これは 海の跡かな?
地平線のかなたまで
青い砂ばかりで
ぼくはそこに
しずかに体育座りした
地球はどうなったろう
ぼくの星は
こんな有様だけれど
地球はどうしているだろう
....
ミネラル水を2本並べてキミを待つ
花も2輪
硝子ボウルに洋梨と
赤い実のグレープフルーツを置いて
綺麗に磨いた先割れスプーン
忘れていけないのは
洋食と言っても箸が好きなキ ....
発泡酒2缶を勢いに
エアコンかけて
アタマふわふわ
目はすわって
アイロンをかけている
主婦業60%以下の
ダメなあたしには
めずらしい行動だ
あたしは
昔 暗唱する ....
また愛を怠って
また後悔などして
わたしは、いまだ愚かです
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う
ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに
遠いところから
会 ....
愛はすぐに終わった。
愛と恋は違うというけれど
具体的にその具現性に於いてどこが違うのだろう。
愛には恋が必要で
恋には愛が必要だ。
言葉のパラドックスを解いていくと
そんなに言葉はたくさ ....
奥さまの名前は
ナオミ
そして
だんな様の名前は鬼六
ごく普通の鬼六は
ごく普通のナオミに
ごく普通に亀甲縛りをし
ごく普通に三角木馬に跨らせ
ごく普通に乳首にロウをたらし
....
いつも後ろから私を睨んでいるおばさんへの当てつけで、パソコンのディスクトップはダースベーダにしました。
おばさんは、スーハーってすごい息づかいでみなさんを睨んでは、ランチで、あのコはこんなことをして ....
小さな手のひらで
ふたつ
シワシワのウズラの卵
サワサワして
少年は今までにない
感覚を知ることになる
パパがママにしてもらってたのを
偶然見てしまってから
ついつい
自分でや ....
落ちこぼれなわたしは
諦めることを知りすぎて
嫌味を前に
表情をつくれない
{引用=
雲烟の中
銀河座標に沿ってゆく
冷たい蠍火
真夏の巡礼
迷うこころが重なってできた
道の途中で
重力だけ頼りに立っている
同じ足で
アクセルを踏む
ラジオから流れる
地 ....
深い霧は晴れ
街やヒトを形づくる
様々な線たちが
再び姿を現す
言葉は辞書の中で
既に朽ち果てている
「幸せ」という
一語の印字のみを残して
鳴くこともなく
路上に何とな ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花
例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
我慢する事が多くなった。
待つことが多くなった。
感情を表現するようになった。
笑うことが多くなった。
黙っている事が多くなった。
人の気持ちを大切にする。
質問するようになった。
....
{ルビ桃李=とうり}もの言わざれども下
自ずから{ルビ蹊=けい}をなす。
人が集まってくる
人が喜ぶ
寿司を握る
デカネタ
デカシャリ
きついサビ入り
豚の紅茶煮
吸い物
....
笑顔で接し
何でも話せる
叱っても
あっさりしている
いやな事も
さらりとこなす
その人に
身を捧げる
その人を好きになる。
特別な人となる
少しでも
いい思いをさせたい ....
口の端が自然と上がり、口の周りから気泡がぐるぐる海面へ
ある想いを瞼の裏に隠したら、
このまま、さぁ、目をつぶってあるきだす
幻想のゲームをおもいつき、途中で海底の砂を手につかむ
....
ラジオノイズ
三秒先の暗闇から
明日の天気を届ければ
雲を脱ぎ捨ててしまう
その少女、青いシャドウ、巨大な蛾のような
指先に灯る重力が
心をそっと撫でてゆく
....
桜の樹の下には雪が埋まっている
焼け残った桜の樹の下には
百年前の粉雪が
いよいよ冷たく固まっている
ほのかに白光を帯びて
樹の根とたわむれ
黄泉と混じり合い
はるかな夢にまどろんでいる ....
手を掴めるまでのすごく永い時間
それは
メールして
電話で話して
会って
話して
メールして
電話して
逢って
想いのほか話しをし ....
萩原朔太郎著
ウォーソン夫人の黒猫
再読
これはポー系統の猫だから
けど
朔太郎本来の猫だって
案外
おわああ
ここの家の主人も
病気です
お ....
転校をした
おかんが皆に渡せってシャーペンをくれて
終わりの会で配った
袋をあけたら裸の男の子の絵と
ちんちんぶらぶらソーセージって書いてあって
めちゃめちゃ恥ずかしくて
ばいばいも言わん ....
どいてください
とも言わずに抜いてゆく
人の背中を見送る
かする肩先
シラナイヒトの顔
感じる体温
見上げる空は
決してまるくない
四角くもない
なぜ
部屋からみた景色はど ....
イタズラ仔猫と一緒に 紅茶を飲む
空色の空を眺めながら なんて
当たり前の ことなんで
紅茶から立ち昇る湯気を混ぜて
ミルクティー風味に 仕立て上げる
見た感じと 触る感覚 味わいは ....
からっぽな心身にはなんでも入る
八杯目の焼酎も
ヒーリングミュージックも
ノイズも
精液も
入ったはしから空になる
ただ身体を通り過ぎてゆく
栄養にならない黒いかけら
歯も
....
希望があるから絶望があるんである
絶望したくなかったら
希望なんぞ持たぬがよろし
数独を解くのに飽きたわたくしは
今日七杯目の焼酎をつぎながら
わたくしの幸運なる結婚生活について
(た ....
今目の前にあるのは
中身がからっぽな
ガラス製の
僕の肉体をコピーした像
足元には
僕の外見や内臓などを
小さく砕いたパズルのピース
今から僕は
改めて僕を完成させてみる
....
きみのせいで夏が終わらない
扇風機がかきまわす生温い空気のなかで
今日六杯目の焼酎を呑む
ツクツクホウシが鳴き出して
もうとっくに朝だということは自覚している
ついこのあいだまで
わた ....
カブトムシが止まる網戸を見ている
何を、歩いていく
道にもない、けれども
体操服の人と、
赤い何かがあるというわけではない、
バイクと、歩いた
川の向こうには、すれちがう、
山はすれ違っていく
本が私をそびえてい ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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