目の前が
桜の花びらに
埋め尽くされていたとき
きれいだった
若葉がちらちら
顔を出して
蕊だけが残った枝は
好きになれなかった
春のはじめの
端っこの方だけ
少し彩っては ....
厚板一枚で隔てられた
向こう側へ
飛翔する
手前、
在ります、あるものヒビキ在ります、ありがとう
荒れ狂う日々を終え
静かさに委ねる日々
病身引き摺りながら夜の一時 安らぎ
....
歌い手としての
極みを知り
それ以上には
上がれないと
声を荒げ
ここから
逃げたいと
無理を言い
まわりを困らせるのが
お得意な私は
頭の弱い
娼婦みたいに
た ....
雨降る音 銀の色
空の高みから降り注ぐ
銀の無窮の音の連弾
私の意識の底から湧く
この愛惜と郷愁と憧憬を
何処にも属さず注ぎ込む、
そんな場所を見い出すため
渦巻く銀河の隅っこで
....
改札口を出ると いく筋もの河が流れる
灰色の淵に浮かび
すべらかにいく青をみつけた
水の歌
三月も終りの
生暖かい大気に 還ってゆく
透明な
水の歌
だが ....
あれはそう
リモートワークが浸透して
コロナ禍収束のタイミングで
対話型人工知能が登場した
それが狼煙だったのだ
クリエーターの中に使う人が出てしまい
世界中の創作物はすべて
対話型 ....
ワイフを殴らなきゃ
文章が書けないって?
殴ればステキな文章が書けるなら
実にケッコウなことじゃないか
ユー 殴っちゃいなヨ!
ボクもやっちゃってるヨ
欲望が抑え切れないヨ
ボクが目 ....
ひらひらと舞う桜に
頬を切られて
春なんだと気がついた
痛くない傷の後ろで
遠近法みたいに
並んでる思いは
順番通りに死ねない
好きなものを
好きでいるために
さよならを決め ....
街道沿い、ひとりいく
雨降りの今日、水飛沫あげ
何台かの車、通り過ぎ
雨垂れ、傘に沿い落下する
春の深まり上がる気温、
冷ましひんやり雨降りの今日
浮遊するよな心持ち、
まるで何かに ....
She said,
"Whales are fish that fly in the sky."
And I believed her words were true.
....
見交わす、
立ちのぼる、
瞳の中にまるで陽炎のように揺らめいている
うす紅色の櫻の樹木
強い追い風に吹きつけられながら
一匹の猫が
民家の塀を
豹の速度で駆け上ってゆくさまが見える
掠 ....
ぼくの犬が消えた日
空には深爪したような月があって
そこだけがぽっかりと
穴が空いているようだったよ
ぼくの犬が消えた日
学校までの通学路はとても長くて
おまえのだらんと長く伸びた
....
- impromptu
常々{ルビ妙=strange}だと思っていたが
豫々{ルビ願って=wish}いたが
實は薄々{ルビ氣付いて=notice ....
大きなコップで
熱いかもしれないと
慎重に
慎重に
カフェラテを飲む君の
眼差し
と
ほっぺ
僕はもう
倒れそう
好き
ほとんど飲めないで
くり返す
その
眼差し
....
アスファルト割り
僅かな隙間から
タンポポの黄色い花、
群れなし道端に映える
この執拗な生命の生育に
意味はなく意味もなく眼、
惹き付けられる
僕という人間にも
意味はなく
只 ....
やさしさがあふれるような風が吹く
やさしさがあふれるような街に住み
やさしさがあふれるような人にあい
やさしさがぼくの心をくるんだよ
ごまかしてなんていないんだ ....
遠く街並み きっと人いきれ
横臥して窓越し 日常と隔たれ
わたしはここ 私はどこへ
鳴り止まぬアラーム 時が止まらぬよう
昼も夜もなく生きる 時が進まぬよう
休むに似 ....
○「流されていく人生」
世の中は流れている
僕は流されている
流れにさからってもムダだ
さからったらもっと流される
自然に流れされた方がいい
世の中は流れている
僕は流されている ....
いつまでも直らない。おのが、おのの肉を喰らい千切る。とりあえず寒々とした部屋で、リュックを背負う、罪を背負う。12.5キログラム、を背負う。もう一度破壊して、また再合成するために、つよく太く束ねなおす ....
カブトムシ野郎が
愛と平和なんて言い出すから
世の中つまらなくなったんだ
というハンター・トンプソンの
言葉が好きで好きで
俺もこんなことが言いたくて
ものを書いている
ポリコレなん ....
私が歌っているときに
キーを上げたり下げたりしないでください。
そういうのちょっと、分からないんです。
私が歌っているときに
サビのいいところで合唱しないでください。
裏打ちで拍手をしな ....
私の町の
五百年を過ごした
大きな大きなクス
大地とつながり
空とつながり
人とつながり
一年一年 年輪を重ね
五百年分の出来事や人の思いを
その内に大切にしまいながら
この先も ....
や、やぁ
みなさん。
大きな希望がなくても
別に何もしなくてもいいんだ。
満開の季節は
もちろんのことだけど
いまさっきの桜の散り際だって
美しかったよ。
あ ....
すべて逃れ去っていく
すべて過ぎ去っていく
なかで、
けっして忘れられないモノ
けっして忘れてはならないモノ
*
誰もが
それぞれの
限界と可能性、
抱え生きている
そ ....
タピオカにはミサイルがある
かぎられたみなしごたちのまえには
泥水がはいったペットボトルが幾本もあって
それを飲み干さないとみなしごたちは
前へはいけなかった
みなしごたちはみんな嘘 ....
思い出し笑いよ
いつの日か
いくつかの
別離の後の
いくつもの
沈黙の先に
やってくる
明後日の群れ
名前を忘れても
台詞を忘れても
同じ匂いの風が
頬を
....
水の色する春の空
静か独り、浜辺に立つ
群れる者達、エゴイズムの海
逃れ、打ち寄せるイメージの波
浮かぶ波間の混沌は
思考の光に照らされて
弾む言ノ葉、生動の渦
....
HISTSHELL-like BrainMenu Version 0.88
QQXXXラジオマップ(2nd.css Version 3.00)が変更されました。
telexxx.dat ....
○「登山の効用」
山に登って
青空を眺める
山の空気を吸う
山ガールと話す
よみがえる青春
○「虐待」
世の中の皺寄せが
最後は子供へ行く
○「ハゲ頭」
僕もオヤジに似てき ....
うっかり足を抜いた
もう戻せない
この街はまだ元気
悪口だって言っちゃう
後で笑って誤魔化すつもりだった
うっかり両手も抜いた
鏡より先に知ってしまった
本当の姿
自由は醜い
自 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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