眠りの城に密かに隠された王女のように
すべては噎せかえるほどの薔薇の足下に

水たまりの中でひねくれた針は不規則に
まだらな時をゆっくり刻む

ひとひら、あるいは幾千枚
モノクロームの雨 ....
マルゲリータ

シーザーサラダ

マンゴープリン

おそろいの指輪

おなかいっぱい、やわらかな夜
どうか、優しい気持ちになるのをお許しください 喫茶店の窓から覗く
街の風景は
透明で美しい
ガラス細工のようだ。

道往く人々の足取りは軽く、
今宵のクリスマスイブの準備に追われる
幻想的な蜃気楼。

漂う煙草の煙に人々の心奥を ....
星々の大河を
悠々と、そしてゆっくりと渡ってゆこうよ。
さんざめく群集の中から
こっそりと抜け出そうよ。

君が居て僕がいる。
大丈夫だよ。
この世界は僕には広すぎる。
二人だけの世界 ....
へたばって、白鳥が
へたばって、きりんが
地面にくびを横たえくたばって

高い所ばっか見て来たせいかな

くびが長いって哀しいね
体より
何でくびが長いんだろう
脳には無用な機能なの ....
紺青にけぶる空を薙ぐようによぎる、小型の戦闘機は燈色に燃える閃光をつれて。ゆっくりと浮き上がりはじめた海面に、硝煙にむせた妊婦たちが次々に溺れていく。あなたはやわらかな耳朶をふるわせて魚道を探す。冷た .... 星たちよ聞いて
私約束するよ
人に愛を蒔いて
幸せの種を配る事を

夢見る妖精よ
私約束するよ
人が人を好きになるように
信頼の種を蒔くよ

御一人様聞いてよ
私約束するよ
話 ....
 
 
見たことのない言葉で
あなたと話す
関係のある足音と
関係のない足音の狭間で
 
時々、古い橋の匂いがする
目を凝らすと橋の形はあるのに
渡る人々のため息が聞こえてこない
 ....
鳥が月をついばみ持ち去り
別の月をどこかに作る
午後の舌を
午後にまみれた氷が過ぎる


ただひとつの音の他は
すべて重なり響く雨の日
ただひとつは道の灯に立ち
 ....
冷たい陽だまりのなかで

沈静と高揚と紫色の雲をどうぞ

季節と季節の間が短くとも

熱せられたアスファルトから発するコールタールの匂いが懐かしくとも

いつでも駆けつける用意がある、 ....
  

二番煎じのお茶が
案外おいしかった とか
立会川からの車窓に
富士山が見えた とか

そういうことで
日々が過ぎてゆけば
あのひとも
泣かずにすんだのかな

ときどき
 ....
黒猫は廊下に佇んで、
じっとこちらを観ている。

部屋の中にいても落ち着かない
餌をくれてもあまり食べない

探し回る 探し回る
自分の目が開く前から
抱いてくれた母親を

不 ....
 ナスのみぞおちに
 キュウリのみぞおちにトマトのみぞおちに
 キック&パンチ&マイクパフォーマンス
 ナスビ―チョップ返しに キュウリ―によるロープ迅速
 トマト ....
季節が後退して冬がくる
胸のなかに痩せたこどもをひとりかくして
ステンレスにはまる寒々しい白をみている

いろいろを重ね
温度を保ったとして
巻き戻る波をとめることはできない
 ....
しりながら 夢をみすぎた いくつかの瞬間には 死だった しりながら 罪をながめた そのとき初めて会ったみたいに 橋は わたしのためのものではなかった 自分むけにつくられたせかいなんて嘘だと しりながら .... 今日も雨
明日も雨
いつ晴れるのだろう
憂鬱だ

こんな日はパンクロックで
ワンツースリーフォー
ぐれてやる
はちゃめちゃな行動をとる

スカイツリーほどの
夢を叶えたい
愛の ....
いちにちが終わった時に
お財布の中に残っていた500円玉を毎日貯めている

拒食症気味の私の昼食は決まって
アロエヨーグルトと豆乳とコーンスープで350円くらい
1000円札を出すとお釣りに ....
退屈かと聞かれれば
はい
とでも言おうか
いいえ
とでも言おうか


液晶TVの中
流れる映像を
リモコンでザッピング
見ているようで
見ていない
スイッチが切れても
 ....
死とは
すぐ隣で眠る猫のようで
ついふらふらと撫でてしまいたくなる

その感触は
あまりにも甘美で
うっとりと引き込まれてしまう

死の猫は
眠ってるようで
常にこっちを気にしてい ....
うたた寝から目覚めた
午前五時
/熱い湯を注ぎ忘れたカップのなか/コーヒー豆と砂糖が溶けていた‥
‥僕は生きているのでしょうか
それとも
息をしているだけなのでしょうか

朝刊 ....
仄白く霞む渓谷を見下ろす
濡れた衣服をそのままに
身じろぎもせず

洗い流した穢れは
一箇所に辿り着き
昇ってゆく
細やかな雨になって降り注ぎ
大地に蓄積して
芽吹いて実る
雌 ....
  先生、ハグしてもいいですか?

あたしは 部屋に入って
口を開くなり言った

E先生は 少しとまどいながらも
椅子から立ち上がり
あたしのハグに
やさしく腕をまわしてくれた

 ....
ひとりばらまきながら、
立ちつくした、ばらまいている、
鳥は私たちにそれらを、夕暮れは
私たちに、聞くだろう。ばらまいている立ちつくしたそれらにしている、
手のようなそれらを。


 ....
さいごに何か言いたいことは

神父に言われた死刑囚は
「おれは
手品師になりたかった」
と言って
舌を噛んだ

そのとき
神父の持っていた
聖書は
白紙だったことを
だれ ....
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
ジャックジャックジャックと引いてファイブカードで上がりたい















 ....
三十九度の熱にうなされ
一リットルの点滴を打ち
体温だけは平常に戻しつつ
うなされた夢の底で願った

助けてください

翌朝に漢方薬と解熱剤を流し込み
空元気に満ち溢れた苦笑い浮かべ
 ....
寒くなってくると幸せが細く薄くなっていく
すこしずつ、少しずつ
朝と夜の冷え込みが幸せをすかすかにして
ちょっとした風や接触で
うすく、薄くなってしまう

何かの弾みに急に寒さが押し寄せて ....
長シャリばっかりじゃ身がもたねえぜ
といいながら
七味唐辛子をかけて
この麻の実を百個まいたら
その中のひとつくらいは発芽するのではないか
と考えている

鳥の歌 鳥の歌
ファリッド  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
薔薇と睡眠薬さつき210/10/28 22:23
ひといき4*10/10/28 22:21
どうかtam010/10/28 22:06
天使の舞い降りた夜ヒヤシンス4*10/10/28 21:54
二人だけの世界010/10/28 21:44
くびsalco9*10/10/28 20:11
Endingyuko710/10/28 20:10
レベッカ万歳ペポパンプ5*10/10/28 20:02
別れの言葉たもつ510/10/28 19:59
ひとつ 水日木立 悟410/10/28 19:26
『冷たい陽だまりのなかで』Leaf1*10/10/28 18:31
薄幸と的AB(なかほ...310/10/28 18:21
入院……とある蛙11*10/10/28 17:46
ナスボクシングキュウリ固めトマトマイクパフォ—マンスヨルノテガム210/10/28 16:22
できないはるな110/10/28 14:01
みすぎた010/10/28 14:00
スカイツリーほどのペポパンプ3*10/10/28 12:29
500円玉貯金をしている池田実緒510/10/28 12:25
Take Me To The Paradise寒雪110/10/28 8:53
Sweet Deathうずら豆3*10/10/28 5:56
午前五時アラガイs3*10/10/28 5:52
ここにいない高梁サトル5*10/10/28 5:18
カウンセリング森の猫5*10/10/28 2:19
ひとりばらまきながら番田 310/10/28 2:00
手品師はるな110/10/28 1:14
メシアはどこだ真山義一郎2210/10/28 0:46
ダブを鳴らす苦学生TAT010/10/28 0:41
クダサイ松本 卓也310/10/28 0:09
薄幸と的木屋 亞万1*10/10/27 23:08
ファリッド ウッディーン アッタールa110/10/27 22:30

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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