雪が融けてあらわれた
白菜たちのポニーテール
やっぱり白いんだね
薄くなった景色の中に
にぎやかに並んでる
真ん中 大輪のように開いた
白菜/紐ほどけて
神々しいという言葉が似合 ....
今日
小さな
小さな命が
天に昇っていった
小さな
小さな命は
それはもう
みんなの人気者で
甘えん坊で
じゃれるのが大好きで
冒険家になるのが夢らしい
お母さんが朝 ....
{引用=
天井の水紋に沈む
銀河の瞬きに
誘い出され
冬の花を探す
証なき白は
虚空に舞い上り
透明な肖像が
愛を囁く
山茶花の紅い花びら
....
欠けたナイフの行き先
輝く草原に花はない
標高四千メートル
ファンヒーターが止まる
薄っぺらな空気
ギリシャ彫刻
三毛猫の性別
出現しないDNA情報
原子のエネルギー
螺旋状 ....
溢れた感情は
単純に零れる涙・・・
どこかの
アーティストが
そう歌ってた。
今、僕の感情が溢れて
涙が溢れる・・・
大好きな江の島の景色
大好きな君の笑顔が
目の前にあ ....
人生とは
ある一面から見れば
苦しみとの戦いかも知れない
じり
じり
と
大きな岩を動かしていくように
人生も
重い荷物を背負って
登り坂を登っていくことかも知れない
私は焦らない ....
*
(香る
話しは途中で腰を折らなければならない
あの川に行き着くとまだ薄い肌着を脱いだばかりだから
忘れてた
寒さに震えて地上を曝け出すなんて
微汗にもならない
匂いは幹 ....
いつのことだっただろう
大好きだった人の結婚式に行ったのだが
私と私の親族を除いた出席者には
私の知り合いが一人もいないのだ
かつて私の世界はあなただけだったが
あなたにとっての私は ....
小さい姉妹が
くるくる回っている
一人が回ると
もう一人も回り出した
くるくるくるくる
あなたたちのみているもの
光りは私のそれとは違うの?
問えないまま
そこにはまばゆい ....
シーツの中に潜り込んで 君の肌と… 何度も触れあう
きらびやかな 誠実さが 何度も心の中で ぶつかりあっては… 弾ける
二つの素足にとりとめのない 何かが見えた気がした… 19才の私の中で
きら ....
あるとき どこかの竹藪を歩いていた私は 何かの拍子につまづいた 。
すると 隠れていた猫が一匹飛び出してきて
竹藪のなかの一番大きな青竹の中から一冊の本が開いた 。
灯りが点ってい ....
がんきょうの
はながさいた
めにねづいて
とうめいなはながさいた
つるがみみにまきついて
やがてくちていった
みがなった
わたしはなみだを
ひとつぶこぼしていた
がんきょ ....
あの7日間は
もう 治ったかと
思っていた
また
瘡蓋が増殖している
無意識に
引っかき 傷つけ
流血し
瘡蓋となり
また 傷つける
瘡蓋の数は
ココロの傷と ....
「元気そうだね」と云う貴方に
「貴方からの電話を取る0.1秒前まではそうでもなかったよ」と思った
真実らしさを裏表縫い合わせながら
花のこだまする落下音
見渡す限り白と灰色とクリーム色
名状しがたいこの光景は夢がない
小さく震えながら露を受けて輝く
幻が咲いて木の幹を下る午前に
手 ....
{引用=
真夜中に犬の声がかけてゆく
やっと帰宅した息子と
息子の帰宅を待っていた家内が
ダイニング・テーブルではなしをしている
声が
ボソボソきこえる
テレビの ....
冬なのにあたたかいオレンジのせとか
まあるい君をどう食べよう?
やわらかくすいつく肌に爪をいれるのが
僕にはなんだか無精におもえて
青白い包丁で6つにわける
半月形のせとかたち
皮はや ....
猫の目借りて夜をみる
(今日の僕の瞳は信用ならなくて)
鬼が門前で声掛ける
(もう一人の鬼は角で待っている)
私に豆など投げられるはずもない
猫の手では豆は握れない
(そもそも猫は鬼な ....
夜は流れてゆく時に
昨日の温度を連れてゆくから
君は目を閉じて
手足をいっぱいに伸ばしているといい
送り忘れたメールと
入れ忘れた予定のことは
もう、とりあえず
気 ....
仕事をとられたといっても
それはポジションをとられたって事で
経験をとられたわけじゃない
継続が終わっても持続する力
相手はあなたであってあなたではない
与えられたポジションはいつかは消 ....
なぜかしら
夕方になると
後頭部が重くなって
ひょっとしたらと
腕に巻いて
ちっぽけな
ボタンを押す
数値は設定値まで上がり
やがて少しずつ下がる
おお神よ
どうか上135下85ぐ ....
気付かぬことと
気付けぬことは
何が 違うのでしょう
見抜く瞳と
背徳の瞳と
見過ごす瞳
思いやりの脚が
長く伸びた椅子に
ゆっくりと座ると
幾つもの 針が見えて
仕方 ....
否定される人間がいたとして
それは
下司だからという理由と
屑だからという理由と
畜生だからという理由と
豚だからという理由がある
今回は
屑だからという理由
しんだらいいと
....
道は細く分かれていって
ボンネットの先には 蒼い夕まぐれ
あなたがもう故郷にいないのは知ってる
私がもう独りではないのを
あなたが知っているように
どの角で曲がるのか ふいに聞かれた
反対 ....
よるが青かった
星がすこし散らばっていた
このなんねんか
いつも腹が痛かった
死んだらこの青いよるに召されるのなら
こわくなかった
あそこにいけるのなら
こん ....
その褐色の巨人は
毛髪からエレキを放電し
異様な叫び声を上げたり
心を揺さぶる言葉を呟き
その褐色の巨人は
無骨な太い指で
楽器の喉元を押さえ
楽器の内臓を掻き毟って
悲鳴を上げさ ....
腕を見付けた石膏像たちが安堵して眠る夜に、うさぎのようなあなたはうさぎのよ
うにフェンスの向こうを見ている。時差の向こうでは冷たい水を飲む長髭の数学者、
僕たちは精密に一四四〇分を刻み終えようとす ....
落とされた 水の中に落とされた
炭酸水に落としたストローみたいに
体に付着した泡が昇っていく
キラキラと輝く水面に
青白い手が見えた
一匹だけ はぐれた回遊魚が迷い
かろうじて ....
coffee
JAZZ
h.i.s.t.o.r.y
word
fly away
作り物の言葉
深呼吸
頭の上には空
and more
....
いっそ全て壊してしまおうか
生い立ちも
感性も
脳裏に浮かぶ顔も体も
景色も
音も
この声すらも
寄りかかる事は罪であると
植え付けたの ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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