僕が馬鹿なのは生まれつきですといいながら
なにか煮込んで食べているが
鍋の上層に猫の頭骨が浮かんでいて
いやがられる
ネイション的にいって
しょくぶんかとか
大事
紐帯だから
バッ ....
「好き」という言葉が好きだ
その好きな言葉を
好きな君に云う
他にも云いたいことあるけど
君に好きという
君も「好き」と云ってくれた
好きな人に好きと云って貰えるのが
好 ....
しずかにしずかに
とじてゆくよ
しかいのはじっこに
きみがとけてゆく
ぼくはまくになって
にどともどらない
すてきなうたを
すてきなひびを
それでもせかいが
うつくしいなら
ぼくに ....
{引用=
(あれもこれもそれもほしい)のは(なにもほしくない)と同義語だって(パパにもママにもムスメにもなりたい)と言ったら、誰もが口を揃えてムリだと笑ったの。
ちいさなわたし
ぬいぐるみに ....
二俣川の運転免許試験場に行ったら、人間達が列になり、渋滞していた。列に割り込む若者に「あなたは何処に並んでいるの!」と青い制服のひとが叱り、視力検査の小部屋では、レンズを覗く初老のおじさんが健気にも「 ....
どこかが漏れているらしい
だらしなく垂れ流しているらしい
絶縁したはずの友人に
性懲りもなくメールしてしまう
甘さが原因なのか
胸の奥が少し揺らいだだけで
塩辛い水を滲ませてし ....
瘡蓋の縁取りを爪で引っかいているうちに滲み始める薄い血の色みたいな目覚めだ、軋んだ脳髄は明け方の有り得ない夢の感触をリピート設定で再生して水晶体には霧のような濁りがかかる、ああ、ああ、 ....
平日とは違う
雰囲気が
休日には流れている
スローな時間に
見える幻想
下弦の月を軽やかに弾き
地球にメロディーを届けよう
月の響きは軽やかに
ぱんぽろりん
ぱんぽろりん
全ての人に平等に
全ての動物に平等に
全ての草木に平等に
病んだ雨の代わ ....
居間に
恭しく飾られている
モノトーンの写真
声も仕草も知らない
かろうじて
自分と父親を繋ぎとめていた
血脈以上の何か
十代の頃
鏡に映る自分が
架空の登場人物めい ....
あの日流した涙ならば忘れた
通り過ぎる景色は遠い記憶へ
あの日こぼれた笑顔だけを求めて
景色が近づくのは新しい思い出
綴る幸せが向かってきているようで
どこまでも続いてく
レールを ....
インクを買いに行ったまま
わたしは帰りませんでしたが
あなたはあやまらなくていいのです
わたしもあやまりません
外を歩くともなく歩いても
柿の葉のみどりがからだに痛いだけです
職業欄に書くことがな ....
若松城を後にし
飯森山を迂回して
白虎隊古戦場跡を右手に
猪苗代湖畔に至る
湖畔北側の翁島手前の高台に
天鏡閣が現れる。
李白の句「明湖落天鏡」から
天鏡閣
天鏡閣脇 雑木 ....
一枚の絵
絵の中に数羽の鶏
楽しそうに
餌をついばむ
家の中に主人がいるに違いない
食事時なのか楽しげな
ハーモニカもきこえてこない
家の向こうには
畑が広がっている
....
宇宙から地球を見つめている
昼と夜とにわかれている
その境目からは
夜明けのおとが聞こえてくるのだった
僕が地球に暮らした頃の
それは記憶のおとなのかも知れない
....
宇宙じゅうの安心が
ぜんぶこいつに降りそそげば
僕はいいと思っていた?
それはほんとうだろうか
どう冷静に考えたって
こいつのメルヘンをまもれるのは
僕ひとりき ....
わたしをみないで
うつさないで
おもわないで
わたしをみないで
みないまま
愛して
風邪と初冬の寒さは
欝をつれてきた
朝 起きるのはやっと
かろうじて
娘のお弁当を作る
冷食でチン
もう 1週間
こもっている
貴方の匂いのする
枕を抱きしめて
夕 ....
きらきらと留まるものを見ているのなら
手を伸ばさず 歩いていくのなら
近道ではないかもしれない
それは 近くにあるんだろうと 知る
川の畔に 綺麗な鳥が飛んでいくのを抱き合って 見ていた
....
もんき蝶がひらひらと
花から花へ
空は真っ青で雲一つない
お日さまはご機嫌で
ぽかぽか陽気
草や木が青々と生い茂って
小鳥の囀ずりが ....
重心を失った雨が、バラバラに散乱している。
あまりにも長く家を離れていたので、今や自分の家が湖の畔にあったのか、山の裾野にあったのかも、忘れてしまった。なのに俺は、無性にそこへ帰りたくなって、当 ....
小人たちは夢をみる
浅い湖の石の上
椿の葉が幾重にも覆いかぶさった
不安の幹のたもとに辿りつくまで
爪を噛みながら
地蔵の華奢な静けさに
殴り倒されて反吐を吐き
やがてしずしず立ち上 ....
そよならを告げた
言葉と鼓動を刻んで
進んできた道に
瞬き続ける世界の中でそっと
この詩で目覚めていくものがある
この詩で眠れる日が来るだろう
この詩が僕に微笑むように
この詩が ....
叫びたい 夜の街
緊張と不安とを
逃げ帰った後悔を
終らせてやる
終らせてやる
緊張と不安とを
逃げ帰った後悔を
その夜の舞台で歌手が
「ぞうさん」を唄った時
観客様は皆、懐かしそうに
うっとり微笑みを浮かべるのでした
途中出演のチベット人が
故郷の山々を唄った時
タイムスリップした観 ....
昨日散歩した{ルビ草原=くさはら}が
今日はまっさらに刈られていた
私はその中心に立ち
夏の終わりの太陽を仰いで
両手をあわせる
人生の筋書きはいつも
計り知れず
....
幸せだっていってしまおう よ
それがウソでもホントでも
現実をひとりきりで決めず
誰かにゆだねたりもしないし
車のライトから目をそらし
夜をみて歩き もたげるのは
大それた事を ....
おかしなもので、
呼ぶ前から、この女はきっと、
がっかりするような女だろうな、と頭のどこかでわかるのに、
何かのひっかかりがあって、
呼んでみたら、
やっぱり今日のように、ハズレの女なのであ ....
明滅する スクランブル交差点
吐き出される人の群れは
ぼろぼろと名のかけらを 落とす
熟れ過ぎた柿を食おうと
台所の明かりをつける
歩道橋の上 夢想する
そろえて置かれ ....
話して楽になるなら、僕は話す。
ペラペラペラペラ、話してやる。
笑って楽になるなら、僕は笑う。
ギャハギャハギャハギャハ、笑ってやる。
泣いて楽になるなら、僕は泣く。
ワンワンワ ....
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