○「脱落人生」
人生は
脱落なり
脱落なり
脱落して
ことにのぞめ!
○「リタイア」
退職しても
まだ
現役時代の価値観に縛られている
退職したら
義理を欠いて
無理をせず ....
新生姜も好きだけど
普通の生姜も食べたいの
ひとときの柔らかさ 夏の思い出
それにかまけて忘れないで
いつも笑っていたいけど
人生 楽しいことばかりじゃないから
沈みがちな顔 ....
あどけなかった悲しみを
いついつまでも癒せずに
あどけなかった悲しみに
こころを閉ざす夢をみる
あどけなかった悲しみに
幼いころなら気づけたが
あどけなかった悲しみを
い ....
あのひとに
やさしくしてほしいから
そんなやさしさなんて
ただの同情だと
わかりながら
じぶんの弱さが嫌だけど
かわいそうになりたい
深夜
ひとはどうしてこんなにか ....
- impromptu
汗をかいて、
おまえは
また あの夢を視たのか
暗い廊下の夢か
終わらない非常階段の夢か
トイレ ....
現代自称詩カンファレンスも
もう2周年になったんですね
おめでとうございます
私は61歳のときから自称詩を
投稿するようになって
今では心身ともに
超一流の自称詩人になりました
それもこ ....
空中にばら撒かれた葉脈のような物体が痙攣のように蠢いている、そんな幻を見つめているうちにいつの間にか数時間が経過していた…数時間が―右手の人差指の爪で目の脇を掻いたら細かい傷がついた、血すら滲んで ....
サフランライスを仕掛けて眠るの 明日がやさしくなるように
クミンをひとさじ願いを込めるの 昨日を許すように
きっと一晩寝かすから そっと涙を流すから
情けない私を ダメなやつだね ....
今日で高校の
卒業式から三十年
あれから
僕は詩を書き始めた
思春期に砕けた
{ルビ硝子=がらす}の日記は
時を経て夕陽色に染まった
あのひとは今、元気だろうか
....
いつのまにか日が暮れた帰り道
ダウン症をもつ周を乗せた
デイサービスの送迎車の到着に
間に合うよう、早足で歩く
前方には、小刻みに歩く青年が
重そうなビニール袋をぶら下げて
ゆっくり ....
- impromptu
風の{ルビ惑星=ほし}の午後
不意の凪
スケルトンコーストに{ルビ一滴=ひとつぶ}の ....
愛する女性に赤い薔薇を捧げたまえよ
龍を倒したばかりの騎士のように
勇敢なふりをするといいさ
忘れるな
その赤い薔薇は
倒した龍が滴らせた
真紅の血からできている
姫がその花弁に触れた瞬 ....
英語のリスニングをしています
聞こえるものだけがゆっくりと
あたりを漂っています
味方はいません
けれど敵もいないので
リスニングは続きます
リピートして、あなた、もっと丁寧に
....
あの五年間で
私は深く深く根を張った
前人未踏の新記録に挑戦した
その結果がこんな物だとしても
悔いはない
生きる。
生き生きと生きる。
大切なのは今日一日を精一杯生きる事
人生の中の一日一日を
大切に愛おしんで生きる事
その繰り返しが
大いなる問いに答える鍵となる
私は情熱の日々を送る
見るも良し
見られるも良し
我は ....
愛してるの響きだけで強くなれたらいいなぁ
そんなふうに思っていたら
「から元気でも良いじゃん」と聞こえてきた
そんな君が私を愛してくれたらだなんて
言えますか?言えません 桜吹 ....
風の吹いて
涼やかに歌い
葉のゆらぎ、
緑はながれ
葉のささやき、
緑はそよぎ
風の吹いて
涼やかに語り
「幼年、成年、老年
過ごし過ぎて過ぎ越し
今日、生きて 風 ....
風の中で
花びらになるもの
一枚のレンズ越しに見える
様々なかたちに折れる
吹きながしになって
君と痩せた蜂の両足が
季節を運んでいる
胸が渇き
私は何故かシャ ....
○「テレビニュース」
テレビニュースを見ると
よくまあ!こんなに事件や事故が多いものかと思う
僕の田舎では殺人事件なんて一件もないのに
○「ああ!結婚」
「できちゃた婚」
昭和の懐かし ....
ベランダ打ちつける雨音
レースのカーテン越し鳴り響くものが
西の空も
東の空も
緋色 噴き上げ
花火の様に開いていた
湖に ぴかっと光った一線が在るだろう
そこに連なる峰 ....
幾つものブイが並び浮かんだ沖合、幾つものカラフルなパラソルが立ち並んだ岸辺。その中間に、畳二枚ほどの広さの休憩台がある。金属パイプの支柱に、木でできた幾枚もの細長い板を張って造られた空間。その空間の ....
この光の灯火
弾け跳ねる肌色の
水しぶき
言葉、世に響き放ち
言葉、世と絡み合い
言葉、世を力動させ
定着した意味、堀り崩し
トタン屋根の猫、鳴き躍る
もつれ合い床転がる郷愁の ....
二度三度、こぼしながら集める言葉の欠片
十字路で迷いながらも行く文字の茂る荒野
周回遅れでも楽しく作っていく余白の白さ
年がら年中字ばかり追ってて楽しい?うん
おばかだから変な詩ばかり書く ....
円と正方形の
噛み合い、深まる
春の
冬と夏の境に在り
対立し合う響き、
揺動し息吹く
生命たちの
無限の彩りに
空の青 広がり
世界という意識、
充ちて
わたしは街に眩めく ....
「ねぎま」がごろごろして
にゃおといった
戦争も災害も犯罪もない
一コマだった
雨の土曜日から
日曜日は青空を取り戻したのだが
底がないとどこまでも落ちていく
蓋がないといつまでも溢 ....
おまえはおまえから水のようにあふれ出す
素焼きの面を突き破り
涙と笑いの濁流が
古い殻を後にして
新たな肉体を生成する
おまえはほどかれた書物
書かれていたことも書かれなかったことも
風 ....
旅先ですべてがうまくいったら
それは旅ではないように
人生で何もかもうまくいったら
それは人生じゃない
今や猫は大スターである
連日テレビに出演してばあちゃんたちを
うっとりさせている
近所の猫たちも大スター気分で
うちの庭先を無断で通っている
たまたま僕が庭先で体操などをやっていると
僕の ....
ともしびが
ひとつ、
また、ひとつと
ともってゆく
ゆうまぐれ、
小高い丘から
産まれ育った街をみおろす
ともしびが、
ひとつ、
また、ひとつ
また、ひ ....
歎くべきだっただろうか
みずいろの空が
私の上に落ちかかって来るのを感じた時
心は
果のない
重量感のない
依リ所のない
空の中に巻きこまれて
小さなわたしが
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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