{引用=
夕暮れの戸口を悪魔が叩いたら
手の甲を扉の隙間から差し出して
蒼褪めた唇にくちづけを乞いたい
それは夜風に晒され芯から冷え切った
明日のいとしい人であるかもしれないから
ラン ....
日差しのない日に何をするべきか
私自身の体は 言葉も 無くした
見ていたのだろう 風の流れる 動きを
人は 流れているだけだった
色々な色の 車を 見た
私は 涙を流した
暗い闇の中で ....
透明な壁
両手のひらをつけたら
冷たい冬の風が伝わってきて
内側と外側の隔たりを感じた
両手のひらを胸にあてたら
どうしても届かないところにあって
淋しくなるほど困った
夜になって窓を見 ....
皿洗い何のその
料理も何のその
買い物何のその
洗濯物何のその
勉強何のその
講義何のその
相談何のその
散歩何のその
頑張っている僕がいる
頑張って生きている
頑張って老 ....
寒いギャクを
言ったら
酒飲んでんのか
と言われ寂しい。
空笑いしたら
よく笑うな!
バカじゃない
と言う君、悲しい。
コーヒーにミルク入れたら
太るからブラックにしろと
....
終電車に揺られ
眠い目を擦りながら
乗り継ぎをする。
世の中は冷たい
へとへとだ
重い体を引き摺り
家路へと急ぐ
人の波に乗って
冷たい料理
寒い風呂場
冷たい冷酒
寒い ....
掌に敷設された路線に
死の列車が走る
たくさんの僕が乗り込み
駅がないので誰も降りない
確実な誤差が刻まれて
徐々に列車は下っていく
たまらず僕はめそめそと泣いて
僕の死にフライ ....
)?
ことばに鍵をかけて生き埋めにしてやろう
(その上をアスファルトで固めて 」
「駐車場にしてやろう)
‥はてな
?
凹凸と窪み
まもなくどちらか裏切れば
白い造 ....
私の母は奇跡を起こした
汚染された体でふたりも子供を残しどちらも大人になった
母は最大の炭坑の町で生まれ育ち
彼女の父は炭坑夫で体中を癌に冒された
彼女のきょうだいもみんな癌に冒された
きょ ....
星をよけて歩きたい
君の疲れをとるために
夜風もそろそろあたたかくなりました
自分のカラダを
抱くために回す腕
融けだしそうな暗闇に
負けないよに抱きしめる
意味探し
ぬくもり ....
水の途中
眠れない夜のために
わたしの棒高跳び
細胞壁の間をすり抜け
背面から着地する
床のキッチン
床だからキッチン
冷蔵庫の脇でうずくまり
スイカ、美味しく冷 ....
栄えている街も 工場も
ある一瞬 不意に眠る
たったひとつの音しか聞こえない世界に
億千万の意識が
大気圏で浮いている 眠っている
あなたの脳は
意識を手放して
気ままに夢をみる
....
こんな形の愛を君は許してくれるかい?
決して僕の望んだことじゃない、だけど
君のせいには出来ない
きれいなトライアングルになれないままで
僕は大事なものを天秤に掛けた
もう電話も掛け ....
雨がしこたま降った午後
晴れ間が見えたりすると
なんだか取り残されたような気持ちになる
水たまりに君の面影を浮かべてみたりして
さけて流れる人波のすき間で
マリアの踏み絵のように ....
一日中、心をこすり合わせて過ごした後は
染み付いた汚れをシャワーで流した
誰かの頭の中が分かってしまうから
余計に俺はどうしていいか分からないんだ
完璧さを求めてしまうから
不完 ....
夜をひとり歩いている
もう1時間はんになる
コンビニの袋がちりちり
さびしくないと言えば嘘になる
電車が音をたてている
町のあかりが点滅している
星が粗雑になっ ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った
おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
にょうろりにょうろり長い紐
トタン屋根またがり
ポストくぐって
にょうろり、にょうろり
どこまでいくのか
酒屋のシャッター錆びの穴
にょうろりにょうろり
中に ....
苦痛の中に感じる快楽
快楽の中に感じる罪悪
罪悪の中に感じる恍惚
恍惚の中に感じる失意
失意の中に感じる優越
頭の中で千匹の回虫が
サラサラ崩れる米の山ように ざわめく
額の汗はきっ ....
わたしのベッドが
まだ、暗い空に
飛んでいきます
頭から夜の続きに
衝突して
夜が砕けていく
「すみません。さむいからおろしてください。」
ささやかな願い事にも
毛布を巻き付けていた
....
草原に降り始める雨
傘のない子供たちのため
世界に向けてそっと差し出す
そんな素振りで
行き場を失った
すっかり冷えて
寒さに震えるぼくたちの
気持ちを凍えさせたくなくて
きみ ....
荒川の河川敷 土手の下に
古ぼけた木造アパート
モルタル塗らしかった壁の
モルタルは剥がれ落ち
グレーの下地に
枯れてしまった
蔦のツルがへばり付いている
空き家のようだが
夕暮れ ....
おかあさん誕生日おめでとう
不思議なことにこの言葉を
面と向かって言った記憶がない
おかあさんが生まれた日を
祝った記憶がない
おかあさんはいちごがすきと
知っていたけど買えなかっ ....
{引用=
白夜に立ち尽くす
冷えた足取りで
散り散りになった落ち葉を拾い集める
記憶を繋ぐ喪失の季節に
最愛を探す仕草だけが影を重ね
闇を深めてゆく
切り取れば
ひとつの証明にもなりそ ....
草のなかにレールをみつけた
錆びた鉄の平行な二本線が
弓なりに
ここから延びていた
または
この草のなかで
すっぱりと裁断されて尽きていた
あおぐらい記憶 ....
暗闇の中に見たものは 一体何か
ああ それは 一体 何なのだろう
手にしたものたち 例えば 眠りの隅っこで
それ自体は面白いものなのだろうか
それとも 長い 旅路の向こう側なのか
理解す ....
おいよく聞けSGI/下っ端には責任ない
金巻き上げてブクブク太り/得すんのはいつでも一人
いい加減迷惑なんだよカルト宗教/ヨーロッパ諸外国じゃ既に終了
誰も言わない政教分離/そうだおまえだ聖 ....
急いでいるつもりもないのに
今日があっという間に過ぎてしまう
つまづいて転んでも
どうせなら明日のほうを向いていたい
あたりまえに埋もれてしまったものを
振り返って探すことは難しいか ....
世間のしがらみだとか
上司への気遣いだとか
余計なゴミ屑の積もった山みたいな
日常の地面から
ふっと、足裏を浮かべて歩いてみよう
渡る世間の鬼達が
幻に透きとほ ....
ゾロリ
色のない
貧血の頬を
滑るカミソリ
ピリリ
痛みのような
微弱電流
プクリ
鼻の左下
盛り上がる
赤い液体
チッ!
煩わしいだけの
日常茶飯
ゾ ....
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