とかげたちが庭の敷石の
こんもりしたのに静止している
とかげたちが静止しているのが
なにかに似ていると思った
ちいさな蛇のような
ちいさな恐竜のような
ながいしっぽ ....
また背中にGがかかる
いや、重力ではなく塊りが押して圧迫している
左の肩甲骨の上に乗るコンフュージョン
緊張が高まり首筋まで凝ってくる
あまりの重さに頭の中で
コットンフラワーが咲き乱れ
....
ぼくの命のともし火が消えるとき
ぼくはぼくの身体を南極の雪と氷の世界にうずめたい
あの長たらしい弔いの儀式に
窮屈な棺のなかでつきあわされるなんて、まっぴら
あげくには数千度の炎にやかれるなん ....
いつからだったかな
何もかもが
大体分かった
あの時は笑ってた
何もかもが
意味ないもん
広く広く
遠く遠く
ガタガタです
歪んでます
今日も笑ってる
何もかもが
....
まるで
夕立みたいな後悔のあとで
ぼくたちはまた
眠りへ向かう
汗と涙の共通点は
においのあるところで
においの流れ方だけがすこし違う
とても違う
虹がきれいに架かるとき
....
ジジジ ジジジ
地面にひっくり返って
のたうちまわる蝉の声
もう十分生きたのだろう
鳥に食べられることなく
人間に捕まることもなく
いのちの歌を響かせたのだろう
それでも ....
うそはたれながし
ほんとうはたれながし
りくつはひたかくし
へりくつはふかし
だいたいわたしには
さいがいがわからない
かいたいのはてにしに
ばかにはわからない
わたしにもわか ....
夏の空に太陽が飛ぶ
大きな大きな太陽のひかりが
僕たちにふりそそいで
頭を地面に押し付けてゆく
車もぺしゃんこだ
自転車だけが空気を利用して
すり抜けてゆく
まるで海の中の魚みたい
....
きみと別れた日
涙まじりに眺めた夕日の
猛々しい茜色が
ぼくの脳裏に溶け込んで
きみがいなくなった夜
透き通る星たちの
無表情な青白さが
ぼくの心を塗りつぶして
....
白群の空に詩人達の言葉が消えていく
無駄に紡がれた魔法が社会から棄てられているのだ
広告を飾れ
雑誌を飾れ
作家になれ
札束になれ
楽しむことに慣れたら ....
深夜 混濁する精神
そんな中
あたしは 自暴自棄になった
一夜明けて
いつもの あたしに戻った
はじめから
わかってることじゃない
キミの素行
破天荒だって
なにを ....
チョコレートをショコラと
言いつづける店員に隕石、そのころ
モノリス(不思議な扉)に触れたロボットは
しゃっくりに悩まされつづけ「考え」を考えるように ....
あたしは この夏
オーバーワークなんじゃないか?
自分の器以上のことを
やろうとしている
気がする
普段のあたしでは
かんがえられない
5泊6日の強行な
海外旅行
2泊3 ....
深い息を繰り返せば
みるみるうちに
あなたへと
浸透してゆく
震える場所
昨日よりも
支配したい
こうして
わたしだけが
秘密を増やす
君は複数存在し
それゆえに
ちらちらと
人は見かける
それはつまり
人にとって
日常性の隙間に
はめ込まれた君を
認識できているという
ことだ
{引用=
....
木に見ている 帰り道の暗い羊と
群れに 遭遇する
車で走っている時 私は
小山の向こうに いつも
手に 銃など持ち合わせてはいないのだが 一本が
遭難者の旗が 立っている 一本の旗が
誰 ....
流れていく ぼんやりとそんな人形を見ている
おとうさんの形や
おかあさんの形をしている
春分の日に何となく手に入れようとしている
バービー人形の中の銀紙を
腰を下ろして ラムネ色 ....
色んな汁出してもらうぜ
おばさん
ゴルフ練習用の
穴開きピンポンに細い革紐通した奴に
蚕の繭よりチョイ小さめな
でもゼリービーンズよりチョイ大きめな
でもゼリービーンズみたい ....
風がないので動けないのか
止まったままの風車が
申し訳なさそうに立っている
手のひらをめいいっぱい広げて
わずかな空気をとらえたら
小さな風が生まれた
見えない風が水田の上を走り
....
回転する歯車
動脈から流れ出る油
ガリガリガリガリ
僕は動き出す
今日も昨日と同じ動き
決まった動作しか出来ないよ
それが僕の役目
みんなの平和
ガリガリガリガリ
僕 ....
おわらない憂鬱を笑うように朝がきて
継ぎ目のない昨日をなくしていく
夜の隅っこに取り残されて
君がついたため息を飾ろう
裏切るようにうつくしい陽がさして
安心な夜を洗い流していく
....
100816
円高不況の炎天下をマルク掃除する者はいないかとニヒルなプラカードを掲げてゆっくりと右旋回するトンビの群れが急降下するたびに頸をす ....
ロックンロール
おい、おまえ
ろっくんろーる
どこいった
ろっくんろーる
ろんろんくーる
ロックンロール
ろんくろんくろっくんろーら
おまえ
こな ....
世界の果てから響く詩
もしも君が今でも
選んだ旅路を誇れるのならば
精一杯の声で
希望に満ちた歌を僕は歌うよ
もしも今の君が
選んだ旅路に後悔をしているのならば
それでも大丈夫な ....
大根の上に
小さな虹がかかっている
きみは虹を切らないように
器用な手つきで
大根を切っていく
飛行機がいつもより
低く飛んでいる音が
屋根の上にある空から
聞こえてく ....
駅の裏に停めたはずなのに
おれの自転車がぬすまれていた
空から雨が落っこちてきて
もうほんとうに最悪だ
死ね 死ね 死ね
みんな死ね 死ね
....
天に唾を吐け
ここではない何処かに
理想を見定めるならば
おい、俺よ、
天に唾を吐け
じぶんの唾を
じぶんの顔にかけるんだ
そうやって落し前をつけて
こ ....
これって本物なの?
私の問いかけに彼は口元を僅かに歪ませながら首を振った
遊びに来ないかとでも誘われたのだろうか
今となっては定かではないのだけど
大手町あたりで待ち合わせ丸の内線 ....
その日の小学校は
雪に埋もれて真っ白になっていた
音はシンと響き
鶏や
兎は息を潜め
体を丸めていた
その日は丁度夏休みで
皆学校にはいなかった
用務員の叔父さんぐらいは
来てい ....
いつものように
キミのブログを目にする
涙がひとつぶ
落ちた
怜悧なキミの文章なら
いかようにも
あたしのココロは動く
今日は
苦しかった
どうしようもなく
秘密の ....
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