私はしまい過ぎて失くしてしまう
大切なものほど奥へ奥へ
しまい込んでしまう
いざ必要な時が来ると
どこにしまったかオロオロする
探さなければ間に合わない
記憶のかけらを
ひとつひ ....
橋をあるく
瑠璃いろの底は
すこし黄ばんで透明な水いろ
ぼくらは影絵かも知れない
なんの影で
だれが見る絵なのだろう
橋をあるく
ぼくらは瑠璃いろの影絵だ
....
街にイルミネーションが輝きだす冬の夜
羽虫のむれがあつまるように
はなやぐ街の通りに
人々がつどい
きらびやかな建物のなかにはいってゆく
わたしは場末の
赤提灯のともる、家の軒下にきえ ....
わかささん
鋼色に丈を伸ばす坂道を外れて
側溝を三十メートル
車ごと転げていく
わかささん
弾んで 落ちて
そのとき少しずつ
速いスピードで 窓から
青空片が 舞い込んでくる
雪 ....
彼の家というものに誘われたのが
初めての クリスマスの夜だった
家族に紹介するというので
料理など持参してみたり
めいっぱい緊張して気を使って
ぎくしゃくと挨拶をすませて彼の部屋に行くと
....
re
雪原の果てに、捩れた樹木が十字架の形をなして、風雪の中に佇んでいる。
純白の地平に、いかなる嘆きの声も、ここに反響することはない。
遠く、一切から、遠く離れて。誰しも一人となってここ ....
きみのいのち、きみじしんで、おわれますように
あのひから、どきれない、だんまつま
きみいがいを、ころすほど、にくんでも
しかたないよね
きっときみは、そんなこと、きょうみない
ぼくはねがうん ....
ベッドが
解体されて、きみの死を
模倣する
抉りぬかれた
目、きみが見ている、わたしで
あり、言葉で
あり、盲た
光であり、
切り離されたもの、半分に
されたもの、
....
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる
傘がとぶ
帽子がとぶ
純白のパンティーが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる
笑いやがれ、
笑いやがれ、
笑 ....
嘘の中で呼吸をして
真実の中で息を止める
何も成らない
只、針は進み
傷は浸透し
自己の中で物語は続く
それもこれもover now
....
?……
アンタが今 そこにいるってこと 教えてくれ。
アンタが今 生きているってこと 教えてくれ。
大好きだった祖父さんも、
死んだら優しくなかった。
死んだら もう 頭を ....
掌には何一つとしてない
私はそこに 色々な夢があった
見えている君には 存在するのかもしれない
姿を思いめぐらせた 頭の
私は 眠りに 落ちていく
それは すきま風の緩んだ日 無 ....
愛されたい
愛してるから
ワガママ?
なら、いらない。
縛らないで
いらないって言って
解放して。
愛しの
....
遠く遠く
長く長く
いつたどり着くか見当もつかない
心の目的地を目指して
ぼくは頼りなげな月明かりの下を
覚束ない足取りで歩く
出発の時
周りにいた仲間たちは
気が付い ....
アイスバーンの空の上
地球では 氷河期の 真っ最中
僕たちは 体が大きいだけで
神経は 細かく出来上がっているんだ
だから そんなに いじめないで下さい神様
僕たちだって 絶滅す ....
もう終わりだね
ティムポが小さくなった
僕は思わず君から
離れようとする
「私は最後までいってないのに
このまま終わりにするつもり?」
君のコメカミに怒りの
青筋ができる
僕 ....
小さな声が聞こえるかい
夢の中から
土の下から
空の上から
小さな声がしているのを
恐ろしいほど清らかで
悲しいほど静やかで
殺したいほど美しい
その声が聞こえるかい
新しいスリッパが
いつかぼろぼろになった時
その懐かしさに
胸を熱くさせる
二人でありたい
生きていると
死ぬことを忘れてしまう
私たちは
生きているのではなく
死に向かっているのだ
夜明けのように
死は訪れる
目を覚まさないうちに
私たちは死んで
約束されたように ....
多分、初めて思う
病院で、見た景色
残された、老人の
心の景色
隣り合う、夫婦
齢を重ねた、二人
刺身とケーキと、記憶
そこにあった、幸せ
消失
心が壊れ ....
そんなに大きなツリーというわけではないのだけれど
11か10メートルぐらいのクリスマスツリーの点灯式に呼ばれて
早押しクイズの解答権を得るためのボタンみたいなのがあって、
NHKの ....
自分に期待なんかしちゃいけないって
知ってたはずなのに学習してないの
こわごわ歩いていた氷の上は
やっぱりいつか融けてしまう
三角形のとんがりの上に
いくつも積み上げるからぐらぐらしてる ....
オールライト
ユーメイゴーホーム
ジズイズアテスト
ザサンイズシャイニング
アカップオブティープリーズ
ユーガッタアメール
ホップステップジャンプ
ハウユードゥー
ナイトライテ ....
ゆきだ
ちぎれた白がわいていた
ゆきだ
白がまかれて舞っていた
ライトのおびに
こつぜんと
宙の秘密がとまっている
ゆきだ
ゆき、ゆきだ
南十 ....
無人のブランコが揺れる
温かくても冷たくても
風はいつもものを動かそうとする
ジャングルジムの天辺に登れた人が
みんなから尊敬されていた時もあった
そんなに昔のことではないけれど ....
もう既に酔っ払っちゃってるから詩か散文か分からない日本語の羅列
....
.
この世界の深奥に向かって
しんしんと沈みゆく夜
遠くで花火の揚がる気配
きみの寝息はぼくの腕のなか――
.
いまやフェルマーはすべて証明されたが
依然として主は姿見せ給わぬ
....
もう離さない。
もう逃さない。
もう渡さない。
まだ離せない。
泥沼に嵌って
逃げ出せない
可哀想で
仕方ない
もう泣かないで
もう笑ってくれ
もう泣かさない
もう一人で ....
心理的に
処理と
保持との
処理資源で
リソース的な
エネルギーで
あたまの
なかみが
きまる
という
ことお
しってから
こころがけても
無駄
成績中位層が
おやま ....
白い球はカーブを描き
握り損ねた手
ほら
頭上を、空高く飛び越え
砂原を駆け上がり
野を越え 谷を下り
小川をながれて
目のまえのどぶ板に 隠れると
あなたは道を横切りしゃ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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