言葉足らずの季節がやってきて
降り注ぐ涙も白い息を吐く
部屋の暖炉で暖まっていたのは
自分一人だけ
棚に飾ってある詩集が
染みで黄ばんでいくのにも気がつかず
突然起きた表層 ....
とうとうお亡くなりに。
ヤクセキコウなく
お亡くなりになりました。
薬石効なく
の意味を急いで調べた。
治療や薬の意味もなく
とゆう ....
夜闇の階段に
小さく影を落とす
重力を蹴り上げ
人工灯を背負ったまま
漆黒の空を駆けた
夢を語りかけるのは
にじんだ紅い満月
せわしなく吹きつける時間が
足元を撫でては転がった
....
産まれてきてくれてありがとう/十分なはずそれでもう
膨らんでいくおなかを見て/子供の将来を夢見て
想像する育児の時間/楽しみに待つ成長の期間
でもいざ産まれると悩み増え/夫は何かと理由付け
手 ....
いちっ、1回でも妊娠
にっ、結婚2ヶ月でも冷めてる
さんっ、詐欺にあっても幸せ
しっ、失敗したらごめんなさい
ごっ、誤解されても無視
ろくっ、ろくでなしはなんて酷い言い方
しちっ、質屋のバ ....
君がいないのは何故だろう
鏡を いつも そこで 見ていた気がした
一体 何なのだろう 私とは
唇だけが とても 愛しい
君から 馬鹿にされているように思えた
こんな時代に 男であ ....
封筒に花をつめて贈る
もう届くはずのない海の底
砂とコンクリートで満たされた場所で
白骨化した魚類たちと眠っている
赤いポストに届けたい
気取るつもりはないけれど
想いを物に変えて何か ....
サミーとやすこさんはクラブやってて仲良し
そこで木曜に回してるDJの妹は新聞社でバイト
名刺もらったけどどっかにいってしまった
名前も忘れた
「NIGHT AVENUE」でフライヤーや ....
この糸のさきを
だれもが放してしまった
糸のかわりに
だれもは棒で突いてきた
棒を糸だとつかんでみても
からだは痣だらけになるばかり
この糸に風が吹くのを
じ ....
口笛も吹けないし
ウィンクもできない
指も鳴らせないし
世間話もできない
とれたボタンもうまくつけれないし
あなたの好きな肉じゃがもうまく作れない
ディープキスもうまくないし
セックスも ....
トントントンごめんください
コンコンコンごめんください
カンカンカンごめんください
キンキンキンごめんください
ドンドンドンごめんください
バンバンバンごめんください
....
漆黒の
無音の闇
耐える
遠大な時間
復活す
無縁の神
超える
身体の空間
自意識の危うさに
気付いて
混沌を垣間みる
時空の果てに
あるものは
名状しがたい ....
窓のそとをみてそっとつぶやく
おれの分までいきてくれ。
ー私はもう誰も信じない
彼女は虚空を見つめて
彼女は声を潜めて
彼女はその言葉を噛みしめて
そう言った
ー人生なんてフィクション
いくらでも偽れる
だから、私は偽りの人生 ....
二月が去っていく
たくさんの雪をのこして
さよならも言わずに
故郷で雪がとける頃
今月もまた
生かしてくれてありがとうと
ひとり暮らす母が言う
下げた頭をあげる頃
そこに三 ....
黒いソックスを穿いて
指定された紺色のカーディガンの上に、黒のブレザーを羽織った。
今日も学校に行かなくては
何の為に、卒業する為に。
制服を着ると体が微かに緊張感を保ち
胸を真っ直ぐに張ろ ....
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
....
110301
原節子の幼い頃の
といっても16歳だけど
出演DVD入手したから
見に来ない
ついでに夕食もおごるよと
気のいい顔してメールが ....
明日も生きろって至難だな
明日も笑えって無理無理無 ....
時間が揺れるのは
重力の影響によるものです
人生が悲しみばかりだと思うのは
幸せがすぐそばにずっとあるからです
身体の外には未来があって
身体の中には過去があります
生まれた事 ....
お父様と お母様の 夜の営み
その 家族計画の 失敗により
私は 部落の 長屋に 生まれました
つぶれた魚屋の生臭い あばら家に住んでいた
私よりも 貧相な 子たち
何故か その子たちが ....
「星を売っておるのです」
私の訝しむのを見てとって、男は微笑み、付け加えた。
「簡易プラネタリウムを運んでおるのですよ。あちこちの小学校や講堂なんかを回って、組み立てて、簡単な解説をする ....
花嫁は
容疑者になって
追われているの
花婿をカバンにつめて
冬の日本海へ
命からがら反撃した
行為が罪に問われる
帰れない
顔を変えても
心に誓う
学習ノートの裏表紙
鉛筆手書きの宝島
包装紙の海図を持って
君はダンディ、僕 博士
太っちょガバチョを従えて
駄菓子屋で買った黄粉飴
カバンに入れて粉だらけ
黄粉に塗れた三人の
宝探し ....
歩き続けてきた
一歩一歩確かめながら
全身を針のように鋭ぎすまし
猫のようにしなやかに
求め続けてきた
一つ一つ胸に刻みつけ
時には優しそうな囁きが
力づけてくれたりした
....
お前たち
守りたいものが
あるのかよ?
自分をどんなにさらけ出しても
守るべきものが
あるのかよ?
プゥーン
ETCゲート通過
いけない
忘れ物思い出した
帰らなきゃ
ウバメガシなぎ倒し
反対車線にシフト
流れに逆らわず
バックで走ります
ハイウェイスター
悲鳴あげるエンジン ....
アスファルトを切りつけるタイヤの音
冷めた顔でさ迷う人波
今夜も街は安定を求めて
声にならない叫びを上げる
木は木に人は人に見えるのなら
ヒトは哲学なんていらない
腐った目をよ ....
サハラ砂漠に
たまごが一つ。
砂に埋もれて
蒸し焼きになる。
ガンジス川に
たまごが一つ。
僧侶の足に
踏まれて割れる。
冷蔵庫の中に
たまごが一つ。
中身は既に
くさっ ....
やあ!久しぶり!!
いつ以来かな?5年ぶり?とか??
アナタがATMキャッシュディスペンサーから
恥ずかしそうに出てくるのを見てしまって
思わず、僕も目をそらしたよ!
家を出た ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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