世界の果てから響く詩
もしも君が今でも
選んだ旅路を誇れるのならば
精一杯の声で
希望に満ちた歌を僕は歌うよ
もしも今の君が
選んだ旅路に後悔をしているのならば
それでも大丈夫な ....
大根の上に
小さな虹がかかっている
きみは虹を切らないように
器用な手つきで
大根を切っていく
飛行機がいつもより
低く飛んでいる音が
屋根の上にある空から
聞こえてく ....
駅の裏に停めたはずなのに
おれの自転車がぬすまれていた
空から雨が落っこちてきて
もうほんとうに最悪だ
死ね 死ね 死ね
みんな死ね 死ね
....
天に唾を吐け
ここではない何処かに
理想を見定めるならば
おい、俺よ、
天に唾を吐け
じぶんの唾を
じぶんの顔にかけるんだ
そうやって落し前をつけて
こ ....
これって本物なの?
私の問いかけに彼は口元を僅かに歪ませながら首を振った
遊びに来ないかとでも誘われたのだろうか
今となっては定かではないのだけど
大手町あたりで待ち合わせ丸の内線 ....
その日の小学校は
雪に埋もれて真っ白になっていた
音はシンと響き
鶏や
兎は息を潜め
体を丸めていた
その日は丁度夏休みで
皆学校にはいなかった
用務員の叔父さんぐらいは
来てい ....
いつものように
キミのブログを目にする
涙がひとつぶ
落ちた
怜悧なキミの文章なら
いかようにも
あたしのココロは動く
今日は
苦しかった
どうしようもなく
秘密の ....
深いところに降りていって
言葉を探そうとした
深いところなんてない
全部浅瀬で
貝だって
みえてるよ
大げさすぎる
網なんていらない
すくえるんだ
手のひらもなくても
言葉なんて
....
夏が来れば
思い出す
あそこの毛
剃り忘れ
ビキニの脇から
チラリでる
あそこの毛
遠い空
モズクみたいなのが
生えている
僕らの夢をのせて
生えている
ビーチの熱 ....
僕は子供の頃ヒーローになれると思っていた
自分は選ばれた人間なんだと思い込んでいた
歳を取って様々な経験をする内に
そういう考えは徐々に霞んで行った
毎日生きるために必死で働いて
微かな幸せ ....
内容を求めるバナナはもう終わったのだ
むしろショックが ママ! 母… に挟まれている
タイトルが押し潰されて 一行目は存在しないのだ
孤独でよかった
むしろ必要なものなど この世に無かった ....
君はたしかに一介のピーマンだったが
人間工学をあざ笑ったのであろうか
一塊(ひとくれ)の粘土をしぼりとった手ごたえと
大胆なくびれ はじける地肌が第一印象なのだ
小麦色の少女のはちきれんばか ....
冷蔵庫でひやしておいた
いちごのあまくつめたいおいしさ
でも、あのひとにはもう
食べさせてあげられない
。。。。。。。。。わたしは今日も
生きのびているというのに
未来をかすめる
ひとく ....
なかなか思うように
時代は明るくなってくれない
閉塞感が身に染みる世の中
貫くようなつむじ風を
コートの襟を立てて
かろうじて避けながら生きてる
誰にとっても辛い時
自分一人 ....
夏だからって休みは無いぜ
俺の体が垢まみれになることには変わりはないんだ
弟は幼い夢を見ている
陽炎がアスファルトの現実を教えてくれる
昨日も今日も歪んだ道を歩 ....
才能があるだなんてねえ、
言われて嬉しいわけないし
弦を四本はじいて撫でて、
そーですかこれ才能ですか
納得いくわけありんせん。
....
街でいつまでも 電車の中で
何も思わない 自分の体のどこもなくして
私は派手な言葉を使って 今日も働きに行くのだろうと 私が
思った 中に流れていく
青い空の飛行機を 飛行機の横切 ....
おんなを縛りマッサージする
シチュエーションに酔うこともなく
こったからだをほぐしてやる
2時間でも3時間でもそうやってやる
そんな気持ちも次第に乳房にうつり
しこったつぼみに執着しはじめる ....
優しい嘘 平和を願う 雨だれの音は寂しく
男から見て女はコント
お笑いだぜマジで言ってんのかよ?
....
ことばが
うたを欲っする
ポエジーが
リズムを欲っする
その欲の
力動
渇望する波
流れるちから
世界のかたすみで口ずさむ
名状しがたいメロディ
詩情かわいて風かおる
....
旗がなびいている
誰かが、立てた旗だ
陽炎の向こうで、たなびいている
風は、あたたかい
熱が、宇宙へと広がっていく
※
私たちは行進だ
宇宙を往く行進だ
時々は小惑 ....
ああ無駄に涙が出てきて候。
なんでこんなに無駄にオンラインになってるのかわからない
いつから寂しさというものが心に居座るようになったんだろう
かなしみというのにいつから触れるようになったんだ ....
声
八月の
舌の上で溶けてゆく氷
その所作
吐息
歯
の並びを
ひとつひとつ
読み上げる
その要約の中に
静かに埋もれてしまいたい
針を
正午に合わせた時計が
生物的な誤 ....
ちょっとづつ
砕いていこう
硬くて透明な結晶
優しい夜が落ちてくるように
青い影が彩る景色
水の音と静寂
水面に残るいくつかの波紋
途切れた行く先
黒い鳥が飛んだんだって
僕には見えな ....
席替え
小学校三年生になって担任が変わった。しばらくするとその女性教師は席替えをした。授業に集中しない生徒を前の方に集め、静かに授業を聞く生徒を後ろの席にした。だいたい男が前の方にあつめられ、女 ....
ぷつ り。
ぷ つり。
私の子宮から
ゆりかごが
体外へと
去ってゆく音
白とピンクの花が混じりあい
知らない色が茂る
どちらも増えようとして消える
相手の居場所までとろうと思わなければ
変わらずにいられたのに
住みやすい土へ
どちらともなく根をのばし
....
新大久保の駅で、
暑さのあまり、ぬるくなったポカリスエットを片手に、
浴衣のデリ嬢を待つあいだ、
父親のことを考えた。
物忘れが激しいために、
再就職した自動車教習所を、
12月で ....
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