汗ばんだシャツを背負い
夕暮れを歩く
橙色の入道雲が
薄闇に沈みかけた蒼い空に黄昏ている

少しむっとしたアスファルト
鬱血した時が、俄かに開放されようとしていた
沈静が流れはじめる
 ....
じぶんをたもつために
だれかをひつようとする
そしてこわす
なにもかも


そのくるしさにたえかねながら
それでもすがりつかないと
じぶんでいられないあなたが
ときどきひどくかなしい ....
明日食えなくなれば
君、きみは白く
きちがいになればいい
記憶の在処を忘れた痴呆老人のように
惚けた役者を演じてやればいい
そうすればきっと誰かの目に止まり
こちらから
施しの言 ....
 
 
掌に海がある
水平線のむこうから
海賊船がやってくる
わたしから大切な記憶を盗み
それで得た金で
毎晩酒を飲み騒いでるのだ
わたしは海に飛びこみたいけれど
この体から出ること ....
 
 
秋の高い空
少女が
羊占いをしている

すき、きらい
すき、きらい
一頭ずつ
羊をころしていく
日がくれるまで

やがて空は血に染まり
はじめから
すきなものもきら ....
絶望的だと、貴方はよく口にする

でも、それはあなたが持って来た結果でしょ?

それに巻き込まれてる私の方が『絶望的』


暗闇は嫌いだと、あんたはよく口にする

でも、寝るときは真 ....
私は死体だ
今日も明日の世界を 私の 
私は私の地獄の奥底で歩かさせられた  
未来に私の心は 歩かさせられた


屍だ 私は私の未来を
その言葉を 生きて行く 私は私の
ああ 私 ....
この間、読んだ本で、僕は君と、前世かなんかで、一緒に居たんだと。

書いてあった。

そんなこと、言われても、実感沸かないけど、何となく。

解った。

あぁ、だから、僕らは、祝福され ....
明滅する夜空に太陽のような火が昇った
もはや目が見えないと慌てて走リ去る群集
蛍光の月に半透明の幕が降りた

足が長すぎて折れてしまった虫の
羽がむしられていく

明滅する夜空に舞うため ....
身がはぜて
遠き目を射る
担いだ欲望に
果てないムラを押し付け
片端から
倒錯を誘う
状況的反射
感覚的抑制
プラチナマイルド
ΩHEAVEN
後ろから
脳を一撃された

と同時に
ウィルスも
身に入る

悪寒がはしり
発熱する
リンパはパンパンに腫れ

首から上ばかりが
熱い

ぐらぐらとしためまい
脳の中は
 ....
わたしへん
ものに執着しても
ちっともものと思っていないんです
はだかにしてとうめいにして
ギリギリの「アル」になるまで
投げて、こわして、きずつけて、ためします

それにくらべて
こ ....
ひび割れたガラスの靴はワルツに軋む音を舞う

滲んだ痛みと引き換えに
たった一度 言葉を交わした
白い手を差し出されれば
気を失うほどの痛みが走る
それでも一度だけ
美しい旋律と共に
 ....
1 光りは遠くにあって手にはとれないもの
  互いの体温通りに
  祈りは空まで伸びて発光体となる

2 夢は狂おしいぐらいに膨らんでゆくもの
  明日も昨日もあやしくなるほど
 ....
わたしたちにとっての生活は
愛にみちながら残酷で
はてしなく自由でありながら縛り付けられ
とりとめもなく広大なのに小箱のように手軽な
つねに両極と矛盾を孕んだ
お菓子のようなもの
今月の出張も不発で



















いやはや不景気だわホント









山 ....
秋か来て
恋が終わる

楽しかった時間は
静かに波にさらわれ

打ち寄せられた貝殻が
夏の余韻を残すだけ

絡み合った君の指は
今はあまりに遠くて

青空を切り裂いていた白い太 ....
目覚めの弱い朝
濃いめのブラックコーヒーと
アーモンドチョコレート
苦みで潤される喉をなぞるカカオの甘さ
寝ぼけた体が整えられていく

今日はどうやら天気が良さそうだ

もうすっかり冷 ....
湖に浮かぶ月
冷たい水に足を浸して遊ぶ

水草が名残惜しそうに体に絡みついてくる

息を止めて
体を沈ませ
ゆれて怯える月を捕まえた

勢いよく
口に放り込み
よく噛んでいると
 ....
アリス

君ときたら まだ現を受け止めようとせず
妄想との狭間で 世界との距離を測っている
色とりどりの ごちゃごちゃした夢を見て
目が覚めてもまだ その続きを探してる

でも誰かが耳打 ....
雪だるま作って
カマクラ作って
みかんを食べて
ケーキを食べる。

笑いながら
話をして
ポインセチア
ながめる。

窓に好きな{ルビ娘=こ}の
名前を書いて、にやつく
湯たん ....
科学では命を
解明する事は出来ない
それは神の領域である。
一線を越えてはいけない
境界がある。

高慢な人類は滅びる。
理性を失った人間は
命を大切にしない。
人を不幸に陥れる。
 ....
幽霊の出る町
墓場が沢山ある。
寂しい場所
重たい空気

そこは生き物の楽園
人間が蔓延っていなかった
人口1千万人の江戸時代。
今は12倍人が多い。

そんな今住みにくい都会
 ....
押したはずの
シャッター音が
秋の葉音に
かき消されて
写真だけが残る

昨日 不意に
夜に向かって
ストロボをたくと
逃げ遅れた闇が
気まずそうに
ちょっとだけ
慌てふためく ....
水道水にかぶれた皮膚のあたりを掻く
描いていたのかもしれない
赤く、ぽつぽつと、
夕日の質感に似せて
 
滑車に吊るされている重量のないもの
贅沢は言わない
ほんの少しでも重みがあれば
 ....
墓石屋は雨にうたれて
このまま風邪をひいてしまいたい
はかない命と真顔で告白しても
「墓石屋なのに〜(笑)。」とギャグだと思われ
そのうち心も荒みだし
行き着いたところは
ザ・デストロイヤ ....
遠野物語に
子どもと遊ぶのが大好きだった神さまがあって
いたずらっ子どもを叱りつけたりすると
大人のほうにばちがあたったものだそうです

お神楽とか
人形からくりとか盆踊りとか
もともと ....
まけてしまったというのは
たりなかったこと
はいさざるをえないこと
(拝す)
ばかにできないことなど

全人格的に

 あいてが眼をあさってのほうこうにむけて
 なにか
 がなって ....
静かなときに
身をまかせ

ひたすら
目をつぶる

見ないものは
清浄で
ないのとおなじ

森に囲まれた
この部屋で

エネルギーを
チャージするんだ

なつかしい匂い ....
助けを呼ぶ頭痛
叫んでいるのは口か心か
止まらない嗚咽が泡を吹く

ごめんなさいを何度言えば(誰に言えば)
このちっぽけな罪悪感は満たされる?

くるまる毛布はなぜだろう
いつまで ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
一番星山人2*10/10/9 7:08
あさにちかいよる水中原動機110/10/9 4:49
似非者たちアラガイs5*10/10/9 4:08
記憶の海小川 葉610/10/9 3:36
羊占い310/10/9 2:56
相対性理論ala1*10/10/9 2:20
天国と憧れ番田 2*10/10/9 1:57
シアワセ。狠志3+10/10/9 0:58
天球虫[group]佐藤伊織2+10/10/9 0:23
ΩHEAVENOz110/10/9 0:20
業火森の猫6*10/10/9 0:08
構造乾 加津也8+*10/10/9 0:07
シンデレラ湖月110/10/9 0:00
ステップ朧月210/10/8 23:30
お菓子の箱はるな210/10/8 23:25
たまには阿呆でもからかうか、、TAT5*10/10/8 23:23
センチメンタルうずら豆2*10/10/8 22:45
私という余韻見崎 光1010/10/8 22:07
おやすみ暗闇れもん310/10/8 21:59
アリスitukam...210/10/8 20:31
僕だけのクリスマス。ペポパンプ5*10/10/8 20:16
い・の・ち2+*10/10/8 20:16
1千万人が丁度良い!2*10/10/8 20:15
写真についてフクスケ110/10/8 20:10
滑車たもつ1010/10/8 20:00
墓石屋は雨にうたれて[group]花形新次3*10/10/8 19:14
どんぐり権現子の刻参り海里110/10/8 18:34
まけてしまったというのはa010/10/8 17:34
目をつぶる森の猫6*10/10/8 14:30
冷たい毛布ゆず3*10/10/8 14:21

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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