朝は朝食に味噌汁を飲む
味噌汁と一言に言ってもなかなか奥深いもので
すっかり味噌汁の虜になってしまった私は
関西の白味噌の上品さに飽き
信州味噌の素朴さに飽き
最終的に田舎、大分の田舎味噌に ....
センスが凄いんだよ と嬉々として言う
十九歳の甥は トロンボーンに夢中
目標にしている人もいるらしい
学校時代は吹奏音楽一色で
働きながら地元の楽団で演奏するという道を
まっしぐらに歩んでい ....
私は鳥

もう空を飛べない
羽根をもがれて
ゴミ捨て場が臨終の地
腐臭しか知らず
地面のキズを数えて歩く
朝の光は冷たかった

でもわたしはとり

清掃車に潰れる私の肉体
飛び ....
夕暮れが 古い白壁の影を刻み 
小さな町の家たちは 街灯に身を寄せ合う

息をひそめた町へ 
男は にじむように戻って来た

夕餉のしたくの手を止める女たち 
薄暗い窓から光る目が見 ....
ぼくたちはその日も
西日が差す
四畳半の狭い部屋で
互いの心を確かめようと
見えない体を貪り合う


毎日のように
きみの乳房の位置を想像しながら
ぼくの陰茎の長さを期待しな ....
 
 
(な)

なにもない
なもない
なのはなさいていた

ほかのなにかに
なりたくて
なりたくても
なれなくて

ならなくて
よかったと
なまえもないのに
さいてい ....
町の明かりに

じぶんを問いかけている

やくざが入れ墨に

じぶんを問いかけるみたいに

ぼくの遺伝子がONになる


海を聴いている

茶色いレーズンを吸っている

 ....
 みなさんは 蛾 と聞いたときになにを思い浮かべますでしょうか
 自分は最近 ガーフィールド ということを思い浮かべるので、それを漢字表記すると蛾領域になるとわかった。

 蛾  領域
 ガー ....
雨の底の
底に
俺は沈んで


終わることのない
脳髄のノイズを聴いている


時間は混濁して
精神は
幾年も日向で放置された
古い
毛布のようで


 ....
雲よ
僕は歌わない
ひびきあう童謡のしらべを
僕らは歌わない
青春と名付けられる
強迫的な力の律動を

雲よ
僕は見ない
抜けるような青空を
僕らは見ない
見るのはた ....
零時近くに 帰宅

気づくと ゴゥゴゥといびきをかいて
眠っている

手をのばせば ふれあう
距離にいる N

Nは ってくれない

あたしの感じやすい
ほこっとしたおやまの先端 ....
盲目のピアニスト











孤児院育ちのボクサー















 ....
暖かいミルクティーを入れた 
ティーカップは首を捻るように 
皿の上で少し、傾いている   

人生は、少しぐらい 
わからない質問のある方が、面白い。 

(僕等は日々のテストをクリア ....
僕等は一体いつ頃から 
目に映る世界の色を、忘れたのだろう? 

カーテンの木漏れ日へと、はいはいしながら
丸い瞳を見開いた、幼い頃の自分。  

大人になってくたびれたこの胸から 
今 ....
いつものようにキスをして 
電車に乗った君の 
窓越しの笑顔に、手をあげて 

一人になった休日の僕は 
駅ビル内の喫茶店で 
朝食のパンをかじりながら 
ふいに 
自らを漂う雲と思う ....
自分のすきなものを
あなたにそっと教える
まるで幸せを
あなたにわけるように

いつかあなたと
わたしのすきなものを
一緒に楽しめたなら

すきなものは
大事なものになる
わすれ ....
君の10年分を昨夜ずっと何度も見ていたよ
眠らずに何度も見ていたよ

生まれたばかりの君を
心細い私
心の弱い私は
君を育てるという大きな壁にぶつかって
泣いてしまった
くじけてしまい ....
町が踊り騒ぎ賑わい人の心に石が投げ込まれる。
雰囲気に酔う事はやめアバラの内側から火炎を放射する。
事の始まりは一通の手紙だ。
役所に届いたその手紙は人々に勇者の再臨を予感させた。
まず最初に ....
ばあちゃんを乗せて
じいちゃんを見舞いに行く

ゆく道の傍らに
塀越しの柿の実が鈴生りだ
ひとつぶずつに
千年と千日の
日差しがはね返る

 小太りの猫が座ってたじゃないか
 毛の ....
きみはなにもの?
きみは海をおよぐイルカ
ぼくは灯台
昼も、夜もきみの姿を波のあいだに追い求める

きみはそこの見えない海
その海の底には因果律でわりきれない、
数式であらわせないもので ....
誕生日を祝ったりする
成長段階を経てしまえば老化して行くだけなのに
自分の生まれ出た日を記銘して再来させる
これは不思議な慣習だ
去年の今日が今年の今日でないように
刻々と老衰に向かう肉体も ....
配管の網の目に棲む

浴槽にためる湯が 水位を
どうするのかを見ている
うらなりの子のように産みつけた
執念をよびさます

学くんに貸して戻らなかった鍵盤も美和子さんにそっとわたした恋文 ....
淀んだ排水溝の蓋を閉めるように
職員室のドアを閉めたら
薄暗い廊下をすり抜けて
警備員のおじさんとさよならをする

すとんと腰をおろして
バッシュの紐を結んでいる
少し前に出た君が
無 ....
息も乱れ、瓦礫の町を彷徨えば
徒(あど)なく見あげる空は燃えさかり、
逃奔する馬、羊、火を吹くF‐35ライトニング?
目視の肩撃ち式スティンガーに撃墜された、
――あれは有翼の機械獣。
 や ....
頭のなかは
君との
卑猥なこと
だらけで
回想
妄想
幻想
繰り返し

あのとき
あそこをこうして
弄んだり
上に乗って
腰をくねらせたり
しまりがよければ
快感突き抜け ....
浄化する現実路線

聖なる賄賂

信じて舞う

瞳を閉じて ひらひら 揺れて 恋


きらめく滴 雪は溶け 水

誰にも知られない部屋に

内側から閂を掛ける

時計の針 ....
どこかぎこちない言葉しか
出てこない気がして
まぶしい朝の光に
あわせる顔がない

ささやかであたたかい
そんな風がいいけど
おおげさすぎるしぐさみたいな
感情もてあます

青い空 ....
誰も
事が明瞭になることを望まない
夜更けに
蝋燭の灯を囲んで
妥当な食事にありつく
静かな眠りにつく毎夜ごとに
吐き出される
それが獣の吐息であっても
夢の中では人の姿をしている ....
もう何年も
目的を見出すこともなく
時間を無駄に撒き散らしてきた
あなた
ここいらで
自分自身を見つめ直してみてはいかが
非常に簡単なことです
自分の暗闇に沈んで澱を積み重ねる
 ....
たくさんの
たくさんの
たくさんの自分がいる

たくさんの
たくさんの絶望と希望と私
詩人でない私人の私

たくさんの
たくさんの
絶望から生まれた
たくさんの
たくさんの
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
マイブーム:味噌ガマパックン310/12/5 12:41
今宵 演奏会砂木12+*10/12/5 10:59
私は鳥由志キョウス...210/12/5 10:31
帰郷いねむり猫110/12/5 10:00
心の距離寒雪110/12/5 9:33
なにぬねの小川 葉410/12/5 2:35
遺伝子たちの宴吉岡ペペロ410/12/5 2:25
蛾領域 (ガーフィールド)a010/12/5 1:21
ゼロ地点、もしくはエデンホロウ・シカ...2*10/12/5 1:18
雲よシホ.N5*10/12/5 0:34
って くれない森の猫7*10/12/4 23:59
そういうものに/わたしはなりたいTAT2+*10/12/4 23:17
哲学者の顔 服部 剛3+10/12/4 21:57
木漏れ日の窓110/12/4 21:30
雲の箱舟410/12/4 21:18
すきなもの朧月310/12/4 21:16
君へ桜 歩美5*10/12/4 21:15
_スケベ穴010/12/4 20:12
ばあちゃんを乗せてオイタル5*10/12/4 20:00
きみはなにもの?寅午110/12/4 19:35
生まれの日salco5*10/12/4 19:19
浴槽の湯乾 加津也7*10/12/4 18:18
並んで帰る道西日 茜610/12/4 16:44
蒼い唇 ☆atsuch...12*10/12/4 15:17
。。。こころゆくま...810/12/4 14:40
◆ 黒裃 ◆北大路京介15*10/12/4 13:22
雲のしっぽ朧月510/12/4 10:37
導線はいつか高梁サトル8*10/12/4 9:37
仕様書寒雪110/12/4 9:25
木枯らしwithin3*10/12/4 9:09

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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