君はまるで漆黒の死神。
銀色の刃は、
鈍いピンク色をしている。
いつか宇宙が産まれた時から君を知っていた。
夜に、上に、昼に、下に
海、空の地底に、人が、君が、僕が、夢が、君が、二人が、 ....
こむずかしいこと言わんでもよろしいのだよ
たとえばだね
あひるちゃんとはいるお風呂とか
ちょっといいトマト使ったパスタとか
一日おひさまにあてたふとんとか
目 ....
きみの肩こりが酷い満月の夜
ぼくは錆びた味のみかんを食べてる
朝からコタツがあり得ない
それでも決して負けはしない
ぼくは白い黒ヤギ
自由を求めて飛び跳ねる
自由の意味も ....
雨が降ると母譲りのくせ毛が四方に跳ねる。
母の巻き毛は天使のそれだが、
私のそれはケダモノの荒々しさだ。
高校のときの同級生は雨が降ると喜んで、
私の髪を触りにきた。
青毛の馬のたてがみに似 ....
夜空に視線を移さなきゃ
涙が零れるのを隠せやしない
本当に孤独という奴は
どうしても現の後に訪れるのやら
生きているその理由を尋ねられれば
永遠で無限の静寂を恐れるからと答えよう
早く ....
11月、木々の葉が色づきはらはら落ち始める
北風は来年の暗澹を伝えて道行く人の首根をつかむ
11月、テラスでコーヒー飲んでる女の唇がひび割れて
口蓋で舌が卑怯な男に打電する、シで始まる五段活 ....
イエローサブマリン
を聞いていた
煙の向こう
私が生まれる前の出来ごとは
当然知るはずもなく
知らないことだけが
美しいのだと
信じていた
あの頃
私たちは若かったのか
知ったかぶ ....
たったひとりでも生きて行ける
そんな強がりを言わないと
孤独に押し潰されそうで
雨は視界を遮るほど激しく
決して止みそうもなかった
ああ
ルックルックとは言わないけれど
せめて西 ....
ツルッパゲのおっさんが
居りました。
お腹が太っていて
みんなの笑いもの
でもね、このおじさん
いい所があって
奥さんの為に
毎日夕食を作っていました。
だから仕事が終わったら ....
魂ごと浚いましょう
空は必要でしょうか?
太陽より月のほうが僕には熱く思うのだ
今天空に願うは
切実な引越し願い
そうそう僕が生まれる前に
君が死ぬ前に
何度の奇跡が必要かな ....
「じれったい!」と叫んでいた男の背中にすがりつこうとして
彼が必要としてたのは私じゃないことに気付く
う〜ん、淋しいかも
開けてはいけない扉を自らの意思で開けてしまったのだし
それが愛 ....
ぼーっと
何をするわけでもなく
ただ
意識を飛ばす
まばたきもせず
ただ
何処かを見る
別になんもないけど
のめり込めないよ
のめり込めないから
どうでもよくて
苦しいんだろう
....
正社員だし、
役職あるし、
見た目より若いって言われるし、
趣味らしき趣味は一応あるし、
休みの日には友達と出かけたり、
時には男の子とデートしたりするし、
合コンだって誘われるし、
ア ....
貴方があたしのサンタクロース
ずっと ずっとあの日から
北の国からやってきた
背の高すぎるサンタクロース
家の玄関から
入れるかしら
寒い寒いイヴの夜
貴方はあたしに
プロポー ....
詩は 言葉のグラデーション
そこに 恩やメロディーはない
もっともらしい 言い訳や教訓も
自分で少し考えてみたら?
親にも言われなかったこと
言われているような気がするの
すでに
....
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。
(おかしいですか?
たいして悩みでもないのですが、
やみつきだなんてとんでもない。 ....
知覚操作してくれパイセン、ビリー、リリィ、サルティンバンコ、アレグリア、
絹糸の太陽、絹糸の向日葵、食い散らかされた鶏肉
脳味噌を綺麗に溶かして…
何処に溶かす?
カルキ臭い水道水?
お ....
一日に一度は玄関を開けているだろう
仕事に向かうためだが
僕は薄汚れた透明な抜け殻を羽おり
「僕」の言葉を放り投げる
外に出れば
そこは樹木の生い茂る密林だ
昨日通ったはずの道は
....
直線的な飲み方をしたら
その酒は喉を焼いた
甘美な味わいの後の
ヒリヒリした後悔は
終電後の情事
一杯飲めば十分で
それ以上求める気はない
倦んだのでは無く
違う刺激に酔っている
....
愛されていると思いたい
愛していると思いたい
なにも標がないから
見失う気がする
何度も同じ場所を
通るたびに思うのは
ここを歩いているのは
自分だけかもしれないってこと
人生 ....
オレは
うまい詩を書くより
うまいごはんが食べられれば
それでいい
オレは
詩に対する対する向上心より
人間性に対する向上心を持つことが出来れば
それでいい
しじみはしゃべらないけれど、
しじみ同志にしかわからない事があるのかも
しれない。しじみにはしじみのことばがあっ
て、いまも会話をしているのかもしれない。
海の風に立ち
素肌は陽 ....
酔いすぎたあとの朝の目覚めは
透明な悲しさ
霧の湖の水面に
さざなみがたち
底がゆれる
どこまでも沈めるようでいて
波間にただようしかない
ぼくの影はぼくの形から
女の長い髪が広が ....
えきまえでねむる
しらないひとをみとどけて
ごぜんよじごろ
いえにかえる
いちにちもやすまずに
しらないひとは
えきまえでねむり
わたしは
はたらきつづける
さい ....
君の残り香が漂う
淡いニヒルが在る部屋で
私は一人、朝日を浴びる
悔いることは山程あり
嘆息をつく暇すらない
林檎をほじっては
諦めぬよう口をふさいだ
ただ、君は
何も識らず走 ....
{引用=
変わらずにやってくる
やわらかな朝に手をふれるのが嫌になった
億千の人の一人でいたかったのに、自分に
うそをつくのに疲れた
少女の箱はもうなにもなくなって
そこから ....
(ここもむかしはみんな桑畑じゃった‥)
年老いた父や母を車に乗せて走っていると必ずそう切り出したのが、今では自分のことのように懐かしい 。
刈り取られた田んぼ/稲架、萎れた葱/大根の葉、 ....
私は今日も、何一つすることすら今は無い。
一人さまよう私は傘もささずに、
一人私は目を覚ます。
私は雨の中を。
シトシト雨は降り続け、
いくつもの清掃車が外を音を立て通り過ぎる。 ....
今日も仕事に思いすら無くている男は何をすればいいのかと人にたずねていた。見えたいろいろなものをがつがつと食べていた。近くのハンバーガーショップで肉を買いだめし、男はテーブルに並んでいた肉などを食べ ....
壁を作って守る
情報を、いろんな人を閉ざす
また来てねって言われる、こんなに
知らない人とばかり話す日はない
人形は小さいころ嫌いだった、見られている気がして
捨ててしまった、ぬいぐるみ ....
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