初めてじゃない
この温もり
安らぎ
心地よさ
心を開き
全てを
受け入れる
契約の印
一緒に泣き笑い
朝まで語明かし
一人ではないと
安心して又寝た
耳たぶがかさかさすると思ったら
どうやら蟻が一匹のぼってきてたらしい
上半身だけゆっくりと身体を起こす
よく伸びた夏草が足を覆いかけている
さっきまであおいろばかりだった空に
いつの ....
友達の家に遊びに
行った。
万年床に座布団引いて
座った。
茶も出なかった
菓子も出なかった。
コンビニでポテトチップス
を買った。
話すこともなく
黙って時間が過ぎた
E ....
雨 雨
切々と うたう
わたしはピアノを弾いている
絵も描けず
詩も書けず
下手な暮らしをしているが
わたしはピアノを弾いている
今この瞬間
いくつもの
想いが
浮 ....
私はきみのことが好きだ
でも どうやらきみは
私のことを好きになることができない体質だったらしい
仕方がないので
私はきみを好きでいつづけることを
やめることにした
無理にきみに合 ....
怒っている
しめった風の吹く夕方
私鉄沿線最寄り駅前「鳥凡」の店先に坐りこんで
怪人ホウセンカ男が
怒っている
風鈴の音色は不快にやかましく
日もまだ暮れないうちから
すっかり酔っぱ ....
土の中の幼虫は
どこから来るのだろう
やわらかな
よく肥え太ったからだ
手ずから
土から用意した鉢植えなのに
ひっくり返すと何故現れるのか
ときには
五匹も、六匹も
きみたち ....
私は強くなる
大切な守りたい人のために
私ができることをしたい
悔いを遺して逝きたくはないから
人って生き物が嫌いだけど好きだから
私にできることはなんですか
悔いを持ち生 ....
ふたつの魂は
暗い
音も無い
宇宙に
溶け込んでいた
彷徨っていた
魂の居場所を
探して
そのちょっとした
魔に
ふたつの魂は
ふれあった
いや
ふれあっ ....
雨は
あたしを眠りに誘う
悪夢をみた夜
空を飛んだ昼
気がつくと
もう
外は闇
眠りは死に近い
いちど 死に
また
生まれ変わる
ために
眠る
眠る
....
舌先から街が見えた
憧れのデートコース 本当は君と行きたかった
だけど死んでしまったから 君の魂と小旅行
僕の姿が見えるかい? 僕はまだまだ温かいだろう?
天狗山に明かりが灯る 僕の知った ....
こんな
二等辺三角形を
埋め込んだ
見たこともない
青が
備わる
午後の影を
見遣り
フレームだけの
都市には
ガラスの雲
が置いてあるので
立体ラジオの
気象予報士は
....
カウンターの背の高いスツールに腰掛け
グラスに注がれたバーボン
氷のゴツゴツした表面を覆いながら滑り落ちる
琥珀色の液体にジッと
視線を這わせ
すでに結露したグラスを捧げ
グビリと ....
貴方は
振り返らずに
行ってしまった
私の未練を
振り返らずに
行ってしまった
曇天から垂れる針のような雨で あたしの身体を撃って
行きつく場所は一体どこなのかと 途方に暮れる
波の音が とても近かったあの頃は
何も不安などなかったのに
滴る水滴が 一つ二つと
あた ....
かたくなな心を
少し開放して
ほら風がふく
あなたのからだに触れてくよ
あなたが罪に泣いて
苦しむ気持ちは
話さないでいいよ
全部話すだけがいいってことじゃないよ
全部ってなん ....
馬込大使〜っ、ピロピロピロピロ♪
大田区が生んだ正義の馬込
特に縁もゆかりもないけれど
手塚先生の話題で盛り上がったら
ふと頭に浮かんだこのダジャレ
どこまで引っ張れるか分かりませんが
....
青の敷布には
愛し愛されるふたりによって
波もようができていた
それはまるで
遠くから眺める海のようだった
波は変化してやまないはずなのに
青い革にできた皺を見 ....
私は想う
あなたと出会う
その事実を
あなたの意味を
これから
私は失っていく
例えば友を
痛みを
そのとき
私が還れるために
北極点のすがしさで
あなたが
たとえ ....
四六時中そばにいて監視の目を光らせる
頼みもしないのに離れようとしない
憂鬱になるから
足下で無表情な影を切り離す
太陽が消えてしまうまで待てない
鋭く周囲を睨みつける
触 ....
世界からの光だ
いつもそこに立ちつくす 私は
真冬のあたためられた日だまりの中に立たされた
だけど もう 春先だと 私は光を見た
私は世界に体を手にした
国民として働き続けさせられた ....
秋の夜空の寒き夜
一人ただずむ恋時雨
名前を聞かれて聞き返す
聞くのはいいが教えない
焼酎日本酒梅喉香
良きも悪くも話の歌
三つ巴の秋を偲んで吸って隠し持つ
予期を知り苦痛を得ては
ま ....
葬式に出るために
首周りを測ってる
ワイシャツの
サイズがわからなくなったのだ
店員さんも
わからなくなったのか
ありもしない数値をおしえてくれる
あなたのサイズはありま ....
人間はたまねぎのような皮ばかりだ。どれが本当のわたくしというものはなく、あるのは薄い皮ばかり。
ニーチェ→フーコー、ベルクソン→ドゥルーズというのは中2病の系譜ではないかと思いはじめた。では、そ ....
なんだかな
月灯り暗い日本の夜ってテレビしか動いていないから
ニュース番組も何か事が起こらないとつまらない
そうしてかっぱえびせんをつまみながら
テレビの前で
ボクたちは事が起きるの ....
赤い月夜の森の中を
恋人達が無言に行く
凍った大気と闇の道を
二人は抱き合って行く
抱き上げられた女は
男の肩に頭を預け
柔らかに目を伏せて
その温かさに耳を着け
胸の鼓動を感じている ....
飲みかけのまま冷めた
珈琲、煙草の味
忘れた頃に思い出す
君の声の澄んだ白
錆びた鐘を打って
不協和音を降らす
オトフラシの瞳
瞬きする度、澱む
埋めてください
私の重たい脚を
埋めてください
私の拙い相槌を
埋めてください
私の荒んだ眼を
埋めてください
あの子の笑顔を
埋めてください
埋めてください
なんと愛しいこの眺め
物憂げな愛しい人
君の綺麗な
頭の先から爪先までの
揺らり揺らめく布地のような
肌の煌めくその様子
深々とした君の髪
つんと香りを漂わせ
まるで香る流離いの ....
冴えわたる空気の中に
まだらに浮かぶ闇の重み
夜は更けつつあるが
時間は闇を支配しない
眠りの底に光のように
拡散しているかそけき時
この部屋はもう暮れてしまって
亡霊たちも ....
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