帰属という幻想 という言葉がどこからか耳にすべり込み
どこへ帰ればよいのか見分けがつかない



そうじゃねえ、そうじゃねえよ 昔聞いた叔父の呟き
彼岸へ逝きついたこの言葉が肋骨の一番 ....
恋は未必であるがよい
いちいち詩にはせぬがよい

俎板の上で涙のあらい
泳げよ空にコイのぼり
喉元すぎれば熱さを忘れ
こいこく
かんろに
かぶらむし

自分の恋をネタにするなら
 ....
 
 
試験管の中で農場が溶けた
後に残った僕らは、帰り道
アブラ菜の咲く側で
何かの小さな骨を三つ拾った

お互いにひとつずつ持ち
残りのひとつは
骨が欲しくて困っている人に
あ ....
何の事はない余剰分。
ただの。生活の外の。

底の。でれえっと暗い。
何ににもさらされない。

循環もなく。ただ濾過。
表面はそれでも微かに。
気化しより密度は高くなる。

規 ....
昨夜の雨でまだ湿っているアスファルトは
打って変わった今朝の強い日差しを吸い込み
ジーンズに包まれた足元からじわじわとあたためる


今朝は目玉焼きを二つ作った
フライパンを火にかけて卵を ....
僕のしがない手を
君への花向けだと思って受け取ってくれ

僕の干からびた足は
君への愛着だと思ってくれ

僕の垢だらけの耳は
君への差し入れだと思ってくれ

僕の乾いた眼球は
 ....
おんなである私がいうのも何ですが

自分には人間のおとこというものよりも

人間のおんなというもののほうが 数倍難解なのです

五里霧中なのです

おんながおとこに与えるものといったら ....
あのオッサンのことなど
永遠に忘れたいよ
だって思い出すたび
お尻がヒリヒリ痛むから

気がついた時には
すでに入れられていた
何か滑りやすいもの
つけてくれたなら
あんなに辛くはな ....
朝はすがし

ピアノがきこえる
ポンポコピーーーー
ポンポコピーーーー
ポンポコ・ポコポコ
ポンポコピー
肩にかけた布がさらりとおちていった
深夜の台所で 
小皿にのった梅が 
まあるく佇み 
影を、伸ばしている 

些細なことで取り乱す 
僕とは違い 
微動だに、せず 

のっぺらぼうの顔で 
ただ、そこに。 

 ....
目の前に置かれ 
泣きっ面にふやけた
サッカーボールを 
空に向かって、蹴っ飛ばす 
硝子細工の愛情を 
まわたに{ルビ包=くる}んで、置いておく。 
窓から射す日に 
自ずと、光り出すように 
  六月の光が君の
  最後のてのひらで混ざって
  うすぐらい雨になって
  降りしきった
  君の小さな声や
  僕のくだらない夢は
  もう誰にも
  聞こえたりしなかった ....
たいしたやつだ
車輪2つで運ぶんだから
人の力を倍にする装置

とろける様な景色の中を
トップスピードで駆け抜けると
空気の粘着力なんてアリみたいな感覚

必要ですか?ブレーキ
道は ....
粉ポカリ 薄めて飲みます午後三時
とばっちり メールは消します淀みなく

心臓聴いて 気が抜けて
足りてはないから寝転んで
ひちがつの太陽は余計なものばかり霧散させました

話は聞 ....
外は今日も騒がしい
豊かな自然
沢山の人間と沢山の生き物
私は今日も窓からその変容を眺めている
それはもう毎日のように

この窓辺から遠くへ臨むことだってある
窓越しに映画を見に行ったり ....
風が駅前の野原に吹いている。
野原に生えた野草の葉は
優しくうなずきながら
隣の葉にお辞儀をしている。

風が駅前に優しさを運び
優しさで満ちあふれた
空き地の前に僕は独り佇む

風 ....
みんなで
海、行こう
今すぐ行こう
水中メガネなんて
海で買えばいいよ

母さんの
あの向日葵のボレロな
裾をめくって
叱られる前に
駆けぬけようぜ

追いかけて
波を追いか ....
娘たちは
もう眠ってしまった
何も書かれていない短冊がひとつ
テーブルに置かれている

なあ、父さんは
こってり疲れてしまっているから
願いごとなんて
ひとつも浮かばないんだ

静 ....
飛べる羽など持っていません
うたう喉など持っていません

なにもない
なにもない

そう叫んでいるのは心

伸ばす手と
伸ばさない手は
どちらも私の手なのです

外側から
掴 ....
社会に囲われる
彼らの狂気が
血祭りに上げるのは


本当は
気に食わないヤツではなく
その向こうに
蜃気楼のように映る
押し付けられた
見せ掛けの平等主義


ナイ ....
彼にその一件を報告すると、驚いて携帯をベッドの隙間に落としてしまった。
「どうしたの?」と隣で裸で寝そべる女は言った。
「女の娘?」と嘯く彼女を彼は無視しして、さっさと服を着ろといい、
これから ....
白く溜息をつく 春を終えた相対の鍵
音符、と爪弾いて 等間隔を殺す君、残骸、ハレルヤ!
見誤っている 落下点が焦ってその中で羊水が跳ねた

ハウエヴァー 色を食っては放つ硝煙で
ハウエヴァー ....
学校からの帰り道
ごみだらけの家に住む
ひげだらけの臭いおじさんが
居間で背を向けて
テレビを見ている

『ガガー……ピーッ……』

灰色の砂嵐が映るだけ
やかましくノイズが鳴り響く ....
哀しみが繁殖する
人間なんて誰もがひとりよがり

この哀しみを持つ生き物を
強く強く抱きとめていてよ
どんなに遠くにいても心が還る場所が
私にはあるんだって思わせていて

繁殖を続ける ....
あなたは、ビードロの中

だから

今でも、そっと息を吹き込むの
ウェブの向こうの生身の青二才が











或る時は俺をねじ伏せようと試み

 ....
思ったように力が発揮できず
褒められないのはなぜか考えた末
それは
何らかの制限が加えられていること
偉さを
制限するために何かが
加えられていることにあるとわかった
それさえとりのぞけ ....
ざわざわする
ほんとは 誰とも
繋がれないのではないかと

ざわざわ する
自分のことで 手一杯で
優しくなれない

ざわざわする
約束は果たされず
勝手なこと言って 浮いている
 ....
}羊水(春)

コイン・ロッカーのコインが着地する
その音を聞いて
呼気をつきはなす
わきまえてなまえを呼んでも
まだないのだから

うぶごえをあげる
こっちへ来なさい、
と あな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
For a seasonMillio...1*10/7/8 21:54
未必の恋海里210/7/8 20:45
クイズたもつ610/7/8 20:32
こおりふるみ010/7/8 19:52
夏を蒸らす、わたしのあ。8*10/7/8 19:39
僕の手乱太郎15+*10/7/8 19:25
おんなんといふものtianla...010/7/8 18:42
片想い[group]花形新次010/7/8 18:40
朝はすがし生田 稔4*10/7/8 18:01
梅の顔 服部 剛610/7/8 17:49
シュート 010/7/8 17:42
宝石 110/7/8 17:34
君のアパート草野春心110/7/8 17:30
バイバイシクル酸素の枷010/7/8 16:58
デイゲーム坂井ハナ510/7/8 14:54
飛んでいく家の話瑠王5*10/7/8 14:37
駅前再開発2……とある蛙12+*10/7/8 11:40
海ロード佐野権太9*10/7/8 11:37
七夕10*10/7/8 11:21
グレイゾーン朧月210/7/8 9:01
箱庭の狂器寒雪010/7/8 7:43
会話で起きたことプテラノドン210/7/8 4:25
ハウエヴァー/スプリング/エンズ水川史生010/7/8 1:49
地デジ対応結城 希2*10/7/8 0:58
バクテリア朽木 裕110/7/8 0:14
あなた殿上 童4*10/7/7 23:50
人狼BBSTAT1*10/7/7 23:24
鎖を解かれなかったプロメテウスa210/7/7 23:18
ざわざわするの詩アザラシと戦...910/7/7 23:05
鈍き罌粟の季題井上法子2610/7/7 23:02

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