ロマンティック
その瞬間が
ロマンティック
君が瞳を閉じて
僕に顔を寄せたとき
君の左の鼻の穴から
ちらりとのぞいた
鼻毛一本
てっきり「これ抜いて」
の合図かと思った僕は
左 ....
じんしんじこで電車がこないホーム、ホームをはしからはしまであるいている、きれいな服だねと言われた、せかいは熱湯のなかにある、この駅には猫がすんでいる、猫はよごれている、わたしは白線ぬかしのずるをし ....
心の響き
落ち込みてゆく心に
とっぜん、ピアノの連弾
絵と壺とかけ時計を
見まわして
わが心何処に置くべき
表通りは人の影さえなし
雀が少なくなった
寂しい
二人で ....
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
おまえらの常識だとか
おまえらの真実だとか
おれにとっては
こども銀行発行のお札と同じさ
長く生きてきたことを
素晴らしいことのように語り
身につけた経験が
人間全体の真理であるかの ....
{引用=
夕方の交差点にあふれだし出会う
苛立のつぶては骨までずぶ濡れにして
肩の汗に流れず浴室は
からだの痛みと感情の軋みをうったえる場所
真夜中につぶやきをひとつぶひとつぶ垂らし ....
何もない手に
私は 見る
空っぽな 自由を
私は 思いうかべるだろう
夜の中だった
空の そこかしこに
木の根として見つめさせられた
湖の音が 打ち寄せられていた
同じ色の ....
Jポップに音の芯が
鼓膜の中にはないものだったとしても
私は 一つの憂鬱として聞こえない
私にはいつくしみが必要だった
今日も憂鬱な様子がしている
小魚の前だった
....
まあるく光る月の夜 あなたの体温思い出すかのように
少しきつめのアルコールで ぼくの身体を軽く火照らす
きらきら輝く月の夜 あなたと初めて会った日を思い出すかのように
少しお高いアルコールで ....
【それぞれが戦う理由について】
誰しも好きで戦場に立った訳じゃなかったんだ。
争えば体は傷ついて血を流すし
後には心を痛めることだって知っているから
本当 ....
夜に歯が立たなくて
おちるまえに爪で
ひっかいた月が
やっとちょっと欠ける
いろんな想いのせいで
雨っていうのがふって
恵みだって祈りを
捧げる民族になりたい
当たり前の空気を ....
夏が映り込んだ幻想の裏庭で
ちいさな手のひらをむすんではひらいて
なにを探していたのか なにを見つめていたのか
午後の太陽はコンクリートを熱する
やがて沈黙がやってくるなら
なにも悲しい ....
じーじーじー
喚く歌が煩くてしょうがない
もしも手に届くところにあれば
躊躇無く握りつぶせるのに
きょむきょむと潜む足音
横になれば耳元に囁く証
生きているということが
死んでいくと ....
大人なんか大嫌いって
いなくなればいいのにって
言ってはみたものの
後五年もすれば
自分もあっさ ....
たわわ と35回言うと怒りが収まると聞き
たわわ たわわ たわわ たわわ たわわ たわわ たわわ
たわわ たわわ たわわ たわわ たわわ たわわ たわわ
たわわ たわわ たわわ たわわ たわ ....
その日の踊り子は6人。
その中の一人は○○出身だそうだ。
同郷のストリッパー。
音楽が流れ彼女が表れる。
彼女は皆に笑顔を振りまき踊る。
別に彼女目当てで来たわけではない。
本 ....
歌でも歌いながら気楽に行こう
自然淘汰なんて
誰が生き残ってもいいんだ
最適解は一つじゃない
絶滅してしまったものと
うまくやりすごして来たものとの差なんて
ほとんどはただの成り行き
....
自分をコケにして笑う
自分をさげすむ
自分をさらけ出す。
自分を下僕という。
自分に自信がある。
皆同じ命と言う自負がある。
自分の仕事を全うする。
一人コツコツ勉強をする。
....
灯籠浮かぶ川の道
真夜中の夢のように
満ちていく花の香の
中に浸って居たかった
冷たさ残す風飾り
蝶々の群れのように
飛んでいく薄紅の
真下に立って居たかった
しとしと続く梅雨 ....
学校から帰っていると
あちら側からおじいちゃんが歩いてきた
私は、「よ」と手を上げたけど
おじいちゃんはぼうっとしたまま
隣を通り過ぎた
かたっぽだけ挙げた手に
....
電車の中で、立って本を読んでいた
隣に、老夫婦がやってきた
夫が、妻の手をひいていた
ふと、その妻のほうを見やると
白い杖を、ついていた
ああ、私は理解してそっと邪魔にな ....
うなされて目が覚めました
いつものあの夢で です
20年前の春
覚悟を決めて かあさんと兄と私3人で
あの家を出てきました
暴力を繰り返すあの男から逃れるため
なにも贅沢なんて望み ....
私は誕生日の幼女に
三つの贈り物をしよう
ニグレード
没薬を捧げる
ハレルヤホサナ
アルベード
乳香を捧げる
ハレルヤホサナ
キトリニータス
黄金を捧げる
ハレルヤホサ ....
{引用=領域を徐々に侵してゆく不均一な煙のような
その渇きは}
意識の最も深い階層に砂の粒はあふれ
ああかつてのそこはなんであったか
今を放浪する怪物の名は私の三分の一足らず
どうして気 ....
その現代詩、セルダムイリーガル
なんてちょっと格好いいじゃん
自由詩に
もし決まりとか約束事とかがあるなら
張り切ってぎりぎりを狙うよ
NGワードがあるなら別の言葉をさがす
使われ ....
走り去る光 ひとすじ
取り残されたのは僕だった
僕を置いてどこへ行きますか
夜は危ないですから 事故など起こさないでくださいね
霞みゆく光 遠く
途中下車したのは僕だった
僕を ....
追求から執着へ
ほそい糸におぼれる
そもそものはじまり
は、
なんだったか
わたしは
世界に参加したかったのだ
ひとりで立っていると
おもいこんだまま
魂が浪費される
いつか擦りきれて
失われる
何のために
どんな風に
煙草を吸う
煙を吐く
拡散して
空気に溶ける
煙の形なんて
どうしたって
思い出せやしない
猫が
日向 ....
あなたのくちびるから海がこぼれる
塩からい水が胸を濡らすから
わたしは溺れないように息をする
そっと息をする
空の高みが恋しいと指先をのばし
両手を広げてみるけれど
あなたの海が追 ....
あの頃の僕は その素直さゆえに目が曇っていた
僕はのけものだった 僕はきらわれものだった
そんな僕に手を差し伸べてくれたのはどこかの誰かさんでした
そんなどこかの誰かさんはどういう人かといい ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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