私は凍てつく雨粒に塗れて居る。空もアスファルトも真っ黒で、私は脳裏に流星の雨、全ての宇宙を思い浮かべ、其れ等全てが記憶の粒子として脳に埋葬される事を夢みて居る。今年の十一月は毎日が素直な冷たい雨の天 ....
私は今日も終わる
夜明け前の 世界で
寂しい微笑みを浮かべさせられながら
私は 今日も 終わるのだろう
世界は地獄だ
迷路の出口を 走り回らされた
夢が生まれる
希望は だけ ....
「苦しくなるのをやめにしないかい?」
「、そうだな」
「ところでこんな話があるんだ」
「なに?」
「忘れてないだろ、ほら、あれだよ」
「楽しい話?」
「そうさ、今日だってあったろ? ....
ひどく暴力的な気分
涙 ....
おんなとわたしもまた
時間や空間や生命のいちぶをなした
ちいさな文明にちがいなかった
川は文明のゆりかごだ
ヴォルガをみつめていてそんなことを考えていた
青と灰いろに ....
窓から
あなたは手を
しっかり振って
千切れた白い指をばら撒いて
電車と去っていった
撒かれた指は
日増しに
育って
鉄釘のように伸び
タイヤに穴を開けもした
だれも
どうす ....
僕は
知っていることと
知らないことを同列に語ってはいけないと思い
月についての
青いだとかまぶしいだとか
ありきたりな語句を沈めた
ほらね
僕の話なんてそれほどき ....
くじをすぎても
かえらない
にんぎょうを
かってくれたママ
えんりょして
うけとらなかった
ぼくをうむ
はずだったママ
死んでも軽やかに横たわる子猫の上に
その兄弟はいつまでも座っていた
擦り寄ったり愛したりせず
ただ、冷たさを感じているようだった
剥いた目は光すらとらえない
傍らに居た祖父は散歩に出かけ ....
とりたてて熱心なほうでもない
とりたてて冷心になれるわけでもない
かといって常心というにはほど遠い
この液晶の向こうの液晶テレビからの
そのまた向こうからの賑やかな世界の車窓から
綺麗な曲と ....
スターバックス
ふたりで歩いていたら
しんきろうのようにあらわれた
いつもそうだった
ふたりでてのひら
こすりあわせて歩いていたら
いつもこつぜんとあらわれるのだ
....
Chicks Eat Too Much
Chicks eat too much.
Because the earth turns round and round.
And days wil ....
貴方はせっつくから
苦しい。
もっといい加減に
もっと楽に
もっと無責任に
なりなさい。
答えを求めすぎ
どう思っているか尋ね過ぎ
馬は水辺に行っても
水を飲もうとしない ....
毎晩毎晩願いを架け
愛を交わす
一度だけの出会い。
命を交わす。
今日も雨
寂しい思いをする。
生きがいを持つ
傷ついた心を癒す。
好きですか?
愛していますか?
ホットポ ....
西の青いカーテンには赤く
南の赤いカーテンには青く
風を糧に立ち昇る白い炎が染まりゆく
窓辺に徐々に映る屋根や壁は熱に揺らいで
立ち昇る蜃気楼の輝きに眠りながら焼かれ続けた眼は
夢の終り ....
今の私はね
苦いのなんて好きじゃないのに
砂糖もミルクも入れてないコーヒーを
顔を歪ませながら
飲んでいるんです
ちっとも美味しいと思わないのに
どうして飲んでいるんだろうって ....
昨日死んだ愛猫の
硬くなって冷たくなった
生前の柔らかさを失った
その朽ちていく体を前に
悲しみが目を通って
忙しく立ち去っていく
その一方で
航空機事故で亡くなった
大勢の日 ....
明日はどんな悪戯をしようかと
そんなことを考えては
必死に知恵を絞り
頭の中ではその知恵どおしで
脳内会議
涙の中で終わったどこにでもある
平凡な映画のエンドロール ....
君と出会ってから
もう半年以上が経った
毎日、君と笑って
毎日、君をこの腕で
抱き締めてた
今日こそは!
君と居る
この幸せな時間を
手放したくなくて
今日こそは!
....
かがりびのゆらぐ
奈落からのように
ちぢにみだして追いかけてくる
眉をつりあげ追いかけてくる
天崖を隠蔽するためなのか
地軸へ拉致する気なのか
喪服のおいぼれめがけ ....
都会のマンションで
生まれ育った猫は
その3LDKが全てだった
たまあに
ベランダで日向ぼっこをする
エアコンの室外機に
ぴょんと飛び乗り
滑りやすい
手すりの上に登ると
....
世界地図を描くと
いつもはみ出してしまう
そんな遠くの大陸に広がる
乾燥した椅子地帯では
今年もイスコロガシの
産卵時期をむかえている
普段、イスコロガシは椅子を餌としてい ....
台所が火事で燃えている
私が寝ている間に火が消えてくれるだろう
そう思って寝ていても
火は消えなかった
もうかれこれ
半年になる
強風が冬を迎えにゆき
冬を連れて戻ってきた
....
くらくらする
聞こえるものと聞こえないものの境界線が溶けてって
くらくらするんだよ くらくら
くらくら くらくらするああもう
君の愛の台詞の裏に ああもう
へば ....
くもだ
くもっていた
吸い込んで
吐き出した からっぽ
くもだ
逃げ出した
世界はふたつに割れ
青白い裸が
無防備な
あなたそのものが
広が ....
ぷつん。
あなたとの関係が切れた音よ
いやちがう
ばりん。
あなたに会えたら今にも飛び込むわ
がしゃん。
声も聴けないの
ぱたん。
あなたずるいのね
ごとん。
条件に合わせる生き方 ....
赤く染まる
芥子の花が咲き
乱れる
どこまでも続く
白い墓標の列
海鳴りの
やむことを知らぬ町
忘れようとしても
消え去らぬ {ルビ戦跡=きずあと}
{ルビ頭 ....
主のいない広い屋敷に猫を一匹放したまま、今日だけは檻から出していてやろう
俺はひとりいつものあばら家で寝る
おまえも淋しいだろうが、俺も寂しいんだ
寂しいもの同士はやはり離れて寝るもん ....
夢の中で何かを思う
私の心は少しだけ幸せなのかもしれない
全くといっていいほどにラジオの読まれないハガキに
夢の中で その声を 耳にした
いつもの定食屋のおじさんは
声をかけてきてくれた ....
黒の核
鈍く
ひび割れた音
あるいは
叫び
ドロッ
何かの潤い
視界の外
深淵
排他
無視
受容
etc.
たゆたう
たゆたう
たゆたう
ブルーベルベッ ....
3169 3170 3171 3172 3173 3174 3175 3176 3177 3178 3179 3180 3181 3182 3183 3184 3185 3186 3187 3188 3189 3190 3191 3192 3193 3194 3195 3196 3197 3198 3199 3200 3201 3202 3203 3204 3205 3206 3207 3208 3209
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.78sec.