100806
前人未踏の病になって
行方不明になったので
功労賞は無効となって
延喜式を読み直す
難しい漢字は読まないので
意味が全く分からない ....
明日が良い日と
信じる人の
信仰に
まっすぐな瞳と
爽やかな笑顔に
絶望する。
明日はきっと良い日
どこかに
置き忘れたものって
これですか
そういってポケットの中から
君は出して見せた
僕は
殺すことにした
まとわりつく
母さん
あなたの顔が横に伸びていく
僕とあなたと
壁の向こう
何にも動揺しないで
ドッシリしたい
胸に忍の一字を持ち
黙って聞いている。
海の奥深く
時の流れは
ゆっくりと
癒してくれる
そんなに焦らないで
ゆっくり行こう。
人と比較 ....
いくら首を絞めても
簡単に息をしているお前
胸にナイフを突き刺そうとしても
ナイフの刃が折れてしまう
崖から突き落としても
いとも簡単に這い上がってくる
車ではね飛ばそうとして ....
いつの時代も背中を見送って
悲しみは心に秘める
何かが手を離れる時
ポケットに写真を忍ばせて
思い出してね
ここに居るから
伝えられない言葉が雨になって
私の中をすっと流れる
いつ ....
僕達は今日も
沢山の言い訳をしながら
一つ、年を取っていく
若さが絶対ではない
けれども確実に失われたものがあった
ふと、思い出した
傷つきたくないから
必死に守ってきた心の鍵を ....
人は仲間
「おはよう」
そう呼びかけて
ふり向いて
前をすぎてった
女の子
人は仲間だ
その子も
私たちの仲間
クリスチャンの友と
伝道をしていた
角を曲がると
....
そうして君は
また悲しみを探してくる
見ようとしないでも
見えるなんて言う
君にかかればそこの
太陽に輝いてる木々だって
暑さに泣いている心細い命
君の細い腕を
僕が支えたいの ....
花の散るように、ではなく
花の落ちるように
(suddenly she left me alone)
姿が見えなくなったことさえ
あとづけで知る残響で聴く
僕が知らなかったこと
僕が耳 ....
耳を立てて
虹の匂いを嗅いでいる
そのとき
雲を背負って
ぼくらの原始人が現われる
原始人はときどき血痰を吐く
ひそかに獣を食ったのかもしれない
あるいは体の中に獣がいるのかもし ....
十数年前の
今井美樹のアルバムを
久しぶりに聴いている
もう ほとんど
空で歌えるけど
彼女のコットン・ボイスは
胸にすっとはいってきて
心地よい
あたしのすきな
ホワン ....
先週 街に出たときは
気づかなかったのに
きょう 梅雨が明けてから
初めて 蝉の声を認識した
こんな東京のはずれ
畑はいっぱいあり
ちょっと南には
都内で最大位の公園もある
....
合歓(ねむ)の木の上で眠りをむさぼる不らちな内臓
不透明な猫が目覚めたところだ
今そこにいた所に白っぽい魂を残して
静かにとなりの木に移る
走り去る猫
睾丸は膨らみ過ぎて目玉と区別がつか ....
かんかんかんかん
かんかんかんかん
赤い光の警報機
降りる遮断機の
その先は
急行電車が
飛んで行く。
かんかん手を振る
二歳の子
電車を見ながら笑っている
夕日はとっくに夢の ....
もう僕は
秋の風なんか感じてしまっていて
以前なら
夏の終わりにもう一度
文学的発情期みたいなもんが
あったんだけど
台風なんかも
やって来るから
今はも ....
少し遠いところで
子供たちの声がしている
日陰に座り
そして黒い日傘をさして
何を遮断しているのだろうか
あの女性は
蝉の声が喧騒よりも
むしろ静寂を呼んでいる
身動きもせ ....
仕事から帰ると
夕涼みがてら
バルコニーのテーブルに
紅茶を二人分用意して
薄暗い街並みを眺めるのが
ぼくの日課
休みの日は朝からずっと
雨の日も
雪の日も
出来る限 ....
空色から生まれた風が、
少しの遠回りをして やってきて
季節の話をしてくれる
静寂に波打つ風紋の砂の褥
焼けた肌は、夏を貧欲にむさぼり
求めるそれを手にするまで けして 止めようとし ....
きのうのきみの仕草を
つぎの日の夕方になっても
ちえのわみたいにさわっている
きのうのきみの泣き顔を
なぐさめるふりして姦淫している
ぼくは老獪で純粋だ
きみはぼく ....
はじめて
父さんに会ったのは
いつだろう
その人を
父さんと呼んだのは
なぜだろう
最後に
父さんに会えるのは
いつだろう
父さんと呼びなが ....
わたしたちは別の個体だと
夜のすきまで認めることが
あの日は酷くかなしかった
だれもが当前のように
わたしたちを遮断した
あんなふうに手放して
ごめんね
最後まで手を繋げずに
....
{引用=
それがそこにあり
僕たちは離れて行き
そして
範囲を指定する
土砂崩れに
身を任せるわけにも
行かず
僕は
回転する椅子の上に座り
懐かしい風景を思い出し
....
ひとしきり 遊んだあとに娘は
本へ目を落としていた私に 突然
これ はこ?と聞く。
本の入っていた段ボールの空き箱を指さして
ロシア・フォルマリズムから日本の
8月の自宅の居間へと ....
イモムシ 這っている
イモムシを 見下ろしている
何日かしたら 空を飛ぶようになる
イモムシは そのときまで這っている
イモムシが 飛べるようになったら見える
それまで ....
シたしいシんヤのヤミ
ミトどける
トけていくトき
ムしばまれ
ムすばれるモノ
モノクるおしくクだけゆく
ホろびるやみ
ホころびるひカリ
カリものであるすべて
ココロころこ ....
俺はアンケート用紙の職業欄の『無職』に丸を付けるしかないフリーターだった
けれ ....
{引用=まっしろい
かべに
まっしろい
まどがあって
まどのそとも
まっしろだったら
ちゃんと
まどはみえるかな
*
ぼくのはだが
まっしろで
ぼくのふくが
....
飛ぶ鳥を落とす勢いなんだってさ
行田のゼリーフライみたいに名物になったらいいんだけど
機を見るに敏とかいうやつで稼いどかないとね
雲の子散らすみたいにブーム終わったら人去るし
....
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