コンビニの
旗、微かに揺れ
空の青、
ビルの隙間に見え隠れ
人々の
途、行き過ぎる
それぞれ
霊性の核、宿し
在ることの奇跡
漲る陽光、照らし出し
コンビニの
....
そうだった
わたしには
あなたたちがいたのであった
この
わたしのようなモノを
迎え入れてくれた
あなたたちが
ずっと
ずっと
届かない
と
勝手に思 ....
たたかうことは
嫌いだけれど
たたかうときがあるのも知ってる
ホントは気楽に生きたくて
闇など視ないでいたくって
けれど朝が昼になり
そして昼が夜になる
ときが流れて ....
消え入るように
ささやく声は
私の言葉がかき消して
君のホントの感情が
視えないままの夜だった
あの日扉を開けたのは
けなげな明るい問いかけで
ふたりいっしょ ....
波濤のうしろほど暗示ゆえ讃え
枝先の傍ら梢の裏口にて
災厄と暗唱する風に誘われ
依代を校正し、何度でも擦り重ねる
瓦礫の山であって 露わにする 坩堝の絶咲
そよそよと、在る。
気持ち重 ....
「料理を教えてやる」
「いつか二十人分を作ることになったときのために」
「まず、オイルで大蒜を炒める」
「香りが出たらトマトペーストとトマトを加える」
「焦げ付かないようにな」
「頃合いを見 ....
堕ちるのを観てる、
進むのを感じる、
我々は常に 途上の人
陽だまりに浸って
あたたかさを求める
心地よい風が吹き抜け
鮮やかな光が世界を照らす
花々が咲き誇り香りを漂わせ
小鳥たちがさえずり始める
草原は青々と茂り ....
細い糸が私たちを縛り付ける
無慈悲に引っ張られるたびに
痛みが増していく
心臓の鼓動は耳障りで
踏み潰そうとしても消えない
灰色と茶色が彩った
世界は負の連鎖に満ち ....
あのトマトジュースが飲みたいわ!
それは缶やペットボトルで売っていない
ある喫茶店で飲んだ
初めての味
こっからだと、ちょっと歩くけど大丈夫か?
夕刻にはまだ早い「 ....
暗い空と灰色の空気が私を包む
目的を見失った惨めな人々が徘徊する
希望のない日々が続き、意味をなくした
光を求めて手を伸ばすが、届かない
生きることは辛く、
求めるこ ....
荒涼とした
この地に独り立ち
おまえの仄白い足を洗う
地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪う様な異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の大気
おまえは仄か微笑む
い ....
しゃべる腹骨の
茶会に出席する
縛られた客席に
爪を立ててなくねこ
底に落ちた白濁の
ひとりでにうたうねこ
猛り怒る神様に
ひとつ爪を立てるだろう
味がなくなるまで
僕た ....
水滴、溜まりに輪を描く
今日は雨降り
里の童たち、
押し入れの秘密基地で
遥か遠い夢をみる
生きている
生きている
僕も彼女も彼も
生きている
生きている
犬も猫も山羊も
みんなみな
生きている
この苦の世界
みんなで渡れば怖くない
みんなで渡れば怖くない
生きてい ....
ヘビたち
だいたい
ヒマそうにしてた
トカゲたち
枝の上で手足をブランとして
うとうと心地よさそう
ワニは
奥の方で
少し緊張してこっち見てた
水槽の中で岩とガラスの間に ....
夜が深まる時
心に響き渡るブルース
倦怠感に支配され
少しばかり傷ついた時は
バーボンを味わう
酔いにまかせて忘れられるから
強者になる為に
拳を握り締めるけれど
孤独は消せずに
....
白い道、
白い未知、
走る死人、
消失する時、
混沌の途
根源の未知
実在する
ヒビキのソンザイの
有り難さは
神々の流出する
熱、思考、感情、意志
意識の位相 変化し続 ....
背後では 電子音
老人たちを怯ませる
幾重もの窓を
切りまく高層
河口を遡る ひかりの山
子どもの私も
山を透り身を
長く横たえ堤になれた
両腕に抱えきれる
幅しかない細流を ....
心象の家側の顔を描き出したい
はだける女が 長く黒い髪を緩やかに波打たせ
陽に柔しく撫でるは頬に 海を見たのだと、ぽつり
屏風の奥底に光が眩しく 途があとを引く
きつく縛られたそのとき ....
雨の日と火曜日は
あぁ、月曜なら良い歌があるのに
なぜ火曜日には
わからないなら教えてあげる
皆 自分の月曜を読み替えるのよ
やりたく無いことを再開しなきゃいけないと ....
犯罪は
一時の欲望
自殺は
一瞬の絶望
苦しいのは
希望という太陽が
見えないから
思い出は残る
幼い頃の思い出や
若い頃の思い出が
走馬灯のようによみがえる
思い出は残る
楽しい思い出や
苦しい思い出が
走馬灯のようによみがえる
思い出は残る
古い ....
地球は回っている
世界は回っている
僕も回っている
見上げると
規則正しく回る天体あり
そして地球上には無数の命の輝きがある
そしてそのなかで
僕も生きている
なんという奇跡だ ....
にこやかに前を歩く私の後ろから着いてきてくれる
あなたの足取りはまるで
デパートの屋上へ遊具目当てにやって来る幼児の父親
やっぱり、ここからが一番綺麗なのよ!
自慢げに私がそう言 ....
喉がずっと乾いているのです
欲しいのは 貴方の心
飲み干してしまいたい
貴方の心と意思までも
欲しい 欲しい 欲しい
そう思うほど より喉は乾いてく
欲しい 欲しい ....
硝子細工の汚れが気になって仕方が無いが触れると壊してしまいそうな気がして手を出せないままでいる、世界は今日もそんな類の平穏で満ちていた、十五年は前の歌ばかりうたいながらシンクに転がっていた皿を片付 ....
熱、戻って来る
じんわり
この肉体、
熱 充たされ
分子の運動でない
それは実体、
神霊から流れ出た
私は実感する、
神経障害性疼痛という
冷え切った肉体に熱、戻り
....
空へと続く道の
純粋な絵かき歌は
世間の下でもがく
僕ら何もかも分かったふりをして
分からないふりをする様に
成ってしまった
あの日の声は輝いていたのかと
つまらない顔をして
冗談のよ ....
人見知りなもぐらの迷宮と
誰かのてのひら
根暗な抒情とねずみ根性
僕の取り柄
風の切れ間に
そんなことを思って
貴女が笑えばいいと
願いを込めて
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