僕は殻を破って
やっと外に出た
そしてまず最初に
やったことは
自分の殻を
作ることだった
今度はもっと頑丈な
簡単に破れないような
そんな殻を
作ることだった
 ....
少女の横にかたい夢をおいたら
爪を立ててくる人が増えたよ
雄の人の横に旗をかいたら
腕になんかかいたよ
ああ せいしの片足をあげて 嵌り付いた窓の雲の景色をみて
真っ青な雲にみえるまっしろなくうも
動けがからだをゆさらせほぞかしている あったたかいちつつば
ああ なだいかんおけの衝撃と衝熱と唾を
 ....
父がテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
おそらく白黒テレビの時代だろう

私もテレビを見ていて
「昔は良かった」とつぶやく
だけどそれはカラーテレビの時代

父は「いしだあゆ ....
あなたは今
この手紙をどんな気持ちで読んでいるのでしょうか
ぼくには想像がつきません
でも
あなたがこの手紙を読み終わった時
ぼくの想い伝わっていると嬉しいです


始まりがな ....
{ルビ迸=ほとばし}るような闇を消す
{ルビ脆弱=ぜいじゃく}な朝の光が 嫌い

せっかく隠すことのできた
僕の醜く{ルビ霞=かす}んだ心を
いとも残酷に {ルビ曝=さら}け出す


 ....
 のっぴきならないのっぴ―のような
 蛙の声が雨音にまぎれるような
 御飯、パン、御飯、パンのような
 星空がスイッチのない電灯のような
 ゴミの日のカラスの合 ....
コン、コンと2度ノックをして、僕は部屋に入った。
すっと息を吸って、「はじめまして」とあいさつしたけれど、
どうやら誰も取り合ってくれない。
そこには、一風変わった人たちがいた。

タバコを ....
立ちションしてたら
虹がでた

手のひらで
掴もうとした
おしっこが終わるまで
何度も何度も

隣の姉さんが
バス停を降りるのが見えた
高校生になっていた
おしっ ....
 
 
 
【天使は誰が殺したのか】



 僕の可愛い天使
 この残酷な世界にわずかな希望を持って生まれた君は天使
 だけど願いは虚しく君は死んだ

 守れなかった僕が悪いのか ....
交通事故の死者たちは数字
知らぬ者たちは知らぬ間に燃えていく

ぼくらの故郷は銀行と病院とさびついた商店街
私の願いが雨になって落ちてくる

昨日していた心配事を忘れてしまった
昨日の昼 ....
{引用=(自動筆記の試みとして)}
薄っぺらい靴底を通してアスファルトが足裏を焼く。
体温と等しい大気の中、人は噴き出す体液で白い布帛を半透明にして抗えもせず、
仕事に炙られ夏にじっと茹でられる ....
「真面目にやってる人を馬鹿にしてんのか!」
真面目そうな奴が叫んだ。
俺はもっと大きな声で答えた。
「違う!これは不真面目なやつを励ましてるんだ!
真面目じゃなきゃ励まされる資格もないのか?
 ....
死にそうだタオルを投げてくれ










ガツンガツンに渡り合って












もう良いだろう?
 ....
不格好に欠けた{ルビ湯呑=ゆのみ}が 
窓から光をそそがれて 
嬉しそうに 
{ルビ煌=きら}めく{ルビ水面=みなも}を、揺らしている 
役割を与えられた人達
演目は幸せな家族
食卓に並べられた偽りや馴れ合いといった不純物を
インスタント味噌汁で一気に飲み込む

母親は給料が少ないと文句を言いながら
昼食はエアロビ仲間と焼肉 ....
あっ 

と手が滑ってスローモーションで 
落下するホッチキスが 
すぽり、 
リュックの開いたポケットに、入った。 

その頃僕の大事な友の 
背後にブレーキを軋ませる
車が通り過 ....
みえるもの
触れるもの
ゆれるもの




遺された体温が、シーツの
皺にまぎれ
薄くひかっていた
指で掬って、軽く混ぜて
水の匂いのような
ものと遊びながら
何 ....
なんか違うんだよね

しっくりこないんだよ

居心地が悪いっていうか

今日一日ずっとだぜ

ずっと

最悪だ

ああ嫌だ

実を言うとさ

本来は

右寄りなんだ ....
グレープフルーツは嫌いだ
皮をむくのも 半分にして食べるのも
じょうずじゃないから
取り切れない実を見ていると
罪悪感で目が細くなる

なのに夜に飲んでいる
コップの中にジュースとして入 ....
向こう側
行ってはいけない場所

生き生きとした花
でも
それは全部嘘

穏やかな青空
でも
それは全部偽

にこやかな人々
でも
それは全部虚構

僕を誘うための
全 ....
まっさおにしろいくも
絵に描いた様な夏の朝だ
裏の戸を開けつつ
ひたすら上を見るのだけど だめだ
いつもの場所にいつもの死体
蟻に狩られて頭から胴体の途中まで
ミイラ化した子蛇が
巣穴に ....
 
 
土曜日はいつも
草のことを考える
誰もいないのに
ハサミで紙を切ってしまう
 
 
+
 
 
青空を両手ですくう
指の間からさささらと零れ落ちる
さっきから公民館の ....
蝉が泣く
蛙が鳴く
草木が揺れる

こんな夏の日の宇宙論に言わせてみれば
私だって宇宙なのだ


{引用=ボイジャーは太陽系外に旅立ち
やがてライカと出会うだろう

アダ ....
往くおくをかえて 眠り出づるは猫のぬみ
ははを離せば 肩を流せば
銀貨一枚で買った子供
を可愛がっている
五百円の価値しかない人間の愛情が
太陽を探したまま
サボテンになる
出窓の頬杖に刺さる景色に
血を垂れ流しながら
水をください
とコンクリートの ....
角砂糖ひとつ分のダリで歪んだ
そんな私の記憶の個室
父が一杯の水を差し出す
母が一輪の花を差す
それがかつての始まり
最後に望む光景

角砂糖ふたつ分のダリで歪んだ
そんな私の記憶の個 ....
巡る季節のメルクマールは
春なら山吹色繚乱
秋なら様々紅葉だろうが
夏には草が深過ぎる

朝顔 向日葵 鳳仙花
白粉花と 夕顔と
露草 ねじ花 百日紅
小学校の夏休み

街を離れて ....
髪をほどいてこちらへおいで

いいえわたしはこのままで

ここからあなたを見ています

そこからわたしは見えますか

体温がなければだめですか


この冷たい肌を知らずに
 ....
「今日も暑い」

言いながら僕は
汗まみれになりながら
近所を散歩してしまう


「今日も暑い」

言いながら君は
ベランダの洗濯物を
いくつか
床に落としてし ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
脱出くなきみ1*10/7/23 14:11
ふみこめずやぃもゆ 十二支蝶010/7/23 11:11
ごみ箱010/7/23 10:59
昔は良かった空美6*10/7/23 10:24
許し寒雪010/7/23 7:47
苛立ち薬堂氷太110/7/23 7:19
あれ、つまり、そのヨルノテガム410/7/23 4:07
よこしまなにじ結城 希0*10/7/23 3:17
小川 葉8*10/7/23 2:45
天使は誰が殺したのか綾瀬たかし010/7/23 1:34
雨が落ちてくるようような日コウ アキラ110/7/23 1:11
夏の奴隷salco6*10/7/23 0:55
その兆候に気付く者はいないでもなかった。オノ110/7/23 0:34
達しなよTAT010/7/23 0:33
欠けた湯呑 服部 剛310/7/23 0:05
食事1486 1...110/7/23 0:05
掬いについて服部 剛110/7/23 0:00
スライドアウトねことら510/7/22 23:20
違和感花形新次4*10/7/22 22:32
夜の苦味朧月410/7/22 22:19
向こう側うずら豆210/7/22 22:06
狩る 断末魔砂木2*10/7/22 21:35
明日たもつ610/7/22 21:23
夏の宇宙論セルフレーム210/7/22 20:36
十二支蝶010/7/22 20:01
錯覚光井 新110/7/22 19:46
記憶の個室瑠王9+*10/7/22 19:37
夏の七草海里210/7/22 19:28
わがまままひ3*10/7/22 19:14
夏のサンデイホロウ・シカ...010/7/22 18:58

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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