{引用=

朝踏みつけにした
雑草の類が
帰宅したわたしを出迎える
見たことのない色を咲かせて

そういえば今日は蟻の行列をかわして
いくつかの水溜りで足を汚した
後悔しなくて済むよ ....
そして今年もまた夏が此の世を
残酷に覆い尽くしてゆく
夏は光と影の鋭い{ルビ刃=やいば}で
其処彼処抉り取ってゆくから
見渡す景色は狂おしいほど彫り深くなり
抉られた処から噴き出すように
 ....
ぽ、と、り、ぽ、こ、り、と、あ、わ、に、な、る、

もう忘れていいのです
苦しまなくていいのです

もう昔のことなのですから
これからはほかの誰かのためにないてください
わたしにはも ....
パーンって鳴って
ゴロンとなった
横たわる残骸

僕がやったよ
ついやっちゃった
カッとなったんだ

別に必要ないもの
これで良いんだよ
だってゴミはゴミでしょ?
一緒さ

 ....
ちっとも 眠れやしない熱帯夜
あいつは クーラーのきいた部屋で
今ごろ ぐうすか 寝てるのかしら
ダイコンみたいにぶっとい神経だから
あいつなりの 生き方をしてるのだろう

だ ....
自分がいつか死んでしまうだろうと
団地のベンチで電話をかけたときから
あれで
あれだから

女の子から
こんにちわと声をかけられたので
かのじょになってくださいと
いう

かんせい ....
はじめてふたりで話したとき

きみは敬語をつかっていた

アドバイスが出来たのか忘れたけど

はじめてプレゼントをもらったとき

それはハンカチーフだった

どこにしまったかは忘れ ....
微熱の写メが送られてきた

それはぼくのせいではないのだきっと

それがぼくの淋しさなんだきっと

なあ、その微熱って

おまえにとって、いい連中なんか


からだがおもくて
 ....
 
 
手の子どもが
粘土をこねている
いくらこねても
粘土は粘土の形にしかならない
粘土を裏返してみる
にぎやかで美しい色の都会が現れる
足の子どもは
都会に行きたがる
昨日草む ....
また
あの夢を見た

いつもの
色にあふれた夢

私は
長い髪をなびかせながら
蜂蜜色の 水底を目指す
白く薄い 頼りなげな服で
右手を 前に
遠く差し出しながら

果てしな ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
 『灯火』


あなたの微笑みが


小さな灯火をくれた


顔をあげた僕は


まるで夜空に生きる星屑のひとつ


大きな 小さな 明るい 消えそうな

 ....
人見知りなミツバチは
花の蜜を集められない

花が可愛過ぎるから
真っ赤になって
『また今度』

ふっと香る花の香り
気になりながらも
知らんぷり

恥ずかしがりの照れ屋さん
 ....
ゆったりと時は流れ
幸せを噛み締める。
満たされた思い。
安心する。

分かってくれる人がいる
共感する。
互いの事を沢山知る。
聞いてくれる。

昼寝をして
仕事して
勉強し ....
部屋にぽつんと一人
歩き始めるための外出をするには
外の空気は不当に暑い。

アスファルトの上で血液が沸騰する
サニーサイドアップをアスファルトで、
だが、外出のための条件は整った。

 ....
真夏の川で
二艘の小船が出会った
船頭は一人ずつだ
だが一艘は自転車を積んでいるのだ
川は驚きに流れを停めてしまう
よく見れば自転車は逆さまになっているのだ
川は植物のふりをする
船頭た ....
記憶は情報
とても懐かしい
ビー玉があったとして
もうそのことを忘れちゃっていたら
ただのビー玉
自分との距離は
等間隔
{引用=
お化け煙突の話をしようとすると
いつも決まって
口がこわばる
上手く話せるかどうかが
わからなくなって
話す気力が失せてしまう

その日は女のほうから
「ほら、あそこにいつ ....
輪の中には入ろうともせず
ただ外側から
人々の行列を
心の奥底にあるファインダーを通して
脳裏に刻み付ける
鬼の面を付けて歩く集団は
夕闇の薄暗さに溶け込んで
浮き上がって空中遊 ....
水に噛まれ
午後に噛まれ
音は深く
さらに深く


首輪をちぎり
血の手形をまとい
空へ空へ持ち上がる径
棄てられた営みのかたわらをゆく


冬へ降る冬
 ....
ひこうき!
微生物!
地上からみた夜景!

かわいげのないせみのこえ

ゴキブリがないてるみたい

ひとを払う音!
電動スクーター!
音のない抑圧!

全身をなぶる風!
バン ....
空気の蒸せる昼
スーパーは避暑地だ

パチンコがやめれん
いつ親に泣きつこうか
残り少ないキャッシュカードを
ATMに差し入れる

じいちゃんが
どこからか見ている気がして
何もか ....
何にも立ち止まっていく空間を
壁があるから 何かでも 何にも
無いのなら 何かではないのだと
何かに 考えていたい


そして 太陽を
何にも 見る 私は
海を そして 見ないで  ....
おぉ
私の懐かしい
ふるさとよ
お前は私とは
違うな
お前のほとんどを
大阪が
奪ってしまった
私が
目を閉じれば
まぶたに映るのは
違う青空だ
私ののど仏に
刺さった小骨は ....
宇宙の涙は
幾世もの孤独を流れ
幾千の願いに打たれる

何のために
生まれたのか と

彼等もまた

想うだろうか
 
{引用=昨日よりもまた
いっそう暗い森の中にひとり
わたしの孤独がそうさせるので
見えない人にむかってはなしかける
どうせ見えないのだからと
目を閉じたまま
思いつくままの言葉を語る
い ....
空を飛びたいと
願っていたら
いつの間にか
飛べるようになっていた
ずりずり
這い回っていた私が
今では
青空をはらはら飛ぶ
解放される
地上の生活は
きっと
空の青さを理解する ....
汗ばむいつもの朝
あの夏の積乱雲
輝く輪郭に隠された
いくつかの胸騒ぎ
終わるのでも始まるのでもない
そんなめまいだけの朝に
散りばめられた笑顔の
なんと残酷なことだろう
いらだつ夏は ....
            100806





前人未踏の病になって
行方不明になったので
功労賞は無効となって
延喜式を読み直す
難しい漢字は読まないので
意味が全く分からない ....
明日が良い日と
信じる人の
信仰に


まっすぐな瞳と
爽やかな笑顔に

絶望する。


明日はきっと良い日
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夏枯れ黒木みーあ510/8/7 23:05
夏 極[group]塔野夏子5*10/8/7 22:37
人魚の涙 緋月 衣瑠香12*10/8/7 21:59
空気銃逆鱗社長010/8/7 20:36
『せんぷうき』座一810/8/7 20:23
いつか死んでしまうだろうと思っていたa210/8/7 19:49
別れの記憶吉岡ペペロ310/8/7 19:05
彼女の微熱010/8/7 18:33
ひとたもつ610/8/7 17:25
Diving for...雨音些末3*10/8/7 16:10
僕の自由帳nonya28*10/8/7 16:08
『灯火』なごまる2*10/8/7 14:38
花とミツバチうずら豆410/8/7 14:27
時間はゆっくりとペポパンプ6*10/8/7 13:37
酷暑……とある蛙13*10/8/7 13:18
真夏の事件非在の虹010/8/7 12:15
頭の中身チアーヌ310/8/7 12:07
お化け煙突とボロアパート真島正人5*10/8/7 10:50
脳内ドキュメンタリー寒雪210/8/7 8:25
めぐり ひかる木立 悟410/8/7 8:21
洞窟のものまね吉岡ペペロ210/8/7 7:47
ループする、真夏within6*10/8/7 6:23
壁の前に今日も番田 010/8/7 3:22
京都真島正人0*10/8/7 3:01
幸運の涙徘徊メガネ110/8/7 2:38
暗い森ベンジャミン4*10/8/7 1:28
青虫の羽化曲がり屋レオ...210/8/6 23:32
夏の朝に似ている[group]たりぽん(大...8*10/8/6 23:14
前人未踏のあおば2*10/8/6 23:07
明日はきっと佐藤伊織110/8/6 23:01

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