「無人島に持ってゆく本を、一冊だけ」
誰がいつ考えついたのだか分からない、自意識の穴に生温い風を注ぎ足す如雨露みたいなクエスチョンが世の中にはあるから、寝ぼけまなこの作家はいびきを呑み込んで「字引 ....
険しくも山を越え遠く獣道を辿るひと。冬枯れたすすき野原に歩き疲れ、ぺちゃくちゃと噛みくだいた米の粕をぺっ、と吐き出しては、また道を行く 。
夢みれば夢を追いたくなります。
街をさまよい ....
{引用=
ありがとう
普段はいえないのは
なぜなんだろう
照れくさいから/恥ずかしいから
でもきっと
口にしなきゃ
伝わらないよね/解らないよね
勇気を出して
....
綿飴なめた
おちついた
みちがえる
みあげよう
もりのなか
くまさんに
であったよ
団栗を探す
操り人形を
探して旅に
でもいない
信じてない
世界中の恋人たちは
永遠に近い時間を知ってる
彼女が来ない
彼女が来ない
時計は止まってるし
ショーケースの中の世界は
冷たいハムエッグになって
へその近くをぐるぐる回って
....
せんせいの言いつけ通り
いちにちに三度
色とりどりのくすりを飲んでいます
そのせいか
痩せこけたカラダもふっくりとし
わたしは死ななくなりました
(服用後は車などの運転をし ....
触れている場所から
世界中どこにでも繋がっている
気が向けば書架のなかの冒険を味わって
ありとあらゆる形に変わって
かたくなな理性によってのみ
その姿を保っている
おはよー と
おやすみ は
大切なひとと
いい合いたい
おはよー
今日も貴方と
いっしょだね
おやすみ
今日も貴方と
いっしょだったね
それだけで
満たされ ....
何かを誰かに約束したい
光が運ばれている。
進行方向の反対側から、ふつふつと泡のように
ほどけて流れてくるものがあった。あれが街灯。
ひとびとは円く集い、なくした星のかたちを思
い出そうとしている。(それはあくま ....
そこにひとり釣り糸を一本垂らしていた私は
とりとめもなく 私には 全てが 流れる日常だった
少し 何か 私は思うことは 暗く くぐもっていた
何となく頭に暗い思いを巡らして
嬉し野 と あやめ野
を間違える
後輩が意中の人間を
かっさらっていって
ついでに
優秀さの
お墨付きも
取るので
いらだつ
クリスマスだから
いっしょに
すごそうとして ....
きみとゆびきりした
わっかのあと
いまもみえるよ
めのまえでわらう
きみがみえるよ
ずっとかわらない
なくしたものは
とうめいなんだ
さよならごと
きえてしまった
まるでさんごのす ....
ランナーズハイ
鬼ごっこのような毎日です
でも誰が鬼で何を追うのやら
本当は追いつかれて捕まりたい
そんなこと思ってるのかもね
どこかでネジを落っことして
軋む体が痛みはじめた
だけ ....
気の利いた言葉をどうにか捻出してみた
ちんぷんかんぷんな比喩
それでいてきらびやかな比喩
女のテンションが干潮みたいに引いていった
いつだって女の方が頭が良い
賢いかは別にして
....
101220
お金と引き替えに
ようがすと
鷹揚になんでも引き受ける気で居たが
昔話の男のようには太っ腹でなく
今朝も寝過ごした
アーァと口から漏れるターザン ....
大好きな君へ
僕は君が
大好きだよ♪
今でも
僕は君が
大好き…♪
君と過ごした
日々の思い出は…
今も僕の宝物♪
宝箱の中から
笑う君…
怒る君…
泣く君 ....
新興住宅街 新興住宅街 俺は大っ嫌いだ
見通しがいい 見通しがいい やたらと見通しがいい
人影がねぇ 人影がねぇ 昼間は人の臭いがねぇ
公園から続く 緩やかな坂道
バットを担いで 自転車乗った ....
駅に行けばどうにかなるって
遅刻しそうな人はそう考えていた
携帯電話を買えばどうにかなるって
孤独死しそうなお母さんはつぶやいた
僕はただ心をこめてごめんなさいといった
その音は 早 ....
モナリザの目に微細な文字発見
と、
どこまでもやってくれちゃうじゃないの、あの爺さん
少し前のピカソがかわいく思える
未知の作品が2百何十点だか発見された
なんて、粗製乱造の高が
....
きみのほっぺたに夕日がとけた
となりの窓からおすそわけ
あたたかいと雄弁に語りだすから
そっと人差し指をおしあてた
手をのばしたら
えりあしに飛びうつって
きらっと弾けて消えた
ケー ....
ためらいのサイドブレーキ
科学者は断然の希望で
反応を破産しに来ていた
ちりとりの細やかさで
トナカイを訴えにひとりごちたがる
それともの暖冬を
またの九月を選択するために ....
遠まわしな世界
どこかに吹くあらし
せせらぎのよう
日本語から逃れられないよう
ぼくら国産の愛、おれたちのアムール
ちいさなベッド
ふたりであふれそう
そんな ....
君の家への下り坂を
夜の空気をひきつれて
自転車はひた走っていく
白いコートの女性は
電話越しに笑う
コツコツと地を叩く靴は
打楽器のよう
二人の少年は
マウンテンバイクに乗っ ....
バカボンのパパと飲んだ
新橋のレール下のうなぎ屋で
41歳どうし
おれはだれのパパでもないから
バカボンのパパはおれのことを思い出そうにも
はじめから覚えていないらしかった
美人の奥さんを ....
すべての子どもたちが夢や
夢とは違うものを見ている頃
誰もいない教室では
白墨が生徒の名前を
一人一人板書している
名前の下に記されているのは
その生徒にあった今日の出来事 ....
コトバになる前の液体が
血管のように
からだじゅうをめぐって
指のさきからしみでる
溶けているのは
うれしい
かなしい
すき
きらい
うつくしい
きたない
そして
点滅する ....
ある晴れた昼下がり
雀荘へ続く道
持ち金少なく
アコムに寄って行く
か弱い子羊
カモられに行くよ
悲しそうな瞳で
マスターが見ているよ
ドラドラドラ
裏ドラ
タンヤオピンフ狙いで
....
うんうんと首を縦にふる
なんだか良いこと舞い込んでくるような
ダメダメと首を横にふる
良いことなんかどっか行っちゃって
なんだか悪いことだらけな日々となってしまうような
こりゃダメだ ....
消しては書いて
書いては消して
ではなく
書いては書いて
書いては書いて
新しい線が積み重なる
ただ、簡単なことだ
はい これ こちら
いいえ それ そ ....
3178 3179 3180 3181 3182 3183 3184 3185 3186 3187 3188 3189 3190 3191 3192 3193 3194 3195 3196 3197 3198 3199 3200 3201 3202 3203 3204 3205 3206 3207 3208 3209 3210 3211 3212 3213 3214 3215 3216 3217 3218
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