緑の灯り
セブンイレブン
一緒におでん食べた
さらに夜更けに
あなた飛び降り
わたし観ていて
あなた叫び
わたし聴き
ただただひたすら
静まり静かさに
均衡と調和
包 ....
猛暑とよばれる森のなかで
わたしはいつしか
魚になった
あまりに場違いな
魚になった
だれも皆
自らの汗を拭うことに
気をとられ過ぎているから
辺りはいっそう
潮にま ....
潰れた店のカラッポが
熱風に歪むコンビニの
道向こうに広がっている
イートインにて独り
アイスコーヒーを啜りながら
そのガランドウ見ているじぶん
じぶんの虚ろがガラス越し
ビル一階一室の ....
作業をしていると
体温があがる
汗がどんどんでる
それでもあがる
水道で
手のひらを流す
肘から先も流す
蛇口の下に突っ込んで頭も流す
身体の中には
確かに血が巡っていて
....
夏でも朝は涼しい
この辺りは家が沢山建ち
ラジオ体操やる場所がなくなった
よく見掛けていた朝顔
朝早く外に出ると逢える
淡い色合いが
夏の季節に似ている
涼しさも合わせ持っている ....
ゆれる ぬけがらの重さ
ひとつひとつ 声に彫られた
ふるい幹のこまかな傷と
蝉と烏 青を奪いあう
にぎやかな今日
不意につまづく
日傘をさした子づれの伝道師が
扉 ....
夏の水の力を借りて
包丁を研ぐ
冷たい石の周りで
世界は沸騰し騒騒しい
蝉は
悲しみを
果てまで
追い詰めて鳴く
時折
人差し指で
刃に触れて確かめる
すり減りながら
鈍色 ....
○「有難い話」
猛暑の中
ふだんどおり仕事をしている人たちがいる
先ほどゴミ収集車がいつものように来た
こういう人たちのおかげで
世の中がまわっているのだ
有難い!
有難い!
○「 ....
海からの帰り道
バスの外から照らす 太陽を
いつも見た 海に
今は黒ずんだように
焼けた 肌で
コンビニで弁当と惣菜をひとつ
缶ビールは明日のためにふたつ
あとはテレビをつけっぱなしで眠るだけ
冬には窓のすきま風が冷たく
クーラーをつければ部屋から出れない夏
そんな二階のアパ ....
破壊された誇りと
再建されたハリボテ
壊されて悲しかった気持ち
作り直して悲しかった気持ち
tiny
胸ポケットに入れて
そのまま忘れちまうよ
tiny
体のどこにも
そうい ....
貴女は歩み入り遠去かる
貴女は遠去かり歩み入る
あたたかなほのかな熱おびる私に
夜陰に響く遥かな声 大切なんだ
(闇に暮れゆく空、眺めては
既に別離しあなたを想い)
綴られて行 ....
空飛ぶフライパン
殺人者の群れ追い立て炒め
上方を眼差し浮かんだ黄色い三角
天の青み肯定し在るものと確信し観入り
地上の自らの鏡像粉砕し丸焦げになった殺人者の群れ
天の青み在るものの無関心な ....
田舎のビルでみた 踊り場 シネマ
月光 スクリーン 古びた壁に
主人公、現わる とある風
恋は またたく間に想いを伝え
うかれ気分を流れに運び去られても
次の季節に 誘われ飽きな ....
又 戻って来た
物憂い瞳で 上手く口説き
心をさらいに来る悪魔
親しげに抱きしめてくる腕
あたしがいつも
浮き草の様に揺れ動いているのを
充分に知っている男
取り ....
雨が降っている
雨だと思う
すべてが細くなる
無い言葉
はずれた草花
消えていく庭は
町工場のところで
途切れてしまった
ノートの中にある
わたしの罫線
罫線に隠している
....
高校に入って部活ばかりの日を過ごした僕が
はやく帰ってきた土曜の夕方
テレビを観ていると父が隣に座った
あたらしいガンダムが始まった
父はしずかな男だった
と言われたそうな男だった
こ ....
錆び色に暮れかけた綻びた路上に抱かれて、お前は静かに雨を待っていたんだ、記憶や宿命、そんなものに纏わるすべてを穴だらけにして排水溝に飲み込んでもらうために…一日はうだるような暑さだった、世界中が陽 ....
ある人がこう言った
「京都のお土産お兄ちゃんに頼もうか」
よくよく話を聞いてみると
「京都への」お土産という意味で言ったらしい
たった一文字あるかないかで
意味合いが全く違う
「へ」の ....
ひっくり返ってしまった
大洋のど真ん中
転覆したみたい
浮かんでいる 太陽の ど真ん中
)天体、句点、微粒子、円
)秩序、混沌、倫理、異様
波のうねりに身を任せ
浮 ....
満月の夜
私の包茎は
皮が自然に剥かれ
中からピンク色の亀頭が
顔を覗かせる
そんな夜は
とても素敵な彼女と
一晩中裸の下半身で
踊り狂うんだ
ルルルンルンルン🎵
ルルルン ....
虹色アゲハをご存知ですか
あなたの夏を
叶える蝶です
虹のたもとには
たどり着けない要領で
どこにも留まりません
その蝶は
伝説だとか
まぼろしだとか
ひとは気づ ....
○「田舎暮らしに欠かせないもの」
草刈り機
かゆみ止め
香典袋
朝夕のあいさつ
○「薬代」
薬を食べているような人たちが
いる
薬局で薬代を
4万5千円ぐらい払っている人がいた
....
青い空が水晶の塊となり浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
水晶のクレヴァスに紡がれる物語
深い意識のどよめきを抱え
帰港すべき場所を探す
クレヴァスを突き抜け
漆黒の宇宙を見い出すとき
....
暑い暑いって
異常が
普通に
なっちゃった
人間社会もね
普通って
何
普通なんてあるの
普通というのは
普通ではない
無くて当然
あって有り難い
零を
思い ....
ぬるい常温のモンスター
たいへん甘くて
にんまり
夕飯のあと
これをちびりちびりと飲んで過ごす
特にピンクのものが好き
やんわりと機嫌よくなる
夜更かしして本を読める気がする
....
ばんあぱのクレ麺多いんがすきだ~
そんな気分だー
ソファーに転がって本気でだらだらする
見過ごした(溜まった)ドラマ、映画を一挙に消化する
いつ死ぬか分からない 生死をかけて観ている
続きを観ずに死んでもいいやと思わせたら作り手の敗北だ
缶詰 ....
坂を下りながら考える
答えの出せないあれこれ
ぼんやりと迫りくる YES/NO
一歩ずつせり上がる街
視界の隅に追いやられる空
さざめきが耳たぶを染める頃
わたしは街に均されている ....
太陽の下に立ち
自らの影を踏む
踏んでは離れ
太陽の下に立ち
また自らの影を踏み、
無数無限の直線 伸び交わり錯綜し
僕は蠢く蟻塚の中に堕ち昇り
燃える円 形創りながら眺めて
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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