青空と強く降り注ぐ陽射しの中
パラパラと降りだした雨粒
光を纏って輝き出せば
空に虹がかかり
ぽろんぽろんと鍵盤が弾みだす
夢とも現実ともとれない世界
その風景を残そうと
携帯にメモ ....
エポケーの歌 (2)
わたしはそれ以来考え続けた
新しい自分になって
何をしたらいいのか
心は清く、さらさらと流れ
どこにも悪いところはない
自分は新しい
自分は新しい
自分は ....
一
窓から見える
白い
卯辰山
きれいだね
と言えなかった
のに
君は
微笑んでいた
二
フェンス横
に自転車
ゲイラカイトは
....
坂道のぼって十字路へ
薬局、食堂、てんぷら屋
くさみち、赤道、平良川
信号 渡って瀬戸物屋
バス停に立つ僕
落書き、はがれかけ、路線図
くさみち、赤道、平良川
指で明 ....
紫色に染まった悲しみ
ポツンと雫となり
水面に波紋を呼ぶ
浮かび上がる静寂に
ハッと
まるでハンマーで
後頭部を殴られたような
衝撃を受ける
それは
麦わら畑の真ん中で
青空の ....
開かれていない
扉は
開けることができる
予感のうち
大通りを歩き
天秤は傾ぐ
路地か聖性か
重なる街
歩行
ときに白い肉
指の腹
青に砂
....
尾崎豊がコンサートで
オレはクールだ、オレはタフだ、って言っていたけれど
オレもそんな人生を歩いている
42にもなって
いまだにじぶんの可能性に
疑いをもてないでいる
....
迷惑をかけたくないのに
何かするたび
みんなの憎しみを買う
うまくやりたいけど
何か言うたび
みんなの嘲笑を誘う
いいひとになりたかった
僕には才能がない
ならば
僕 ....
朝がくるたびに
こそこそするよ
生かされたことに
複雑だよ
懸命じゃないと
はずかしいから
隠れるように
後悔するよ
でも
よかったんだよ
君にあえるから
早く君に手紙をかこう
....
{引用=
君が呼吸を整えて
眠りながら
安物のCDプレイヤーの
スリープ機能で
ジャニス・イアンを
流している間
僕は僕の部屋で
下手な歌を爪弾いている
あ、
ああ、
あああ ....
まぶしすぎて螺旋を描いていた
体中の塩分が海に向かって
こぼれだしそうで
じっとフェンスを睨んだ
死んでしまうまでの時間を
生きていると呼ぶのだ
死んでしまう前に
生きているだけのこ ....
花屋の店先にいろんな中古車並べるなくそが
お前本当にどうしちまったんだよ疲れてるのか
花屋の店先に中古車ばかりを並べてよ
それで中古車は売り物にしないなんて意味不明だよ
自分の所はやっぱり花で ....
あなた方は優しい
わたしにも愛をくれる
ここでひとつ提案があるんだが
あなた方がくれる
わたしへの愛を担保にして
500万ほど貸してはくれないか
あなた方がくれる
わたしへの愛を担保にし ....
なんでわかんねえんだよ
仕事がねえって言ってんだろ
電車に乗るカネがねえって言ってんだろ
自転車は両輪パンクしたって言ってんだろ
花は全部枯れたって言ってんだろ
夜はもう八時前に寝るって言っ ....
かかっている
ぼくの心にはいつも
『準備中』って看板が。
毎日。 毎日。
「カッコ良く死にたい!」
とか、そういうこと思ってるから、
いつまでも裏返せない。 ....
子供に○○○されても
□□□□る大人になりなさい
それでもやっぱりどうしても
変な物を身につけてしまうから
だからそんな社会で、
君らが少しでもそれを捨てられるように
10年後そん ....
部屋の中で
言葉を東芝の冷房が無くしている
音楽が 傍らには
音符が 効いている
日が 買っただけで 流れている
音楽の本 読んでいないのかもしれない
流れているのかもしれない ....
秋の夜長が静かにこちらへ歩を進めている
もう虫が鳴いている
昼間の入道雲が萎んでしまえば
いそいそと秋が町のあちらこちらに姿を見せる
ところがどうだろう
私はまだ秋の準備ができていない
....
だだッ広く真夜中
合宿中の体育館
暑ッ苦しく白昼
高校生たちの汗
熱く寝苦しい
名前だけの顧問である私はその夜だけ代役で泊まることになった私が昼間健康的な熱気あふれた誰もいない体育館の板 ....
何かをこらえるときに
下くちびるを噛むせいで
わたしのくちびるはいつも痛んでいる
本当に痛んでいるのはきっと
こころというものであるはずなのに
わたしはわたしの痛んだくちびるの
その細 ....
チェンバースは
やりかたってもんを
とても、よく
心得ている
それは
おれの寝床で
今日に
踏ん切りがつかない
おれの意識を
疾走させる
果てし ....
夏の瞬間が、過ぎ去っていく。
今日、暑いって思う、思いでも。
一日二日で、過ぎていく。
去っていく。
寝付けない夜。
夜の海の温さ。
君の熱さ。
咲き誇る花火。
....
セフィロトの樹、連なる鎖を
信じるとすれば君と僕は永遠に、
無限につながっている
両生類の抜け殻
何度でもよみがえるくらげ
無数の、ハッコウブッタイを持つものの、むれ
ゆらめくのは ....
低価格が売り
のイタリアンレストランチェーンで
今日も時間を潰している
学校帰りの高校生集団
乳児を連れた家族
帰りに一人で夕飯を食べる会社員
そういえばこの店では
おひとりさま ....
{引用=
ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声
とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
北海道の大地で
暑さにじっとりと
汗をかきながら
見上げた
夕空にひつじ雲
数え切れないくらいに
血まみれの羊たち
この群れの中にも
羊飼いは
居るのだろうか
野に住む ....
田舎にいた頃はヘルメットかぶって自転車を
....
言葉を抜き取ったら
私は
空っぽに
なってしまうのだろうか
愛情を表す表情は?
哀情を表す表情は?
こんなこと誰にも訊けないよ
胸の中に
タイムカプセルを埋めたの
お菓子の空 ....
壊れたメトロノームの
壊れたリズムで
第一楽章は始まる
歪んだ旋律が
琥珀色のホールを満たし
それでもヒトたちは
祈るように席に座り続けた
やがて楽団員が一人また一人と
舞 ....
あなたが
後ろからそっと私を抱きしめる
せせらぎが流れるように
肌を滑る冷たい腕
蒼白い月明かり
私はまるで
羽衣を纏った 一晩の天女
シーツの波間を漂う蓮
水草の絡まる細 ....
3252 3253 3254 3255 3256 3257 3258 3259 3260 3261 3262 3263 3264 3265 3266 3267 3268 3269 3270 3271 3272 3273 3274 3275 3276 3277 3278 3279 3280 3281 3282 3283 3284 3285 3286 3287 3288 3289 3290 3291 3292
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.49sec.