目の前で
人が血を流すのを見ると
自らの肉体が滅びる
と感じるくせに
ブラウン管の向こうに
押し込められた命の破片を
せんべいを食べながら
眺めることが出来る僕
死ぬか ....
からだがからだを残して震え
雪のはじめのひとかけらを知る
もういちどの無い
もういちどに咲く
底まで呑まず
わずかに残る空を見つめる
青は低く
灰より遠く
....
入浴(4)
今日も黙っていたのに
妻は頭と体を洗ってくれた
心の中で歌を歌った
愛の歌を
妻は看護婦をしている
月に40万円以上も儲ける
僕は10万の収入
僕たちはとっても仲 ....
なぜ街に光が届かないの
それを知って何になる?
知らなければいけない事がたくさんあるのに
たくさん
たくさん
あるのに
夜を覆うのは闇では無く光であってほしい
朝の光や
昼の光
夕方 ....
私は本の中で見つけたい
確かな街を見させられた気がする
風のようなものとして
場所なんてもの 何も 夢には無かった
いつだって わからない
何なのかを 見ていた
これは何故なのだ ....
晴れわたる青空に舞う更紗
けだるい午睡にあくびした一日
五感に溢れていた熱を
そよ風が駿馬にさらってゆきます
髑髏【しゃれこうべ】に讃美歌なんていらない
突然の嵐に
あ ....
窓をじっと眺めていたら
動物が走りすぎてゆくのが見えた
まずはじめは弱い動物
次には強い動物が
僕が見ている目の前で、弱い動物は追い付かれ
足の骨を突き出したかっこうで殺されて食われてしまう ....
いちばん好きなひとと
けっこんしたいとおんなは言う
だからそれを
かんがえるようにとおんなは言う
ぼくは頭がい骨のまわりでかんがえる
後悔とざいあくの海のなかにいる
....
むかしジャイアンツの
王貞治選手が
七百五十六本目の
ホームランを打った
なんてことは
君たち若者は
知らなくていいことだけれども
ちょうどそのあたりに
同級生のお ....
けんけんぱをしながら
あの日の顛末を見ていた
ほとばしる水しぶき
暮れかかる ガーゴイル
けんけんぱをしながら
あたしはどこまでも無敵だった
孤独なガゼルみたいに
....
海月のように あなたの睛に吸い込まれたい たゆたうだけで あなたを満たしたい わたしを隣に置くのは どうして ? 触れてよ 手をかざすことは しるしにはならない あなたが吸い込まれたら わたしは躊躇う ....
むくむくと 湧き出るのは 入道雲と
相場は 決まっている
真夏なんだ
スコールなんぞ 当たり前なんだと 吠える声は
真っ暗闇に近い 雲の隙間と
アスファルトに 吸い込まれ ....
血は立ったまま眠っている
生きる事はやり過ごす事だ
....
つらいのも 嬉しい気持ちも
分かち合えたらいいのにな
夜が明けたら朝が来て
きっと私はしゃんと立っているよ
たくさんの巡り合わせの中で
弱さを抱えながら それでも強く ....
暗い部屋
整理はされている
整理はされている
光る風船
紐を掴んで
紐を
ミサイルが
その民家に撃ち込まれました
白井さん家
あぁ、
さよなら
白井さん家
ミサイルは
....
不器用な視線で
私の背中をなぞる人
その深海の底までひとすじに
繋がる台詞が浮かぶなら今
けれど
ただのひとつの言葉を
手繰るよりもずっと早く
分厚い波が途切れず ....
言霊たちが
かけめぐる
ぐるぐる ぐるぐる
あたしの脳を
カタチにしろと急いている
言霊の嵐
混乱
君でもない他人を
君のように
思い込み
必死でメールを打つ
あたし ....
{引用=1986年版}
背骨が痛い
背骨が痛い、背骨がイタイ、セボネがイタイ
コシボネがイタイ
{ルビYou=腰} {ルビtoo=痛}?
犬にも生理痛があるかしら
尾を立てて嗅ぎ回 ....
手さえ握られたことないのに
あれは高校二年生の今頃だったか
「あの子ってやりまんらしいよ」
そんなあらぬ噂を言いふらされたことがある
誰かしら噂になっているなと感づいていたけど
まさ ....
はやくふわふわしてくださいというかきこみをしたが
ふわふわされるまえに相手が脳卒中で倒れて一生会えなくなる
ふわふわするというのは
手にふわふわしたものを装着して
それを用いて皮膚にふわふ ....
世の中は蟻地獄だらけだ
ひっそり罠を仕掛けて
獲物が落ちてくるのを待っている
奴らの罠に嵌まったら
どんなにもがいても逃げられない
蟻地獄はその時
ゴソゴソと牙を出し
弱い蟻 ....
音が
消えた
僕の好きなうたが
どこかへ逃げ出した
口笛は
明るく
響くけど
本当はつらい顔をごまかしたいから
行ってしまったんだ
ほっぽらかした
僕のギター あのこ ....
痛みはすぐそこにあったのかな
勇気が要るね
地平の向こう側 踏み出すときが来た
なのに 足がすくんで
一歩も動けない
誰か手を貸して
帰りたいよ My Home
今はもう焼 ....
歩き疲れて立ち止まる
道に雨が降り出して
静かに静かに降り出して
道に輝く石畳
次第に次第に濡れてくる
並木の青いプラタナス
静かに静かに濡れてくる
歯を食いしばり空を見る
見 ....
あたしは完全にイカレテル
魔性の貴方に
貴方は怜悧で
如何様にも
変化自在
のほほんと
年ばかり重ねた
あたしなんかとは
違う世界の人
住む世界が違ったら
好きになって ....
横顔にぴしぴしグマアミグヮー
濡れぼそりながら
私たち家族おまえの骨を探して歩くさぁ
野原道を彷徨うよ
さっきまでね、
青く尖った蘇鉄が生い茂る庭先にいた
玉虫は突き刺されて
空に ....
そろそろ
おしゃかさまがそでをふるころだ
といわれて
もう
はっぴゃくとにじゅうねん
それから
さいごのおさばきがあるといわれて
もう
せんとじゅうねん
かみもほとけも
ずいぶ ....
調和と混沌の狭間で
感情をエーテルに沈め
理性を凝視して
我関せずと舞い続ける
踊りたければ
踊るがいい・・・・・・
見せかけの 家族
見せかけの 夫
見せかけの友人
見せかけのお酒
見せかけの顔
見せかけの姿
・・・・・・・・・・・
この数ヶ月
そうやって 生きてきた
ホント ....
居酒屋の深夜2時
バイト上がった後の
30や19や27の
集まりに わたくし15
参戦して おっきくなるため
副流煙 お腹 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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