それは
芸術家が作ったから“art”なのか
それとも
美術館にあるから“art”なのか
もし前者ならば
芸術家のまわりは………
そう、書き損じの一つでさえ“art” ....
蝉しぐれが猛暑をかきたてる
冷房は好みではないので
網戸からのかぜにまかせている
避暑が強制的でないだけに
それは それは ここちよい
世界は「生かされて在る」という
ウラノスからのメッセ ....
しなければならない事
それは
靴底を磨り減らす事
それは
足跡を固める事
それは
書簡を認める事
先に潜む物を
胸の奥深く捕らえよう
週末には
ビー ....
しずかに流れる時間
ゆっくりと確実に
きつくなる腐臭
これじゃあ
まるで愛しさが
溢れてしまったようで
だからとても
満たされている
ずっとこれから先も
隣に居てほしい
約束、した ....
ある真夏の日
万障繰り合わせの上
故郷の川で
友釣りを始めた
はじめに私を鼻に掛けて
流心に泳がせていく
すると懐かしい
あの顔とあの顔が
あの顔のまま針に掛かって
....
ノートなどを見るのであれば
私は白く綺麗なノートがいいのである
シャツを買うのであれば
とても白くて綺麗なシャツが欲しいという風に
広い海に入るのならば
浅瀬のない 遠くの深い海へと ....
手をつないじゃった
わたしほころびちゃった
言葉少なになった
ほうり込む飴玉
どこもかしこもとろけてる
目覚まし本人確認 奥底の
おでまし頬紅かんざし
遠目にわたし見たら ....
たとえば今日何もできなかったとして
明日も何もできなかったとする
そして昔も何もできなかったとすれば
無能だから
ボアズキョイに行くという
手紙を残して
違うところに行く
たとえ ....
期待以上の事は誰もできやしない
聞いてほしい
見てほしい
ない事ある事
すべてぶつけるよ
よほどの雨 平らなアスファルト 足早に歩く君 僕
濾過され ....
おばちゃんに先導されて何気ないビルをエレベーターで五階にあがった
ほそい通路をニ度ほど折れておばちゃんがドアをあけた
そこがコピーショップだった
数分のうちに千元のブランド時計が五百元になっ ....
ひとり部屋のはずがふたりでダブルになっているとかテレビがつかないだとか灰皿がないだとか部屋履きスリッパはどこにあるのかだとかを片付けているうちにもう夜が静かになっていた
NHKをつけっぱなしにし ....
きょうは雨曇りで涼しくてからだが楽だった
オフィスの窓に雨粒のしぶきが散らばっていた
ふがいない部下を怒りながらじぶんをダメ上司だと思った
なにこいつに、オレの自尊心傷つけられてんだよ、
....
「彼女からの伝書鳩を心待ちにしたものだ」
前時代的な。そう思う俺は、彼女からの手紙を待っている
「彼女からの手紙を心待ちにしたものだ」
前時代的な。そう思う俺は、彼女からの電話を待っている
....
僕はそのままの姿勢でいたかった
分度器ではかったような角度をたもったまま
もう起き上がらないでいたかった
まっすぐでいることは
まるで奇跡のようです
光は希望のたとえとして瞳の水晶に ....
【SURVIVOR】
戦闘機が飛び交う空から
太陽を背にしてクラスターボムが落ちてくる
泣き叫び逃げ惑う人々の中
屍に躓き逃げ遅れた男は天国へ逝った
....
暑い日には
「アイス」ではないかと思い
なるべく皆がたくさん食べられる
しかも
私の好みの
バニラにチョコクランチのを
買って帰ると
「おやつはなにか?」と
ドタバタと二階から降りてく ....
人と言うのは
慢性化
しやすいからね
道に 人が来ない
今日も 来ない
そうすれば 人は
その道を
人が 通らないと
思うんだからね
★,。・::・°☆。・:*:・° ....
白色でもない意味を
内容として 見つめている
大気の流れを 抹消する
深夜の時間の 彼方として
塊の内部として
手にしたばかりなのは しおりだった
胸に抱いたのは 人間
紙ぺらとして ....
突然だが、自分の居るのはいつも辺地だ。と、最近あらためて思った。君はどう思う。数百年の歴史を持つ、世界有数の人口稠密地に暮らす君には、ちょっと迷惑な話かな。
各自にとっての中心は各自自身だとする ....
︱{ルビ淡々=あわあわ}と、それはとおく
ほうほう
紅いろ帯びた西域は灼け
あれは記憶に薄れゆく
旺盛なる高温期の名残りか
あるいはまた
時の{ルビ ....
君の唇から放たれた輪を
君の目の前で潜ろう
君がまんまるの目で俺の目を見てくれたなら
ほほえみ弾けさせて応えよう
漂うホンダワラのブーケを投げたら
君は受け取ってくれる?
君がホンダワラの ....
感傷にひたりたい
夕日にそう言うと
大急ぎでおちてった太陽
次の場所への移動中
そんなプレートがからん
夕焼けに染まりたい
真っ赤さんにそう言うと
ふいに真っ黒になっちゃって
....
頂点を仄青く明滅させる三角形が
部屋の片隅に居る
銀のお手玉をしながら
華奢なアルルカンが宙を歩いて過ぎる
星のいくつかが
音符に変わり また戻る
硝子瓶がひとりでに傾き
グ ....
十年、こもった
もう良いかと思った十一年目の春
伸びた髪の毛が邪魔だった
二十年、こもった
意を決した二十一年目の夏
世界の熱量に敵わない気がした
三十年、たった
重い腰をあげた ....
豆腐がテーブルの下に入ったまま
出てこようとしない
いくら呼んでも
何の反応もしないでじっとしている
仕方なく椅子をどけて
自分がテーブルの下に入る
特に豆腐に恨みがあるわけでも ....
何もしなかった三連休に、
フットプリントを残そうと、
ぼくは、デリバリーヘルスに電話をしました。
(デリバリーヘルスの語源は不明ですが、
ピザやお寿司のように、
ある電話番号に電話をして ....
バケツをひっくり返したようなって言われても
ピンとくるわけじない
ひところ軒先で騒がしかったツバメの巣はいつの間にやら静かになっていて
育ち盛りと餌を催促してた雛たちは
ハーメルンの笛の音 ....
散らかったペットボトルを潰す行為
吐き散らかす罵声は
好き
の羅列
嗚呼サミシイヤ
カナシイヤ
大好きだとは言えないまでの感情を天秤に
何を片側に乗せるんだい
....
離れれば離れるほど
遠くに飛ばせば飛ばすほど
宇宙の神秘に気が付いて
宇宙のはじまりに近付いた
それはまるで僕らみたいで
この距離さえも愛しく思う
いちもんじせせりを
うどんこ と呼び
指先についた燐粉を
ズボンのひざになすりつけ
指紋の溝が光るままに
半日を走って過ごしたのは
いつまでだったでしょう
何が楽しかった ....
3300 3301 3302 3303 3304 3305 3306 3307 3308 3309 3310 3311 3312 3313 3314 3315 3316 3317 3318 3319 3320 3321 3322 3323 3324 3325 3326 3327 3328 3329 3330 3331 3332 3333 3334 3335 3336 3337 3338 3339 3340
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