真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
お菓子はね、子供や、それから男のためにあるのよ。
甘いお菓子のにおいに騙された子供は従うようになります。
とろけるようなめまいの中で男は幸せになります。
子供も男も基本は同じです。
ホームメイ ....
悲しい歌ばかり歌っていた
ひかりもなかった
影もなかった
本質ってなんだろう
悲しい歌ばかり歌っていた
人間に進化した猿とそうではなかった猿
その違いは森からでたか ....
早朝に雨が
鳴いている
目覚めもままならない夢現の耳元を騒ぐ
水の弾きと滴り
薄暗い窓辺は濡れたまま空を映す
うなだれ余した昨日までの日照りが
一清されるように流れる中で
肌を掠める ....
足音は雨音に紛れ
身体は真夜中に紛れる
微かな人とすれ違うが
みな傘を手に雨よけに夢中で
真っ直ぐ歩いていく
傘を手に飛び出てはみたが
差す差さないで迷ってしまう
肩へ着地した滴 ....
一定、一定の過去を創りだす
わたしの
しんぞうのうらがわの、
思想力と安楽死を求めてる、
わかく
やわらかく
なまぬるいそんざいかん
…
宇宙葬に関わっては、
いまだ周囲 ....
私の小さな声が聞こえますか?
この小さな息づきが聞こえますか
心臓を
守って
眠っている
今にも落ちそうに
大きく揺れている 鈴の音は
広すぎる世界の隅々まで
響き渡らせるには ....
枕元のバス停に
バスがとまる
幽霊たちが降車してくる
薄目で見ると
いつもと同じ顔ぶれ
時々人数が違うのは
シフトなどの関係だろうか
幽霊たちは寝ているわたしに気を遣って
....
頭に思い描いていることが
すべて自分の思い通り
目の前に実現したら
それは楽しいことに違いない
でもそれは絵空事で
現実はいつでも
自分のやろうとしたことと
結果として現れること ....
土屋さん まだ妊娠可能ですよ
あぁ 卵子が見えますね
内診を終えた
主治医はとうとつに言った
あたしは
とまどった
もう 成人した子供を持つ
あたしが
妊娠可能とは・・・
....
ミルクに近い月の光り
アイス珈琲に混ぜた夜
深夜放送に明け暮れた
忘れたはずの夜の落し物
風からまる腕で抱きしめていた
倒した知恵の杖
指す道を倒れながら倒れながら
....
きょうは 間に合った
帰り道
この街のタワーは
光って 迎えてくれた
紫色だ
明日も晴れだ
緑は曇り
青は雨
天気予報タワーだ
タワーのある街に住んだのは
初めて
....
連休になると
白いクルマに乗って
父がやってくる
私は連休に関わらず
仕事だから
玄関に届けられた新米で
そのことを知る
ああ、男の宿命とは
親の死に目にも会え ....
破片が
離れる
飛び散る
近づく
離れる
破片が
近づく
離れる
飛ぶ 落ちる
触れる 消える
破片が 消失する
破片が 消え去る
破片が 同一 ....
わたしを動かしている
脈々とした流れが在る
指の先まで細くゆきわたる
見えないはずの赤い糸が
ふつふつと啼いている
うずくのとは違う反応が
浮かんだ言葉を紙にならべて
つかの間な ....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」
と
送信
して
しまった
ことが
ある人とは
心
を
ひらいて
話しを
しても
いー ....
死産、の様な意味合いを濃くした
陰鬱な夕焼けが最後の太陽の口を塞ぐ
低く唸る鎮魂歌が
少し離れた高架から微かに聞こえて
出来の悪いドブ鼠が時代錯誤な罠にかかって
そ ....
柔らかな緑の草で
指を切ったら毒
血に書いて 流れた塊
草の水脈を焼く
告白すべき晴れ渡った青空の下
汗に隠れた熱の音
茂る 土の影
崩れる 白い月
そんなこんなで 今日は
君って人を もっともっと好きになったんだ
「僕とデートをして下さい」
「はい」
一週間前、
君はあっさりとOKをくれた。
僕はこっそり、
あ ....
扉などあってもなくてもよくて、
それはわたしの肺が
さくばん死んだ蛾の燐粉で
みたされるのとおなじこと。(こうこつ、
通り抜ける、みどりの、さけび
それは あした
砂丘につづく列車に
骨 ....
幸せというものがあるのなら
ぼくにしかおまえ
幸せにできないこと分かっている
なのにぼくのせいで
おまえはこんなにさびしいんだ
おかしいよな
社会制度でちぎらな ....
友達がダジャレを1発
「少年よ タニシをいただけ」
「・・・・・」
或る朝、彼は
一匹の巨大な ....
カノジョはお姉さんのこどもと夜の公園にいた
お姉さんからあずかっているのだそうだ
それを電話で聞いていた
あの木にさわっておいで、
いまコウチャンがうれしそうに走っていったよ
ど ....
外で遊ぶわたし
よそ見していると・・・
ごぉぉぉぉん!!!!
いた〜いボールがとんできた
痛すぎて声が出なかった・・
このときボールが嫌いになった・・
その後も2度・・3度・・同じことが起 ....
カメさんLOVE
いつでもLOVE
こんなに愛されるかめって・・・
カメさんLOVE・・
自分の弱さを認めた瞬間から
鼓動が激しく胸を叩くんだ
言い知れぬ寂しさに襲われて
何かが足りない気がしてる
今まで自分はやれる強いと言い聞かせて…
疲れを感じずに一 ....
木々や果樹には
枝変わりというものがあるので
ソメイヨシノの種をまく
不稔のクローンとはいえ
何億何京と咲いて実るうちには
いつか芽吹くものもあるだろう
子実体の真実は
カラフル ....
出会った瞬間から「さよなら」の準備してた。
この夏ですっかりLOVE2モード高まって
あまりにも本気になりそうで怖いからです。
君の手足は長くスベスベでグッとくる。
笑うと白い歯が光って
君 ....
君が入れて呉れたコーヒー
スティックシュガーを 半分入れる
甘すぎるといけない
君は「残りちょうだい」と言い
残り半分のスティックシュガーを使う
「だって、ダイエットしてるから」
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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