い頃、男であれば当然のことだが、どうしても誰かとお付き合いしてみたくなった。なので、人生で一度だけ合コンというものに参加したことがある。たしかあれは「読書コンパ」とかいう名の、じ ....
掌編
内見のとき、不動産屋は部屋の窓を開け、済まなそうに、
「ええ、見える景色がこんなですから、正直人気がない物件なんですが」と云った。しかし、「人気がない」と云う ....
東京某所。N駅近く。
確かあれは去年の今頃に起きた出来事だった。
私は何事も無いような文章に書く価値も、そもそも思い出す気力が勿体無いような日常のルーティンを繰り返していた。いつものように ....
書かないでおこうと思うことはむろん書けばいいし、書こうと思うことの大抵はただ、書いてみればいい。信濃路の秋を作り付けのファンタジーに貶めることなく、どうやったらそこに厚みある輪郭と衒うことのない調べ ....
須賀敦子さん、
あなたが、決して長くなかった人生のなかで、なんども行き止まりにぶちあたったり、座礁したりしながら、なんとか舵を切りなおし、べつの生き方を模索してきたその、最後の地点として、理不尽 ....
言葉一つ、満足でない気がする。つまり、言葉はそもそも満足なものではない気がする、という叛逆的意識。たぶんこれは間違っている。言葉への入口に書かれている立て札「立入禁止区域」に思わず仰け反っただけの、一 ....
さむいさむいふゆのなか、雪でできたおうちに住むきつねの親子がおりました。
「いってくるわね。」
きつねの母はこれから、こぎつねのために狩りをしに行くのです。
「いっしょにつれてってよ!ぼくだって ....
「お客様は残り3時間で亡くなります。その辺よろしくお願いします。」
某所、M区にあるフレンチレストラン。僕は彼女の光希(ミツキ)と来ている。
「いや、どういうことだよ。」
俺は思わず怒鳴り声をあ ....
今朝の秋空はどこまでも快晴で浮かべる雲一つないようです。
杉と松は常緑樹。銀杏はもちろん輝く黄金色です。プラタナスは所々にうす緑色を残して、全容はほぼ黄色く色付き終わっています。
人家の塀 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル
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日付
スノーディストピア 〜穢れた民の逝き道〜(短編小説)
月夜乃海花
0
20/12/2 3:51
146号編集後記
たま
6*
20/12/1 13:05
11.30メモ
道草次郎
1
20/11/30 23:00
あたらしい闇(メモ)
はるな
2
20/11/27 17:02
命焔屋 〜蝋燭の焔の魂〜(短編小説)
月夜乃海花
1
20/11/26 15:47
投票権の破棄だけは二度としないと宣言したい
ジム・プリマ...
1*
20/11/25 20:32
Memory Trains③「切り離し」
SDGs
1
20/11/25 14:24
なんちゃって詩人の陰謀論
ジム・プリマ...
2*
20/11/24 22:31
メモ11.24
道草次郎
2*
20/11/24 22:27
リンゴを貰う
〃
2
20/11/22 22:07
Memory Trains②「迂回」
SDGs
1
20/11/22 16:06
Memory Trains①「岡山駅」
〃
1
20/11/21 14:05
ブナを植える
山人
5*
20/11/21 8:37
Memo. JUN. 6th. 2020
墨晶
1*
20/11/21 7:19
長い失読の状態について
道草次郎
1
20/11/19 21:52
書きたくても書けない腐れ物書きのひとりごと。
月夜乃海花
1*
20/11/19 9:08
Happy Birth 4 stations
komase...
1*
20/11/16 13:35
さよなら、どうせだしね。
月夜乃海花
1
20/11/16 2:17
イマジネーション
道草次郎
3
20/11/15 21:42
接地のための投下
〃
1*
20/11/12 22:01
苔生した遺跡群の中の「SF(サイエンス・フィクション)」
〃
5*
20/11/11 20:27
神聖なる合コンの話 (序 その一)
〃
0
20/11/11 0:16
新居
墨晶
1*
20/11/10 20:58
葱トリック
月夜乃海花
2
20/11/10 20:19
燃える秋へ捧げるもの
道草次郎
4*
20/11/8 21:05
眉のあたりにすずしさの残る少女みたいに/須賀敦子とその「詩集 ...
[group]
渡邉建志
2
20/11/7 22:27
言葉と詩についてのメモ
道草次郎
1
20/11/7 5:04
こぎつねとまんまるお月さま(童話)
月夜乃海花
4*
20/11/6 18:58
あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編 ...
〃
4*
20/11/6 7:23
紅葉のスケッチ
道草次郎
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【散文(批評随筆小説等)】
散文詩は禁止。
散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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