べつに
どうということはない
どうということはない
どうということはない
どうということはない
どうということはないものが
日暮し座敷で首を伸ばして
どうということはないものを
ど ....
目線の果て オレンジ色の波
その間で揺れるあたしの日に焼けた肩
これがあなたに語りたい 全て
手にしている本を置いて
少しだけ近づいてきてください
太陽と一 ....
愛は祈り
俺は祈る
俺の好きな人たちが
皆そろって幸せになってほしいし
皆が幸せになってくれることが
俺の幸せだ
それぞれの願いを叶えてほしい
賑やかな場所で
静かな場所で
....
雨が降ってきた
しとしと降ってきた
クダラのラクダ
何処に行く
食事は北京ダック
メンフィスのタバコを吹かし
マチュピチュをミラバキッソ
ホテルはオークラ
ミネラル水を飲む
....
川辺で
黒い指が
内臓を洗っている
夜が
温かな口をひらいて
言葉を吸っている
女たちが
此処に横たわり
草のように ....
眩いばかりの夜景
愛を語らう恋人の横で
血を流してる男がいる
腐った内臓から異臭を放ち
神経の切れた手首は紅く染まっている
誰も気にかけない
苦しみは男だけのもの
夏の蝉のよ ....
舌を出す君は子供みたいに言葉にならない声を吐く。
触れ合う皮膚の温さが心地好くて握る指にも力がこもるよ。
波立つシーツに包まれ懐かしい場所に還るように。
二人このまま朝が来るまで沈もうか。
大 ....
麦わら帽子の片思いは
たんぽぽの種になって飛んで行った
新調仕立て背広の恋愛は
勿忘草となって枯れていき
覚悟を決めた愛情は
ブーケの花となって咲いていった
白髪交じりの ....
{引用=
夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
海に沈んでいた。深くて、暗くてただただまっすぐに、とうめいな海だった。彼女はいく年も海の中で生活をしていた。貝殻と人魚のシズクでできたふしぎな家に住み着いて、自分のすきなものだけを集めて暮らしていた。 ....
TV画面から
無造作に飛び交う
紛争地域の凄惨な映像
脳内に映りこむ
絨毯爆撃を目の当たりにして
数ヶ月前
彼の地を訪れたことを思い起こしていた
そこにはまだ
戦車も戦 ....
モロッコでの晩餐。
肌の色の違う人々は、羊の頭を食べながら、唄い、踊る。
狂ったように唄い、踊る。
奴もそろそろヤバそうだ。
まじないのように延々と続く狂騒。
奴は完全にトリップしてる。
....
私にバケツは揺れる
あなたのものは何も無い 流れていこう
きっと魚など無い未来なのだ そこにはどこかで
無いものとして ここへとあることもなく
今日は河原を歩いてきた
昨日の魚は ....
あたしは 猫
ココのママに7年前
野良でいたところを
拾われたの
それから
ずっと お腹の空くこと
ないわね
たっぷりのミルクで
ママが育てて
くれたの
にんげんの ....
誰かを殴る代わりに
傘を折ってしまった
ガードレールに思いきり叩きつけたら
傘は死んでしまった
俺はこの傘の亡骸を写メに撮った
この傘の亡骸を一生忘れてはいけないと思った
俺は誰を殴り ....
政治の茶番劇場だの上映するテレビ局
どうでもいい世間の井戸端会議参加する犬養婦人
無用の回覧板になぜ印鑑が必要か
ステーキにしいただく
そうしたものが肝機能をダメにして
....
朝の公園でおんなは貝殻のようだった
見つけたことを喜ぶみたいな
ぼくはひとりのガキンチョになっていた
おんなから二度キスをされた
髪の毛にしてくれたあと
ぼくから唇にした ....
大したことじゃないかどうかはわからない
簡単に明かすものではない出来ごと
だとはわかっている
それでも徐々に
それは歪み、無意識に脚色され
僕ともう一人の秘密であったから
真実を確かめる術 ....
俺は九日ほど前に
『ま ....
老人ホームのお婆ちゃん達の前に
エプロン姿の僕は立ち
「花嫁修業です!」と言いながら
台の上にボールを乗せて
今日のおやつのお好み焼きの生地を
でっかい泡立て器を握り
ぐるぐる ....
ベットから這い出し
コーンフレークを食べ
コーヒー飲んで
ヒゲそって
あーまた遅刻だ
目やにをつけたまま
社長に怒られる。
あーまた残業だ
たった10分早く起きれば
いいこと ....
甘えていると罵り
根性が足りないと怒り
歯を食いしばれと叫ぶ
カーテンで区切られた大部屋で死を手に入れる者
人に甘えさせ
根性を必要とさせず
食いしばった歯を楽 ....
えれぴょんの
最大の魅力は
十代にも関わらず
その溢れんばかりの
母性にあった
ママ
ママ
おっぱい
と
甘えてみたかった
えれぴょんのいない秋がくる
しかし、そもそも
....
楚々として差し出される菊花
苦しみを経たのちの安堵のように
わたくしのからだの深みから
心の深みからも香りは立ちのぼる
気がつけば時雨
寒さ益す時雨の屋根打つ音が
薄闇をつつむ部屋の隅 ....
溶け出す恋は
まるでチョコレート
甘い香りに酔ってしまう
君のハートは
まるでアイスクリーム
甘いくせにツンツン冷たい
一口舐めて溶かしてやろう
とろとろと流れ出すまで
感 ....
真冬の寒い日
葉がすべて落ちて
魚の骨が起立する
銀杏並木の坂を
ゆったりと降りて行く
僕は何の理由か気づかずに
気づかないまま
躓いてしまった
小石一つ無い道だったはずなのに
....
今日の私は
聞き上手
2時間半黙って聞いて、
30分話した。
要約、
質問、
否定、批判、
助言、アドバイスはしない
久しぶりに
有能な人に
情熱的な人に
会った。
....
大きな男だった
それはもう、とても
お前は知らないよ
たいしたヤツだったんだぜ
大きな男だった
それはそれはもう、とても
お前には解らないよ
二十歳が最後だったから
会いに来い ....
僕は東京小金井市に生まれ
物心ついてからは
ずっと横浜なのに
なぜか一週間に一度は
昼にお好み焼きを
食べていた
きっと友達の家も
同じなんだろうと
ずっと思い続けていたけれど ....
やさしさを捨てる課題に明け暮れていた
あなたは拾ってとどけてくれた
誰にもはちあわない海底トンネルを失踪する野ねずみの惑乱、分岐点を走りぬけ迷宮のままどこかのダムが決壊する速度を待っていた。汚 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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