誰の言葉もなかったとき
思う私の心は 何だろうと
思いの中で 交錯する
考えている 私は
漆黒の 暗闇の中だった
はき出す思いは 無だ
虹を見たのは いつのことだったか
鎧を ....
波が打ち寄せる
冬の海岸では、夏の抜け殻が永遠のようだ
水平線の彼方に摩天楼が広がる
闇夜を切り裂くネオンの宝石箱だ
名も知らぬ一輪の花に
そよ風が吹いている
揺れるその余韻に ....
灰は「降り出す」と私を脅した
薄く淡くガーゼのように
「口を窒息させる」と私を脅した
溶け出せば
雪解け水のようになり
末端までも「窒息させる」と脅した
そんな
脅しも注意深く見れば
....
一つ
私からの 最初で最後のプレゼント
覚えておいてよ お願いだから
あなたは とても 不自由だった
あなたは 全てを 嘆いていた
あなた ....
空は空と関係されている
分かつことのできない関係を
散り散りにして何がしたいのだか
青と紫と赤にわけたりなぞして
アフリカの太陽が
インドの太陽が
モンゴル平原の太陽が
太陽は太陽と ....
部屋で
死ぬ
小さな
しろい雨のあと
音、
壁を打ち
忘れ
透明に腐ってゆく
君が
待っていた
空椅子に ....
私の 両手の平だけの
大きさでいいのです
少しわけてください
星のあたたかさを
池にうつりこんだ私の
姿なんてみたくない
後ろ影でいいから
そっと押してください
昨日が終わって ....
ほたる
記憶の町にはもう 僕の痕跡はなくなっていた
見慣れた風景を あたかも初めて見るフリをして歩いた
何を思えば良いんだろう 埋もれた記憶の中で
迷子になって歩いていた 歌でも歌いながら ....
110111
300万円でお願いします
お金のことしか考えない
あと何日でデキルのですか
走り出した電気機関車が
警笛を鳴らす
突然の出来事にも動 ....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台
何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう
半端な存在 ....
ねえ お願いだから
一輪の花を私に頂戴
のび太くんに会いたい
ぼくはのび太くんに会いたい
漫画の空のしたでやわらかな描線で
10才の小学生のころのじぶんに
ぼくはのび太くんに会いたい
土管の公園にゆけば会え ....
「愛」
空気のよう
つかめない
だけど大切
生きる為に
まるでとくとくと
鼓動が脈打つように
生まれ生きる その身に
宿したの
貴方を感じて
貴方を聞いて
貴方を見て ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった
“わた ....
待ち合わせた駅
一緒にのった電車
降りたったホーム
愛するひとのいない
降りたったホーム
一緒にのった電車
待ち合わせた駅
風景は灰いろ
くちのなか ....
近所の魚屋で
タコが売っていた
三匹くらいいたと思うけど
どこからどこまでが
ひとつひとつの体なのか
その数は定かではない
きっと海の中では
ひとつひとつだったのだ
ひ ....
今日作る予定だった
食材とアイデアは死んだ
なんて気まぐれな、人達
冷たい部屋で冷たいジュースを飲んで
好きな音楽も細々と聞こえて
ビタミン不足の目ん玉が痛い
そう告げるお腹の唇は
声を ....
闇の中の寝息
甘やかな寝息
それは全てを癒す月光の香り
腕の中の光輝
小さく強い光輝
それは純真たる魂の輝き
暖かい君を優しく抱きしめ
ゆっくりと眠りに付こう
美と愛に感謝 ....
白い水鳥が冷たい水面に一羽
力なくさす夕陽に照らされる
白い水鳥がもう一羽飛んできた
翼を休めるため
それとも
ひとりぼっちで飛ぶのに
疲れたから
冷たい水面 ....
海を渡ってやってきた鹿子さんは
真理さんのいとこだ
鹿子さんの瞳は太陽にぬれてて
それは曇りの日でさえそうだった
祈りだけそこに残った
未来はとおくむこう
扇型 ....
あのこじきのうたったうたは
どのようなうただったのだろう
ふとおもう
かなしみばかりではないだろう
だがよろこびばかりでもないだろう
わずかなこぜにをかせぐため ....
糞を拭く手
飯を喰う手
子を撫でる手
水を掬う手
土を掘り起こす手
倒れ行く者を支える手
人と人、握手をする手
何かを摑む手
....
人生って基本的に無差別級じゃないですか
ボクシング並みに階級を分けてくれとは言わないけど
せめて柔道くらいには分けて欲しいなぁと思うんです
人生の60kg超級とかそういう感じで
そうしたらきっ ....
天井もゆかもない ゆったりと耳へちかづけて
つむる 彼女はなにを伝えたいんだろう
672kmの距離を経て
彼が帰ってきた
別れてから
もう一生会えないと思っていた
わたしの心の傷は
パ ....
あの雪の日の朝
君に抱かれたかった
珍しく
この街に
雪が降る予報が流れた
あの寒い朝
氷のように凍てた
いちまいのガラス窓の外
世界のすべてを
白く しろく
覆うはずの
....
潤いを失った唇達は
肝心なことから遠ざかって
雑音を語り始める
大切なものを壊してしまうのを畏れて
何度も云いかけた言葉を空に呟く
最も伝えたいことは今も宙に浮いたまま
死んでしまったらカリスマになるのか
みんなみんな
なんて君が悔しそうな表情で言うから
わたしは胸がどきどきして
息を吐くのに精一杯になった
ある日の朝は
とても天気が良くて
太陽の光 ....
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
{引用=
君は
君を助けてくれる
寝言なんて
どこにもないと
君は思うかもしれないけれど
工事現場に不意に
ひろい闇が広がるように
鶴の毛が抜けて
猫がはみ出してくるよう ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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