はやくうめてしまえばよかったの?
わたしにはできないから
いつまでもあなたは
わたしのとなりにある
となりにあるだけで
だまったまま
すけてしまった
わたしにももうみえなくなってきた
....
いつもの部屋
いつものベッド
眼鏡がない
昨日 海に落としたからだ
山を掛けるエンジン音
コオコオと風の音
メーターで60キロ足らずを確認する
微かな灯り
その表情はわからない
....
水面から
ヌッと顔を出すのは
得体の知れない怪獣
クリーム色で
イルカの様な皮膚の質感
粒羅な瞳で
クンクン鳴けば
とても可愛く見える
だけど
そいつは人を食う
人を食う生き物 ....
時計の針がない
改札の駅員も消えた
灯台みたいに光る目と
夜空を照らす回る首
両手は常に塞がっています
だって、なにが起こるかわからないでしょ
いつだって捨てられないもので手が一杯なの
{引用=お馬鹿さん
どんなに利 ....
うそには わざとだまされて
だまされる自分を楽しんで
むなしくないのと訊かれれば
わたしは機嫌よく答えられます
日頃 自身を欺いていますので
時には他人にだまされたくて
そう ....
その部屋からは駅が見えた
あなたが帰る姿も見えた
その部屋からは通りが見えた
あなたが歩く姿も見えた
その部屋からはわたしが消えた
あなたを待つ わたしは ....
「 机 上 の 花 び ら 」
花びらが開く 外の天気は最悪
笑顔なんて大嫌い これ以上 虜にしないで
窓の外の虫達 合掌は コンツェルト
眩し過ぎる理由(じんせい)だって 分かっ ....
海岸線を走って
ぼくはまた
この海にやってきた
きみの大好きだった海に
誰もいない海は
穏やかな水面を湛えて
ぼくが来るのを歓迎している
チャンネル争いに負けて
ふぐよ ....
夢の中でみた夢は
まるで合わせ鏡のように
海よりも深く
空よりも無限に
どこまでも心模様を映し出す
欲望も
不安も
歓喜も
悲嘆も
増殖された感情は
やがて行き場を失って
....
ハニーに『愛が足りない』と泣かれました
ママに『あなたはできる子』と励ましてもらいました
ダチに『親友だよな?』とお金を貸しました
後輩に『この仕事もお願い』 ....
おはよう
世界はまんまるだよ
ぐーてんもるげん
ぐっどもーにんぐ
おはようのあいさつは三つしか知らないけど
あさだよ
世界が明るくなる
夜から抜け出して
未来が見えるよ
....
人にとやかく言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
今
胃 痛くて
....
私はここにいますよ
と、教えてください
私はここにいますよ
と
ふたりになかった夏の陽の
少しの
眩しさに消えぬよう
ふたりになかった夏の夜の
ふるえる
澱水に溶けぬよう
....
だいたい自分は恰好つけるのが嫌いだ
恰好つけない恰好のつけかたがしたいのだ
結局のところ恰好つけたいのだが
場所が畑なら恰好つかないだろうということで
....
選ぶ人生ではなく
与えられた人生
人生を楽しむ
常に喜ぶ
主に感謝
主に賛美
その日を懸命に生きよう
誰も憎まず
誰も妬まず
誰をも愛す
広い心
歌を唄って
盛り上がって 弾けて
時計を見ながらいろいろ計算して
あるいはメールで言い訳して
終電の線路は この個室から分岐している
みんな、帰るべき場所があるのだ
....
{引用=小さいものだから小さいと思うことは
なんて簡単なことなのだろう
車で仔猫をひいた
ひく前に
「ああ ひいてしまう」と、思う間があった
思ったとおり
何とも言えない音が伝 ....
【掲げる命】
悲しみは揺籠に揺られて眠る
やがて時がすべてを忘れさせてくれる
多くの血が流れて赤く染まった土も
打ちつける雨に流され綺麗になる ....
山盛りの洗い物だって
洗ってしまえばこっちのもんさ
山盛りの皿洗いながら
こんなこと考える
山盛りの洗い物に勝利 ....
犬の宇宙飛行士さん
宇宙船から何を見る?
青い地球
月の裏側
みんなの願い
どれも素晴らしいけれど
一番素晴らしかったのは
宇宙に届いた
恋人犬のハートだってさ
だいすきな人がしんでしまう
からだじゅうをがんにむちゃくちゃにされて
しんでしまう
ほそくベッドに横たわりながら
ときおり旅をしそうなあなたの
手を握ってしまい
だめ
そう言って ....
これを書いてるのは削ってる時間、
超新星爆発みたいな最後の燃え残りを、抱いてゆけ
抱いてゆけ
いつか太陽は何十億年か未来
この星を飲み込むほど巨大な
化物の姿に変貌することを
人は知って、 ....
蝉が鳴き止む一瞬の静寂
木々の緑は命の色
青空に映える
君の白いワンピース
まるで飛行機雲みたい
そっと拭う汗
二人の笑い声
真夏がそこにいる
雨上がりの遊覧船の匂い
が敷き詰められた
ポリエステル、もっと
素材でありたい
ドラッグストアに住み着く
鱗しかない魚が
ヒレを探しているけれど
風邪薬の扉が開かないので
....
私は狂った 狂った
そうだ 狂った
私は狂ってしまった
狂った 狂った
もう何も見はしない
もう何も聞きはしない
もう何も見えないし
もう何も聞こえない
私は狂 ....
部屋の窓にヤモリがいる
よっぽど気に入ったのか毎日張りついている
そのうちもう1匹住みついて
今では赤ん坊もちょろちょろうろついている
ヤモリの一家はよく虫を食ってくれる
家守は本 ....
脳天から血液を吹き上げる貨物列車の
積荷のひとつに俺は忍び込んだが
激しい振動に揺さぶられ続けて気を失った
振動と鈍痛のふたつの感触が交錯しながら
脳下垂体に直接描きつけら ....
私は、彼を許す。
彼は、私を拒む。
彼女は、私を許す。
私は、彼女を拒む。
{引用=くもり のち はれ のち
くもり のち あめ のち
はれ のち あめ のち
くもり のち くもり のち
はれ のち くもり のち
はれ}
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