朽ちたこの身体に 縫い付けているだけの
手足で今日も 街を這うよ
ギリギリのところまで行って 何も無かったら
それはそれで いいのだけれど
ただ体だけが疲れていて
唯一、身体と繋がっ ....
人の心に
真理などありはしない
されど 皆
自分の心に
真理を求める
絶えず変動する心に
真理などありもしない
単純な不自然に
気づけば
人は救われる
闇のなかで
....
愛だ愛だと
実のない喧しさを尻目に
繊細であるが故の傲慢さを持ち
無欲に満ちた私欲を身に纏う
君の
横顔
溢れたから弾いたんだ
怖いから目を逸らしたんだ
君の
無 ....
まほろばのことなどもう忘れました。まやかしの術ももう使いたくありません。あやかしの霧が晴れたとき、人々の心は深く傷ついているのですから。私はもう微笑みません。ほつれた髪の毛を鼻先にもっていくことはあ ....
燃えさかり叫び狂い苦しむたましいの雄たけびはこの世への憎さ、うらみつらみだけからもたらされていたのか。負の感情もなくなり、もはや若くない。嘆く資格も、そんな自分に酔うルックスも、ゴールド免許もなにも ....
家を呑んだ水の明るさ
羽も来る 声も来る
何もかもが
無言のまま来る
言い返せない風が集まり
壁の一部を砕いては持ち去る
こぼれた文字やかたちから
姿の言葉 起ち ....
ある日
彼と彼女の間に
見ることの出来ないインクで
果てしなく続く
一本の境界線が
伸ばせば繋げた手も
近づけば触れられた唇も
境界線が弾き飛ばす
今までと
....
紙をたたんで、小舟を浮かべて、
わたしは出発した。
人のかたちをするものになろうとして。
その指を切り落とすと、指に指の、
その目をえぐり出すと、目に目の人格が、
一つ、与えられる。
そし ....
何ですらも思うことは無い絵の
色々な絵が 毎日に
色々な私の 絵を立てかけている
そこに 描いている犬に 立てかけられている
遠くに何かが飛んでいる
そばを歩いていく ....
バイク
頭の後ろでバイクが走りだす音を聴いた
静かに聞き流し自室へと歩いた
少し経って、今更ながら
不覚にも
あぁ、帰ってしまったのか
と、小さく頭の片隅で呟いた
....
一瞬を切り取ったその手で、何をしようか
太陽に翳して口をつむいでた
猫が制圧した公園を横目で流して歩いてく 炎天下の下を
このまま路面で焼かれたら このまま路上で轢かれたら
こうして闇を抱えた ....
存在感
ないんだよなあ
君
ま
可愛んだけどさあ
僕あ
もちょっとさあ
匂いとかもさあ
ここも綺麗なんだけどさあ
ひょっとして
永久脱毛
....
遠い存在のあなたに
手紙を書きます
ポストに投函すれば
届くでしょう
住所は合ってるから
あなたはもういないけど
返事は来ないだろう
それでも私は待つだろう
返事を書か ....
自意識にとらえられる前
一日は長かった
眠りは深かった
目覚めは明るかった
無意識が表出する時
時間は曖昧だった
夢は鮮やかだった
感覚は強烈だった
意識の本質とは何か
それ ....
強い風で海から潮があがる
輪郭を弱めて 遠い
少しよろめく程の 嘘がいい
丁寧に紙を貼る 名前を無くした
もう誰も知らない信仰
角が取れた河口の石は
死の形をしている
記憶は疲れ ....
ザックリ
バッサリ
アキレス腱を
ザックリ
バッサリ
叩き斬る
ギッシリ
ビッシリな
アキレス腱が
ビッチャリ
ビッチャリ
飛び散る、春
琥珀の一部であった
お前の魂 ....
指先に留まった苦しみを
息でそっと包み
薄闇色の瞳に差し出す
雨の映らない水平線
雲が滲んで共鳴する
あの先には願いがあるの 海の中は冷たくて
重ねられた言葉 鈴のような声が
私をつらい ....
ともだちみんなに責められて
泣きながら土下座をした夢から目覚める朝
からからと窓を開けると
こいびとが
摘んだ花を差し出して笑っていた
洗濯物のすきまから
「どうして?」って訊いたら
「 ....
瞼を閉じて見えるもの
それは漆黒の闇ではなくて
無限に飛び回る光の残像
この目で見た世界の景色を
逃さぬように閉じ込める
それは僕が生きた軌跡
焼き付けたら
また目を開こう
....
死にたい死にたい死にたいが
....
優しくなってしまいそうな時間
だれのことも恨みたくない
悲しくなってしまいそうな時間
ねえ もうゆるそうよ
口をすべらしてしまいそうな時間
なにげに告白でもしようか
重荷になってしまい ....
なんの力もない場合にどうしたらよいかというと
さげすみをうけるとよい
かいわをしてもすぐにきりあげられたり
むしされたり
なぐられたり
ばかにされたりする
ことによって
適正な位置に収ま ....
砂浜から間抜けた様子で眺めていました
流されないように飲まれれば良いよ
と貴方は仰いましたね
空の上から耳を打たれた人人は
履歴書を埋める作業が大好物で
細細と癖のある字で書き込みま ....
あの夏にいたあのこは、
目眩の見せた幻。
輪郭のない蜃気楼。
茹だる午睡の短い夢。
もう会えないけど、それでいいの。
私大人になったから。
私ら人間の血を吸うております
気づかれぬよう
そっと
それほどお世話になっておりながら
何のお礼もできないばかりか
私らが血を吸った跡は
とても痒いのです
痛くないだけましかなと
自分 ....
おまえの不在と
おまえのそばにおれの不在
見える世界に傷つけられて
見えない世界で痛みと自失
だから幸福なんてないんだと
だから永遠なんてないんだと
うそぶかな ....
いちょう並木のカフェに自転車で現れた
荷物をおく椅子えらんでいた
どこに座りたい?
ここに決まってるじゃない、
同棲とはまいにち会うということだ
秘密をじゆうに探すということだ
頭 ....
成城石井で食材をどか買いして
カラオケにいって
てきとうにBGMをかけながら
鴨のローストやよつ葉のヨーグルトや無花果のお菓子を食べて
ぼくは尾崎豊を歌い
あなたはカントリーロードやトムソー ....
例えば、道玄坂のラブホテルで、
待ち合わせの女の子と、90分コースで遊んだ場合、
ホテル代込みで、
約3万円です。
もう、そんな遊びは、やめることにして、
有楽町の性病科に行ったら、 ....
バスに乗って
ドアに挟まれ
皆に助けてもらう。
もうどこにも行きたくない
毎日車に乗り
600km移動する。
気持ち悪くなり
吐いてばかり
毎朝いつも
パンとサラミとトマト ....
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