頬を赤らめて手を振るんだ
二人はそれで
今日の所はサヨウナラ
また会う日まで
いつ会える?
できるだけ早く
そう願っている
空気が
二人を包んでいて
それは時には
黄色で
赤 ....
フられたり失業したり
リアルに嫌な事があった日は
....
指先で蠢く明日の匂い
触れられないから
ぼんやりと
唯々ぼんやりと
眺めるしかできなくて
願ってみたり
祈ってみたり
いつかしたようなことを繰り返す
優しさで世界が溢れ ....
君は孤独なんだろう
死を刈り取って、集める日々
鎌のお手入れは行き届いてるかい?
備えあれば憂いなし
死に関して敏感な君は現場に赴くときはどんな手段で参るのさ
死に関して ....
自動販売機の 無骨な音は変わらないのに
近頃の 缶コーヒーは旨い
低気圧が近づいて 波が高い
海水混じりの風が 鼓膜を揺らし続ける
俺は 不味いコーヒーが飲みたかった
歯が溶ける甘味
....
悲しみを悲しみで打ち消すような
私たちの想いは重なりますか
思い違いしすぎて日が暮れて
まだ間に合いますか
方向おんちはなおらずに
あなたの元へたどりつけない
ナビの応答がいつからか
....
きれいな部屋
テレビから伝わってくる
澱んだ空気
....
小さな木の箱に
青灰色の小石が入っている
特別な宝石や鉱石ではなく
河原に幾らでもある
丸っこいありふれた石
箱の中に白い布が敷かれ
その上に置かれている
箱は石の為の棺だ
あの人 ....
こんなに好きなのに
こんなに陳腐な話ばかりしている
おまえはさみしがりやだ
おれはおまえのそばにいてやれない
社会制度の枠組みではいてやれない
嫉妬する気持ちなんてだれに ....
シェリーを2種類たのんだ
ふたりで飲み比べてみた
ちいさなグラスだった
おまえはそんなに食べなかった
麹町のスペイン料理店
チョイスがわるかったかな
四ツ谷までふた ....
胸のなかから顔をぬいて女はつよい眼で幸せになるからと、そう言うのだった
幸せとはなんであろう
家族をもち誰かと人生を歩いてゆくことだとでも言うのだろうか
きょうぼくらは幸せではなかっ ....
看板の広い背中にすっぽりと隠れた二人は
サウナから出た時点で 遠回りするつもりだった。
遮断機のように通せんぼする右手。
タクシーが止まる、雪が降ってきていたのかもしれない。
交錯する足跡 ....
天気の良い日だった。空はあくまで青かった。
限りない空間が存在していた、それはわたし
に手を差し伸べようと努力していた。一歩踏
み出す、その毎に、つま先から花が生まれる。
生まれた花は風に飛ば ....
私は寝ころび空を見上げる
病床の窓を通して
流れゆく雲は次第に形を変え
何かに似せては崩れてゆく
また、青は
濃淡で季節を告げ
気がつけば鮮やかになり
気がつけば冷めてゆく
雨 ....
晴れた日はどこか居心地が悪いから
少しうす曇りくらいがちょうどいい
平日はどこかよそよそしい雰囲気だから
週末の土曜日くらいがちょうどいい
昼時はそれでもどこかあわただしさを隠せな ....
キリンと戯れたい
軽く叩いてみたり
あだ名をつけて呼んでみたり
紋様をなぞってみたり
同じ目線に立ってみたり
たまにリンゴを与えてみたり
鼻と鼻を合わせてみたり
背中に乗っかって ....
バラの花が落ちてきて
キラキラきらめいて
スネアドラムの音
ハープの音
チェンバロの声
ブランデー入りの紅茶
メルヘンの世界
ハモンドオルガンの清らかさ
今日も外は雨
テレビ ....
おまえは馬鹿だ
本物の馬鹿だ
この世に何をしに来たのかも忘れて
くだらない時間つぶし
人生とは
自分で自分の首を絞める
その力を少しずつ少しずつ
強めてゆく
やがてじりじりと
....
金網、
地軸と同じ傾きで立つ僕ら
毎日、相談するような、探るような、臆病な、笑い声
いとも簡単に共倒れる覚悟だけが
信頼、のような
美空
君の腕が、僕を抱きしめるように柔らかく覆い、
....
あと何年したら自由になれるだろう
この部屋の三角の天井に
ひらかない天窓
こんなはずじゃなかった
あたしが欲しかったのは
青い天にとどく窓
猫の息子が鳴くから
もうすぐ部屋に行 ....
孤独は貴方にとって
最良の友だ
なぜならば貴方は
詩人なのだから
郵便局に行った時
ムカつくオヤジと 急接近したので ご報告
( ̄へ ̄♯)
みゅうを入れた封筒には 切手も貼ってあったし
郵便局に入らなくっても
目の前に有るポストに 投函するだけで良い ....
この想いを永久氷土に閉じ込めて
大事に大事に封印しよう
隠し続けていた君への想い
隠しきれなくなったとき
あの夜二人はサヨナラした
きっと最高の笑顔で
駅で逢うたびドキドキしてた
そ ....
目前には
静かに横たわる
あなたの骸
物言わぬあなたを前に
私はあなたの
か細くてたおやかな右手の
手首から一気に切り落とす
出来上がった肉塊を
躊躇わずに口に含む
....
騙されても構わない
そう思ったのは自分だった
でも口にしたのはアナタで
私はまるで愛情のない人形のよう
アナタは私からの愛を望まず
自分だけが注ぐばかり
....
きみにはもういくつ寝ても売れない芸人でいてほしい
売れないで売れないで売れ残って最後にわたしが買ってあげるから
しっかりしないでダメでいて
働かないでそばにいて
お母さんの遺伝子
お ....
小さい頃
マンションの庭で
四つ葉のクローバーを探した
何であんなに幸せを見つけたがったんだろう
あの頃と、大して変わってないのだ
もう20年近く経つけれど
昨日のことのように、昔の情 ....
人恋しいな
みんな…何処へ行ったのだろう
必要なんだ…
心を包み込んでくれる
些細な温もりが
疲れ切った戦士に夢を下さい…
場所がない
何も思うことの無い絵に
色々な 何か 絵を
窓の色々な 毎日が 立てかけてある
描いている絵は そこに 開け放たれている
鳥が 犬に 飛んでいる
遠くを歩いていく そば ....
何もない 夜の岸を出て行く
倉庫の中で ここから 僕を見ている
遠い国の無数の金網が
ガスの貨物船を巡回する
向こうには 運んでいく
中古になって輸入車は いくつも並ぶ
遠い ....
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