眠たい
けれど眠れない
何もない
暗い世界を
おなかが減ったまま
歩いている
誰か
私を
どうぞ
いっぱいにして


片足脱げた
サンダルは
きっともう
そのままで
 ....
母は 捨てる
真昼に閉じた雨空へ捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所
そこに堕ちる母のものを捨てる
湿地帯に隠された 母の書いたもの
そこに堕ちる母のものを捨てる
滑空する白色の鳥が堕ちる所 ....
雨の日のヤマネ
からつむり
生まれたばかりのアメフラシ
カマキリ

なんの夢を見てるのだろうね
ぱたぱたする
そのしっぽのその下に
小さな太鼓でも置いておこうか

おいで
秘密基 ....
5ねんくらいたって
だんちのまえのベンチで悪霊をよんでいたときから
KKもしんで
しんだが
くたばったりくたばらなかったりする

5ねんくらいたって
いぐさの
うえの20しゅうねんの
 ....
「疲れた」
呟いたきみの青白い顔が
目を閉じれば今も。

どこかからじわじわと
あふれてくる熱が
僕の指先を震えさせ

すべてを手放したくなる
ピアノの音

(生きててよかったと ....
塩分の
うすい膜が
少年、
夏は飛んでこない。



眼を充血、
陸のリンゴ。
焦りすぎだという警告
与え、
外って、どこだ?外って
水をたたえて
おれは



遠す ....
御岳百草丸を40粒飲んで
胃腸と頭脳を同時にカヴァー
冷房をがんがんにきかせた部屋で
エヴァンゲリオンを全話観る
アイスコーヒーを2リッターも飲み
タバコも吸えるだけ吸ったら
30分くらい ....
ベースボールクラブにて
殴り合いの喧嘩にもなるのは
大抵は女か借銭のことか
あるいは活動方針のこと
甲子園球児とパワプロ世代が
本気でいがみ合っている様を
中学軟式野球で止めた俺は
毎週 ....
大好きな君が
クッキーを食べこぼしたから
掃除機をかけたら
君まで吸い込んでしまった
僕は慌てて、中身を空けて
ゴミを引っ張り出したけど
君は出てこなかった
全部ゴミを出したのに
 ....
去ってしまったあの人は、拙文に対しても
作品として本質を見出そうと温かく優しい眼差しを以って
努力して読んでくれていました

去ってしまったあの人は、現代詩が成立するには
作者と読者の双方に ....
死んだふりばかりうまくなって
世渡り上手になれなくて
からっぽの冷蔵庫みたいな心をもって
誰も愛すことができない僕は
たまに必要とされることが
たまごを割る時みたいにうれしい
かな、かな、かな、
音が溢れている、のに
耳が何も拾わない時に出会う
かな、かな、かな、
汗ばんで、湿った髪が頬に貼り付いている
だけれど氷水より冷めたものを浴びせられた気がする
{ルビ愛 ....
シーリングファンを眺めていたから神経衰弱 『{ルビ業=GO}』という言葉が日本語にあるという。
私がある民族紛争地域に派兵された際、最初に降り立ったベースキャンプでたまたま仲良くなった通信兵で日系二世のケンジに教わった。
「『業』 ....
い、痛くないの?

男のひとの満足げな顔って決して嫌いではないのだけど

京急立合川駅って普通電車だと運転免許試験場のある鮫洲駅からひと駅
競馬の好きな方なら大井競馬場への最寄駅で通り良いか ....
屋根と壁が囲う空間に
電気も水もなくなって久しい
電池式の呼び鈴だけが細々と生き延びて
呼ぶものと呼ばれるものを待つ無音
応える黙を聞いている

歌が通りすぎ
語り合いも既に終わり
沈 ....
 地球上のすべてのおともだち
 起きていますか
 これが世界の夜です
 想像しうる限りの細く高い断崖を
 脳の荒ぶる日本海に築いてください
 その先端で風に圧されながら
 体育 ....
{引用=

。 
 。


(( 波打ち際を歩いていたら、楕円形の貝殻を拾ったよ。内側に当たる部分が少し窪んでいて、背中には凹凸ひとつなくて、歳月の輪郭はどことなく、やさしさに似ているね。 ....
わたしは眠る
何処に

毎夜訪れる生贄の儀式
わたしは焼かれて
再生させられているのかもしれない
夢を往復するために
いや
目覚めこそ幻覚
わたしは起きている感触 ....
あなたがいる
汽笛がなって
レモンバアムのかおりがひろがる

わたしはいない
鰹節の振り子のように
首を捜しにでる

あなたとわたしは
しばらくたちどまる群集のどこかで
(それもち ....
幻の列車
行き先はどこか
前へ進んでいるのか
下へ落ちているのか

幻の造花
手のひらを刺す棘もない
皮膚より下に皮膚はなく
皮膚より上に皮膚はない

こうして硬直していく
陽光 ....
 
温まった砂浜に
背中を合わせて
目を閉じたら
 
じわっと溶けて
地球に
同化していく
 
かなしみの花を敷き詰めたその
庭園であなたは白い息を吐くの

見失うために出会う速度超過の
ただ二千年に一度の出会いだよ

もう表面張力ではとめられない
世界は私の網膜で壊れていくよ
 ....
蚊を潰しても何もない
血を吸われるのが嫌なだけ
嘘じゃない
本当だよ

好き嫌いが激しくて
キノコを残すんだ
あのキノコは成熟しきってなかったな

君が喋るから
口を塞ぐんだ
僕 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
ずっと

深い底の ほんの少し上

ふたり歩いていく ひしめく無音の群に押されながら

姿を失ったわたしと

透き通るからだに 誰かの貝殻を包み込んだ ちいさな海の仔 と

ふたり ....
工場街の外れにある袋小路

ボロボロになった雑誌を小脇に置いて

今は誰にも咎められない

踊る石筆

アスファルトは真綿のように

こぼれ落ちる問いを吸い込んでいった

ドラ ....
あまりにも苦しいから
もう子供なんかいらない
そう叫んだら生まれた

あなたは私にいう
生まれてから記憶があるまでの私は
私でないと思うようになった

だから
なぜ生まれたかを思い出 ....
キューブの内側は白い部屋
上の面は解放されていて
太陽の光が
四十五度斜め上方から降り注ぎ

部屋の内部は
濃いグレーの三角柱と
白い三角柱に二分され
その中央に球体の女が
在る。
 ....
朝早くから祖父が死んだ
葬式の準備に追われながら
仏壇の前に寝かされた
小さく硬く冷たくなった
祖父の姿が目に入る
子供の頃
遊び疲れて歩くのを嫌がったおれを
毎日のようにおぶっ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜蝉さき410/8/2 23:36
書かれた—母(2010年参稿)非在の虹7*10/8/2 23:11
猫が短くニャニャと鳴くとき海里6*10/8/2 22:14
くたばったりくたばらなかったりするa010/8/2 22:14
透く色ゆず1*10/8/2 22:01
跳躍したき榊 慧510/8/2 21:57
セガール、ご...210/8/2 21:43
010/8/2 21:42
掃除機は嘘を吐かないゆうと2*10/8/2 21:41
かくすればかくなるものと天邪鬼板谷みきょう1*10/8/2 21:40
アイスクリームは溶けてしまうよゆうと4*10/8/2 21:39
情景ひち1*10/8/2 21:20
カルテ光井 新110/8/2 21:00
Forgiven white bloodしろう1*10/8/2 20:40
立会川のひと恋月 ぴの16+*10/8/2 19:10
黙を聞くテシノ010/8/2 18:55
夜(は液状に波及する)手乗川文鳥710/8/2 18:52
note.1-貝殻を見つけて黒木みーあ010/8/2 18:49
眠り乱太郎21*10/8/2 18:11
こぼれた群集 (レイヤード)乾 加津也2+*10/8/2 18:00
認めたくない瀬崎 虎彦010/8/2 16:46
同化次元☆★410/8/2 16:36
一週間と一日瀬崎 虎彦210/8/2 16:34
LiftOz010/8/2 15:19
八月の子どもあまね21*10/8/2 14:08
マリンスノウ相馬四弦3*10/8/2 12:39
石筆2*10/8/2 12:38
いつでも海のように朧月310/8/2 10:46
ブリキ部屋の悲しい女……とある蛙7*10/8/2 9:59
祖父の死寒雪310/8/2 8:41

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