ある日突然
メディアから垂れ流された
大量の殺戮報道が
おれたちを
一瞬にして
世界のならず者に変えちまった
殺人鬼と
呼ぶ女もいる
テロリストと
叫ぶ男もいる
気 ....
巨漢6キロ!
ファーミックスの毛玉が
あたしの横には
いつも
横たわっている
ウトウトから
目覚め クセになって
確認するしるしぐざで
カレも目を覚ます
ナァ
(なに?)
....
腕を魚として
捕らえる 波間に
真っ黄色な 花びらを見た
視線は確かなのだろう
真っ黄色な 花びらを
波間に浮かべて
間に 差しこんだ
お札が ふやけていく
白色ではない ....
眠りたくない人のために
この夜はあるのだ
シンシンと迫る
闇になじむために
健康な朝を求めて
僕らは夜を過さないのだ
キリキリと痛む
脳裡とともにあるために
僕は眼も耳も失 ....
なんか冷たい物が背中に当たった
冷凍林檎
ソレは自分の心だった
水分が凍って
膨張しているから
綺麗な赤が鈍くなってて
焦った
だって冷たいんだもの
それでも齧って
だれか食べて
....
あつい夜
壁にもたれて
女が一人
しゃがんでいた
街灯が
女の髪を乾かしていた
化粧気のない
山芋のような顔で
その ....
通り雨の輝きの中に
君の命を見た
雨音は
昔流行った歌のように
単純なラブソング
絶対零度の氷の中に
閉じ込められた僕
こんなに近くにいても
手が届かない
追いかけられな ....
夕暮れの街
寂しいだなんて
どこからくる記憶だろう
誰かの庭先
小池に落ちて
もがいていたのは夢じゃない
ざわついた心は
夜に自分を責めて終わる
だけどそんなものはおくびに ....
俺は砂漠の三日月に太陽の熱を鎮めるトカゲ
....
切なさに押し倒された心は
バクテリアに分解されて
影もなく
跡形もなく
消滅します
そう、だから
安心して眠るといい
悲鳴は求めています
私はマジックアワーに焦がれ
真っ赤に ....
いつの頃からか口の中に
ハリセンボンが住み着いている
怒らせると針が口中に刺さって痛い
ちょっとした振動にも反応するし
取り出そうとして手を突っ込んでも
針が引っかかって取り出せ ....
ソーラーパワーを貯める小さな容器
一日中 陽射しの下に置くと
透明な中に太陽が集められて
暗がりに光る
夕間暮れの四隅にそれぞれ置くと
太陽の神殿のようで
くたびれた靴下の足跡も
遺 ....
ぐれてイグアナになった友人は
何か
忘れ物でもした顔をして
酒を飲んでいた
たまたま
その夜は
人間に戻っていたらしい
挨拶をすると
眼はイグアナのままで
何を考えているのか
全く ....
伸びる鉄
縮む影
鏡の沈黙
構築される塊
振動の消滅
無表情の象
遠くの人々
薄らな目
再現される幻
頭の中のその他
子を探す母親は
探して探して町じゅうを
探して探してあちこちを
空き地を路地を公園を
橋下を覗き川面に目を凝らし
袋小路を野を丘を
森を林を墓地を巡り
家という家訪ねて回り
隣の町を裸 ....
豚という字は
いのししという意味であって
猪という字が
ぶたの意味であると
中国では
そう いわれる
きらいなやつが
ほめられたり
じっせきをあげたり
いばったり
して
それ ....
ひとを見切るのが、
早すぎるのかもしれないけれど、
会社へ行っても、
あまりにも、信じられないくらい、
信じることのできない人たちばかり。
ぼくはもう、
いやんなっちゃったよ。
いや ....
これからは 君の 世界に あわせる
例え 占いの 結果が 悪くったって
私は 更に
皿の うえに
沙羅を 重ねてゆく
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・° ....
――青空に白く輝く雲の塔
降りしきる蝉の声
激しい夕立
長い夕映え
潤むような硝子の星々――
見えない額縁に
あざやかに切り取られた
今この時 に
記憶と予感とがふ ....
数えきれない足音が
止まることなく行き過ぎる
結ばれないいくつもの視線は
風に舞う木の葉のよう
雑踏の中
交差点の真ん中
ここがどこだかわかっているのに
どこにいるのかわからなく ....
どんなに後悔しても、喜びや悲しみは死なない
それはたくさんの命の残り香に似ている
目を閉じるあなたを見ている
揺れる肩は、それだけで物語になる
あなたの口がわずかに開き ....
雨に期待ばかりして
心を広げていたら
風がふいてきて
全部飛ばしてしまいました
濡れた土は扱いにくくて
埋めたはずのものが
いつでてくるのか気が気ではないのです
夏に現れるのは幽 ....
太った女の子が座る
通勤電車の車両接続部
近くのシルバーシート
彼女の平面図は四角柱。
正方形二枚で蓋をした
立方体に近い六面体
車内温度は高い
弱冷車両だが、人の数は多い
....
鏡に映るおまえの顔
おまえは自分と気付かずに
あまりの醜さに
直視出来ず顔を背ける
鏡の中にいる醜い自分を
作り出したのはおまえの心
記憶もないのだろう
おまえが昨日
....
夏と緑と憧れ
夏と緑と憧れ
夏のまんなかに
あの人はいる
校舎からバイオリンとハープが聞こえてくる
生きる上で悩む必要がないことについて悩むひとを
わたしは美しいと考えてしまう
....
かなしみは殖える
さみしさは殖えない
だから僕はひとりで泣く
ふとんの暖かさ
きみの暖かさ
何も変わらないけど
新しい朝が、なんて歌うなよ
そんなものはもう、
こないことになっ ....
64分音符にのせてジョイントをつくってるあなた、赤いマールボロの箱をさかさむけにして、フィルムは大切だから取っとくのよねと言っているあいだに、鏡にカッターで細ーいせんを引く彼女、彼女昔ながらの ....
転がってる終らせかたは
何れも歪過ぎて
痛みを抱いて
涙の海原を泳ぐ
海には帰れない体で
何も思いうかべることのない
壁の中で
風をしたためている 気がする
恐らく そうなのだと
風の中でページをめくり
立ち止まり 彩りを
見つめているとき
草の色の 内側に
呼吸を ....
青春前期に
熱に浮かされたように訪ねた仏たち
結局今まで
その眼差しの中を
彷徨っていただけのようだ
時を経て向き合い
あれから様々なことがあったと
あの時何か得たような気がしたけれ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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