湿った目蓋
その表面には空気の原子流域が干渉している
ガラスに滲むノイズのような きみの画像
輝く グラス
揺れる グラス
いつもの グラス
いくつもの グラス
いつまでの ....
黒い夜は翼で
濡れた街灯は滴 光る針先は行先
目蓋を濡らせば 感じれる
涙が鋭く凍るけど
唇が渇いて切れるけど
歯車は廻る ただ空転して
それでも 先へと空廻る いつもどおり 正確に ....
<ブラッディ・マリ―>
ブラッディ・マリーと君の唇の色が同じだから、
どちらに口をつけようか迷っている。
君は何のためらいもなく赤い液体を飲み干す。
重なったその色が乾く前 ....
敵と味方がはっきりしてきた。
かなり強い敵が出てきた。
味方も負けていない。
皆に話しかけられる。
一方言葉の短剣で胸を一突き
傷がつく
冷や汗たらたら
ガマの油
嫌がらせをし ....
キョウもなお いきてゆくのか
イジキタナクも いきてゆくのか
外では ゴオゴオと風がなり
それをあびることなく
ポツねんと 部屋のなかに おる
はかなくも 厭世などというものは
セイネ ....
{引用=
かくかくしかじかで
魚の骨が喉に刺さっているからどうにかならないかなって食卓を挟んで彼が言う。
かくかくしかじかで
多分どうにもならないんじゃないかなって私は箸を口に運びながら、そん ....
父さん、あの左下手はなかなか簡単に切れるものではなく
右からの絞りも強烈だったわけで・・・
前に出ようとすると半身からの下手出し投げをくらいそうで
だから、僕・・・
そんなら父さん ....
ハエが世界を一周した
けれどとても小さかったので
誰も気づかなかった
ハエは自分の冒険を書き綴った
ジャングルの中で極彩色の鳥の
くちばしから逃げ回った日々を
港のコンテナ ....
母は黙って
何層もの小さなレースを
縫い付けていた
私たちの家庭に
あらゆる窓が
母のつくったレースで埋め尽くされても
黙って縫い続けた
私たちを見ずに
母は
母であり続け
....
ぐずらせた熱
首をもたげ
えずいている
したたる言葉
とどろきの内で
滴れ落ち
付着する
頭痛の輪郭
ぼやけたまま
鉄細工の肉
よりしろに
踏みつける
森町のかおるさんが新しい彗星をみつけました。2010・11・4のこと。
おとめ座あたり
ポカリ
Natureにほこりがかぶってから何年ぶりかしら
ポカリ
寝ながら流れ星が見えるように窓を ....
雨を
風を
君は無情と例えたが
ごらん
あんなにやさしく美しいものはないじゃないか
ゆうべの雨が
ななかまどの葉をすべて攫ってしまい
衣をはぎ取られた枝が艶め ....
歌と句
みんな歌と句を作る私も沢山青い空低い雲
太陽が斜めから私を直射している
2百10円で2杯の紅茶が飲める懐中4百円
目前の高速を何台も車が広い窓いつもの喫茶
大きい ....
おとこが獣を放っている
意に反して荒々しく
意に反してやさしく
おたがいの素肌を
性器をさらけだす
タイミングを計っている
おんながほの暗い覚悟の目をして
そ ....
十一月がエイトフォーを念入りにふっているね、もうすぐやきそばパンを買いに走るのだろう、もう一つのセカイでぷかぷかと眠っている人形のために。
だれの命令でもなくて、あまいお菓子を食べていたいんだ。 ....
僕は十何代も続いてきた
名門家系の跡取り
名誉も
富も
人々の尊敬も
手に余るくらい
人に分け与えられるくらい
だけど
本当の僕は
空っぽで
1セントの価値もない
....
そらに
コップがうかんでる
ほんらいの
とうめいなすがたで
にどと
われることもなく
コップに
なることもなく
いろいろ伝えたいのに
この言葉しか書けない
それが悲しくて泣いた
疲れはててソファーで泥のように眠っていました
さむい
友人からメールが来ていた
携帯持ったまま寝てた
返信して NHKは 心の旅
ピアノを真剣に弾いている女の人のテレビエッセイ
....
嘘を重ねて生きて来ました。善かれと思い、騙し騙し今日迄来ました。
世の中には泥棒という悪人が居る事を教えられるずっと前から、悪とは何かを自問自答していたのが始まりです。あの頃の私は純粋に、他人を ....
喉元通り過ぎる 光がやけに眩しい
トナカイ走って 広場に雷落ちてく
最新のシステム 最強のシステム
臨海鉄道 駅へ向かってく
ロバート ロバート 私のロバート
ロバート ロバート 私のロ ....
俺にはもう何にもすることは無いような気がした
部屋の中でニタニタとした 笑いを浮かべている男
釣り竿を持ちながら訳もなく微笑みのこぼれる瞬間であるかのように
少し危ない精神を持っている自分自 ....
孤独という化け物は
僕を食べて不細工に太った
見下す先は真っ暗で
酷くて寒くて虚しくなる
転ばぬ先の杖とは良く言ったもので
もう既に転んだ僕は
杖があっても立ち上がれない
人のふりを ....
斜め上から見ている
少女の視線を背中から感じている
浴槽の中で
生温いお湯をかき回しながら
親指の形を何度も憎んでしまう
わたしの輪郭が歪んで
写る
混ざっていく
確証のないものな ....
うちの隣に住むおじいちゃんが
サッカーボールを蹴っています。
知識と静寂が横溢する図書館の
それはそれは白い壁に向かって
夢を思いっきり横溢させながら
サッカーボールを蹴っています。
....
軽やかなリズムで、口ずさむ。
彼女はHush HAPPY!
草原から伝えられた、世界の中心で叫ぶ声、ブレーメンの音楽隊。
驢馬、犬、猫、鶏達は、スイッチバック方式。
ブレーメンなんて夢は見なか ....
あいあむじょんれのんずふぁんとむ
あいあむじむもりそんずあんぐりー
あいあむきーすむーんずですとろい
あいあむじみへん ....
いっぱいの涙を隠した
心に隙間ができて
埋めようにも埋まらない
空虚な光りだけが眩しくて
静かに瞼を閉じた
遠くて熱い夏を思い出す
そう 輝いていたね 二人 ....
鬼より厳しく、婆よりネチネチと
あの娘はいつも罵声を浴びせる
声がきこえる虚ろな脳に
涙に濡れたこの胸に
言っているいる、いい加減目覚ませや!
いつまで夢を、いつまで夢を
見てけつかるんじ ....
ねずみ
輪郭ぼやけてないかい? ちゃんと僕は僕なんだと
そう主張できるほどの 証はあるのかな
鴉のような黒色にも 兎のような白色にも
染まらないまま 曖昧に滲む灰色
僕の体じゃ きっ ....
3173 3174 3175 3176 3177 3178 3179 3180 3181 3182 3183 3184 3185 3186 3187 3188 3189 3190 3191 3192 3193 3194 3195 3196 3197 3198 3199 3200 3201 3202 3203 3204 3205 3206 3207 3208 3209 3210 3211 3212 3213
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