びろうどとびいどろの
ちがいがわからなくてこまる
ことのない青春をおくって
きました このわたくし
くちびるとくちびるを重ねて
あまい嘘をささやきあってみたい
わたくしはいつまでもひと ....
たまがつくられるという長い手紙を書く発語の根は脳睡してひるがえってひるがえし走ること限界などどうでもよく走りながらよく視えるできないことできたことは視えず走るまばらなゼロ覗くことからむからまれからみた ....
それにはとても時間がかかる
黒鍵をはじからかぞえていた妹は
一番心細くなったところで消えた
そして、長い間うなだれていた父さんが口をあける
芥子の花、
白い、
縁側は燃えて、
みんなみん ....
涙が乾く音より高く
まばたきの音は昇りゆく
午後が午後に
耳すます午後
月への道に
擬態する羽
水は満ちて
器を呑んで
ばらまかれて
途方にくれる
....
悪魔はグラスの中で透き通るワインと同じ色形をしていた
だから飲み干した私に罪は無い
....
台風とおいと遊ぶ「おばさんスイッチはじまるよ〜」
少女時代Switchはじまっちまいまして
よすが
終焉したはず
放浪Nostalgia
ETVからニア・ソーリー村あたりへ
子供はそらみた ....
鈴虫の鳴く夜更けに気おくれしたぶんだけ
あとから遅れてやってくる羽音のような放心
懺悔しなくてはいけない気分に苛まれ
吐き出したばかりの蝶番と
見つからない鍵を探して途方に暮れる門番の気持 ....
透明な眼を擦って
きれいな三日月を眼の中に入れたい
どうでもいい
アイ(ル)ランド
ほんとに
秋には
次々と
落ち葉に包まれ 捨てられていく
心や 精神より 大事なものが あるんだね
....
たとえば、
あんなに愛でた金魚の水槽でカブトムシの幼虫を飼ってまた死なせたこと。吹いてくる風に目を細めるのに車が通り過ぎたときの風にあたって嫌な顔をすること。涼しい店内でアメカジ風の服を着た ....
いつまでわたしは消毒液に浸かったままでいるのだろうか
わたしは何にしがみついているのだらうか
あなたは気付いてはくれないのだろうか
私は嫌われているのだろうか
百舌鳥が鳴く
モンタージュ
張り詰めてゆく
青い空
よごれて
ささるこころ
溶けだせず
疎まなかった
包帯の中身
伝えたいひとは
もういないんだ
いつも 夏休みの終わりに
宿題を 全部終わらせてなくて
きまって 母に叱られていた僕
今は 遠き存在になってしまった
思いの届かない洞窟で
青く微笑む天使は
僕の名前を知らず
晴れや ....
長い夜が来て
ようやくほどいた指に
触れられてキズついた
胸の花
はずれたボタン
合った目線に
あしたまで踏み抜くような
きついアルコール
すっぱくて染みる君の味
ひらいて
こ ....
台風10号が来て、レアル・マドリードが来た
大荒れと予報されていた今日は
夕方から静やかに晴れ
レアルは予定通り3‐1で勝ち、時化は太平洋沿岸だけ
夜中も大気は凪いでいる
私は王韮の古いCD ....
{引用=クロウタドリが飛び立つ ――エトムント・フッセルル『論理学研究』}
「きみは大人の思考を知りすぎている。ぼくはまだ子どもなのに」
「きみの胸は白くて綺麗だ。ぼくの頭脳はしみだ ....
生温い光り方をする情緒不安定な欲望の形を丸飲みする午前、仰ぎ見た明星のなんと鮮やかなことか?口角をむやみに上げた気の触れた女たちの集団が、まだ人もまばらだというのに毛皮の生産に反対して肌身 ....
アホは言葉を知らぬ。
裏を表のことだと思い、
明日を昨日のことだと思っている。
アホは我慢を知らぬ。
悲しければすぐに泣き、
楽しければすぐに笑う。
アホは世界を知らぬ。
途方も ....
私にやさしくしないでください
やさしくされることになれていないものだから
胸のあたりがやけにこそばゆくて仕方がないのです
私にやさしくしないでください
あなたにやさしくされるたびに
....
色鉛筆のケースの中で
弟が眠っている
一番落ち着ける場所らしい
父と母はテレビを見て
時々、笑ったり泣いたりを
繰り返している
ケースから出された色鉛筆で
僕は絵に色を塗る
....
今日も君は
大型の想いを飲み込みながら歩いてゆく
そんなには無理ではないかと
私の心配に気付かず通り過ぎる
ホームにつくと開いたドアの中に
ぎっしりヒトがつまっていたから
後ずさりした ....
傷ついたふりをして
他人の心を踏みにじるのは
いつでもおまえの手口
被害者面して
本当に弱い人間を打ちのめす
見ていないで助けてくれ
座ったまま小さく呟くだけで
誰の心に ....
てんぷらやのごしゅじんが
きょうも
てんぷらをあげている
あきないのだろうか
きのうより
きょうが
おいしくなっている
あきないのだろうか
てんぷらやのごし ....
あるひ
あるわかものがやってきて
わだいこを
たたきはじめた
かおはちちににていて
ははににている
わたしにもにてるけれど
おなじではない
わかものはなぜ
たたき ....
蚊が喜んで
私の上腕の血を飲んでいる
尿酸値も高く
触れたくないが血糖値も高いかも知れぬ
健康な血ではなく
ちょっとヤバイ
その蚊を見ていると
ふと思い出してしまうんだ
君の事を。
....
朝早く
女が僕の布団に潜り込んできて
いろんなことを言ったけど
消えちゃった
僕は彼女がなにを言っているのか
全くわからなかったけど
大切なことは要約ができないと
言っていたような気がす ....
瞼を閉じれば
世界は僕の輪郭が境界線となる
その暗闇の中はなんでも僕の思うまま
せっかくだから普段出来ないことをしよう
すれ違う人の顔に×印を書いて回ったり
ビルの屋上から段ボー ....
1
川には白く白く波が立ち
いくつもの太陽からの光が反射している
南と瀬名が歩いている光景が堤防の上に浮かんでいた
今では大きなマンションが並んだロケ地を
飛んで行った 青いスーパー ....
火は明示する
ひとは木を育て
木はひとを育て
風はひとを舞上げる
ひとは土のために生き
水は
はじめから水に流れた
ただ自然になりたいと
あのひとは ....
サーカスでもない
植木鉢の底を抜けて
根は伸びていった
熱い土のなかで
接吻したい
ホースの震えは止まらず
地下鉄電車は走り続ける
都会の真中で バットとボールで勝負したい
ゆるい栓を ....
まだ冷え切った館内に、朝九時を告げるチャイムが
流れた。つづけざま、非常警報ベルが鳴動を開始した。
その音を合図にフロアにいる者たちはみな申し合わせ
たように、作業帽を手に取って立ち上がった。 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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