朝4時

寝ている人がいる
働いている人がいる
そして眠れなかった人がいる

眠れぬ夜を過ごし迎える朝
辛いものだ

疲れた体に意識だけ冴え渡り
うっかりすると魔物に捕らえられる
 ....
カナリアは憧れていた
眠りにつく前には決まって
とりかごを定規に
空を測っていた

カナリアはフルートに嫉妬した
自分よりきれいに泣く
フルートに嫉妬した
しかしそれこそが
自分が愛 ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が
和音となって響き渡る
部屋中に響き渡る

そのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
その中に両腕を突き上げ
仲 ....
昨日十六年連れ添った
黒毛の雌猫を失った
土へと還すため
スコップを右手に穴を掘る
彼女がいなくなったというのに
空は相も変わらず
いつか遠足の日に海辺で見上げた
ソフトクリーム ....
夕陽が太陽が光、砂州の町が陰影の夕景、細い路地、チャイムが響く町


誰もいない路地が、僕には必要だった、用水路が、海に続いて、コンクリート、チャプ、チャプ、音を立てる波、変哲のない石ころが、変 ....
きみの初めての
しあわせのかたち

パパがきみを見つめている
ママがきみを抱いている
きみはママの腕の中
うれしそうにニコニコと
かわいい笑顔を振りまく

そう、それがきみの
いち ....
短気なんだ僕は
短気 なんだ
僕は なんだ
短気 なんだ 僕は
なんだ 短気 なんだ
なんだ 短気 なんだ 僕は
なんだ なんだ 短気 なんだ なんだ
なんだ 短気
僕は
短気なんだ ....
ジュースにぷかぷかと浮かんでいる「ド」は
「レ」やら「ミ」やらを探している風なので
飲み込んでドレミと呟いてみたものの
どうもそんじょそこらのドレミになってしまう
それを物書きの哀しい ....
別に中島みゆきを聴いてるからって
いつもいつも 暗いことばかり考えてるわけじゃないのよ
部屋の明かりを全部消して
膝を抱えて震えてばかりいるわけでもないの


別に精神を患っているからって ....
豪雨が来た 夜
眠りに崩れ落ちた夜
雨粒を 見つめるのだろう
この夢の中に あるものとして
憎しむことすらそこになく



こうしていたいんだ 小春日に
子供の まだ 傷ついた ....
降り続く雨の中に
違った色の雨粒がないか
探している自分がいた

まだ
この世に
神がいるのなら
俺が殺してやる
と叫んだとたん
僕を私自身が
殺していた
その時
神が蘇り
 ....
単純な義侠心なら簡易に示せるのだ
幻滅を与えるだけのお人柄ならある
私の愉快が他者を不快がらせ
物の見方が余人の怒りを誘発するように
相手を傷つけるだけの好意ならあげられる
誰をも救えぬ善意 ....
どうやって綴ればいい?


何から綴ればいい?


今でもずっと忘れられないのは、君を初めてみた。

たった見ただけの。
君の姿。



それからは、君に縛られてるばかり。
 ....
ほんとうにあった出来事を
全て伝えきることは
決してないのかもしれない

秘密だって持つことも
あるよ

でも わたし あなたの前で
ほんとうの気持ちを
偽ることはないよ

それ ....
 
 
(は)

はぶらしのけが
たんぽぽのわたげのように
あけていたまどから
かぜにふかれてとんでいく

もうそんなきせつなのだ
はぶらしばたけにいくと
はぶらしのうかのおばさ ....
緩やかな坂を上って行くように
これまでを振り返る

いつの間にか
父や母の半分の歩幅で辿り着いてしまった
気がする

お前って・・と言われる

肩を並べて歩くことにしただけなのに ....
セックスはバファリンだ















セックスはバファリンと同じで






 ....
コールドゲームの七回裏に
ぼくは打席に立ちました
見送ればボールでした
ツーアウト満塁でした
ぼくは眼をつむって
バットを振りました
フルスイングしました
ほんとうは代打を出されました
 ....
かなしいときに
ねぎを刻む

そういう物語があったけれど
わたしはじぶんがじゅうぶん青くさい
ことにへきえきしているから
ことさらに平気な顔して大根を刻む
まっしろな朝、まっしろな腕 ....
遠くに思いを馳せながら

目の前の配管を追う

だれかにが作ったこのうじゃうじゃに

全て意味がある

工場内にさえ草地があって

虫達がたむろしている

−ここは人間が自然に ....
“0件”
仕事はじめのメールチェック

付箋はうつくしい

 しだいにとおのく せんせいの声
 ぼくのしせん 窓のむこうに
 かたい 高架橋 まぶしく
 (あ、消防車も)仕事の車のせわ ....
小さい頃は
亀様が見えなくたって
別になんとも思わなかった

あやしい気持ちで
目覚めた朝なのに
大人になっても
ついに奇跡は起こらず

パンツを下ろして
延び切ったゴムみたいな
 ....
今は動くものも無い部屋に
月の光を浴びて佇む人影が一つ

彼女の長い栗色の髪は
銀色に煌めく光を帯びて
淡く輝いて見えた

暗い部屋には
他に物音を立てるものは無く
ただ静寂の中に
 ....
気分を変えたい時

無心に歯をみがく
極細毛の歯ブラシで
ていねいに
ていねいに

ゆっくり
ゆっくり

歯と歯ぐきの間は
極細毛の感触は

くすぐったいような
血がかよっ ....
四十にして
要領をつかんだ
四十にして
人の心をつかんだ

多くの方の応援を頂く
謙虚に、頭は低く
そこには感動がある。
サプライズがある。
想いがある。

生きているのが楽しい ....
目が覚めると
部屋中血だらけだった
ベッドの下の絨毯に
汚い犬の胴体と
俺の首が転がっていた
白い壁に血文字で
人間ドッグ γ―GTP 要再検
と書いてある

ワンワワワーン
少し ....
 
歯磨きが終わり
コップを手に取ると
何かのゼリーのような感触がして
指が中へと沈んでいく
そして右手は
コップそのものになってしまう
これから歯ブラシは
左手で持たなければいけない ....
{引用=
月火水木金土日という文字盤を廻る生活
気にし始めるとろくなことがない
肺に空気は足りてるかとか
舌の位置とか
コーヒーマグの螺旋階段をくだりながら
溶けてゆく乳成分についてとか
 ....
  もういいやと思う朝は起きられない 電車の音だけ聞く   アパートの階段 上る靴音が彼の一日
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
不眠症うずら豆5*10/12/8 14:07
カナリアはアズアミ4*10/12/8 13:02
コード2……とある蛙610/12/8 11:53
比喩寒雪210/12/8 11:22
砂州の町相田 九龍210/12/8 10:34
しあわせのかたちkimkim010/12/8 10:28
短気光井 新310/12/8 5:27
うめぜき210/12/8 4:01
指先で語られる人生悲話涙(ルイ)210/12/8 3:31
レモン色の街番田 310/12/8 2:04
唯 私J.M010/12/8 1:02
I (アイ)salco1+*10/12/8 0:45
レター110/12/8 0:16
本名三原千尋2*10/12/7 23:42
小川 葉010/12/7 22:18
思いのほか ひより310/12/7 22:02
セックスはバファリンだTAT3*10/12/7 21:54
高校野球はだいろ310/12/7 21:25
その夜せかいのせな...1410/12/7 20:45
工場にて短角牛210/12/7 20:38
からから乾 加津也3*10/12/7 20:38
やさしい皮に包まれたなら[group]花形新次4+*10/12/7 19:49
場景の理想一 二210/12/7 19:28
歯をみがく森の猫6*10/12/7 19:07
我四十にしてペポパンプ2*10/12/7 18:51
人間ドッグハイドパーク1*10/12/7 18:51
歯磨きたもつ310/12/7 18:11
理想の味噌漬け亜久津歩310/12/7 18:01
一行詩 無題西尾110/12/7 15:34
210/12/7 15:05

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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