あるとき どこかの竹藪を歩いていた私は 何かの拍子につまづいた 。
すると 隠れていた猫が一匹飛び出してきて
竹藪のなかの一番大きな青竹の中から一冊の本が開いた 。
灯りが点ってい ....
がんきょうの
はながさいた
めにねづいて
とうめいなはながさいた
つるがみみにまきついて
やがてくちていった
みがなった
わたしはなみだを
ひとつぶこぼしていた
がんきょ ....
あの7日間は
もう 治ったかと
思っていた

また
瘡蓋が増殖している

無意識に
引っかき 傷つけ
流血し

瘡蓋となり

また 傷つける

瘡蓋の数は
ココロの傷と ....
「元気そうだね」と云う貴方に
「貴方からの電話を取る0.1秒前まではそうでもなかったよ」と思った
真実らしさを裏表縫い合わせながら
花のこだまする落下音
見渡す限り白と灰色とクリーム色
名状しがたいこの光景は夢がない

小さく震えながら露を受けて輝く
幻が咲いて木の幹を下る午前に
手 ....
{引用=



真夜中に犬の声がかけてゆく


やっと帰宅した息子と
息子の帰宅を待っていた家内が
ダイニング・テーブルではなしをしている
声が
ボソボソきこえる

テレビの ....
冬なのにあたたかいオレンジのせとか
まあるい君をどう食べよう?
やわらかくすいつく肌に爪をいれるのが
僕にはなんだか無精におもえて
青白い包丁で6つにわける

半月形のせとかたち
皮はや ....
猫の目借りて夜をみる
(今日の僕の瞳は信用ならなくて)
鬼が門前で声掛ける
(もう一人の鬼は角で待っている)

私に豆など投げられるはずもない
猫の手では豆は握れない
(そもそも猫は鬼な ....
夜は流れてゆく時に
昨日の温度を連れてゆくから
君は目を閉じて
手足をいっぱいに伸ばしているといい
送り忘れたメールと
入れ忘れた予定のことは
もう、とりあえず
気 ....
仕事をとられたといっても
それはポジションをとられたって事で
経験をとられたわけじゃない
継続が終わっても持続する力
相手はあなたであってあなたではない

与えられたポジションはいつかは消 ....
なぜかしら
夕方になると
後頭部が重くなって
ひょっとしたらと
腕に巻いて
ちっぽけな
ボタンを押す
数値は設定値まで上がり
やがて少しずつ下がる
おお神よ
どうか上135下85ぐ ....
気付かぬことと
気付けぬことは
何が 違うのでしょう

見抜く瞳と
背徳の瞳と
見過ごす瞳

思いやりの脚が
長く伸びた椅子に
ゆっくりと座ると

幾つもの 針が見えて
仕方 ....
否定される人間がいたとして
それは
下司だからという理由と
屑だからという理由と
畜生だからという理由と
豚だからという理由がある

今回は
屑だからという理由

しんだらいいと
 ....
道は細く分かれていって
ボンネットの先には 蒼い夕まぐれ
あなたがもう故郷にいないのは知ってる
私がもう独りではないのを
あなたが知っているように
どの角で曲がるのか ふいに聞かれた
反対 ....
よるが青かった

星がすこし散らばっていた

このなんねんか

いつも腹が痛かった

死んだらこの青いよるに召されるのなら

こわくなかった

あそこにいけるのなら

こん ....
その褐色の巨人は
毛髪からエレキを放電し
異様な叫び声を上げたり
心を揺さぶる言葉を呟き

その褐色の巨人は
無骨な太い指で
楽器の喉元を押さえ
楽器の内臓を掻き毟って
悲鳴を上げさ ....
腕を見付けた石膏像たちが安堵して眠る夜に、うさぎのようなあなたはうさぎのよ
うにフェンスの向こうを見ている。時差の向こうでは冷たい水を飲む長髭の数学者、
僕たちは精密に一四四〇分を刻み終えようとす ....
落とされた 水の中に落とされた
炭酸水に落としたストローみたいに
体に付着した泡が昇っていく

キラキラと輝く水面に
青白い手が見えた

一匹だけ はぐれた回遊魚が迷い
かろうじて ....
coffee

JAZZ

h.i.s.t.o.r.y

word

fly away

作り物の言葉

深呼吸

頭の上には空

and more
 ....
いっそ全て壊してしまおうか



生い立ちも

感性も

脳裏に浮かぶ顔も体も

景色も

音も

この声すらも



寄りかかる事は罪であると

植え付けたの ....
この命は
何度目の命だろう
輪廻を繰り返しているのなら
干からびた海馬を
海に帰せば
思い出せるだろうか…

あなたとの出会いは
何度目かの再会かもしれない
縁と言うものに繋 ....
空などもののたとえであった

ただ一点創源こそが

彼ら<十人に一人>が得た智慧であるのにちがいなかった


再逮捕されずにいるひとも含めれば

薬物に二度と手を出さずにおれるのは< ....
ひとつ

ふたつ

みっつ

ベッドで遊ぶ

光のダンスを

みつけた

ありがとうの

拍手を贈った
風が力強く吐き出した
産声が耳に痛い冬の午後
暖房のよく利いたカフェで
木目が美しいテーブルに
所在なさげに周囲を見回す
白いコーヒーカップ
黒い水面にゆらゆら映る
瞳の輪郭にな ....
大丈夫かなあ
そうつぶやく君に
根拠なく言う 大丈夫だよ

心でつなぐ手の二人は
裸で歩いていた冬の光りの中を

反対側のホームの手前で
そっと切り離す私の
カラダから抜け出させたカ ....
おそろしくつめたいてとあしとことば。

わたしのすべてに染みるようだと思った。


あまいものばかりをたべた。なぐさめるみたいに
すぐに元気になる。
唇の色で血の味がするような泣き顔 ....
おぼえていられないのは
なぜだろうねえ

花をつみながら
そう言ったひと

なぜだろうねえ
そう言いながらも
ずっと一緒にいる
わたしはしらない
あのひとの
いまを

タイムカードに
しるされる
ときのおとも
風のない日に立ちつくしている
言葉を誰かの心で手に入れたような気になって
落ちていく彩りの 眠りに
私は誰だろうと思い浮かべる


人でも誰でもないままに
そこで 夢を見ているのかも ....
冬空の下で花の種をまく
乾燥して凍てついた大地に

ピリッとやぶいた袋の中には
同じように見えても違う一粒ずつの種が
寒さに震えるように寄り添っている

手のひらにひろげると
小さな風 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
新月は竹藪のなかに潜む猫アラガイs3*11/2/4 6:21
目が根と眼鏡小川 葉0*11/2/4 3:45
瘡蓋(かさぶた)森の猫4*11/2/4 1:48
call me.れもん211/2/4 1:05
Listen瀬崎 虎彦211/2/4 0:05
浮遊するレジ袋と真夜中に棲むものの声石川敬大14*11/2/3 23:36
せとかkawaus...411/2/3 23:19
猫と鬼朧月311/2/3 23:13
君は引鉄を引きたいホロウ・シカ...1*11/2/3 22:40
現場にて砂木7*11/2/3 22:13
高血圧ボーイ[group]花形新次311/2/3 21:19
納豆藤鈴呼2*11/2/3 21:00
5556011/2/3 20:51
知らないことが吉岡孝次111/2/3 20:23
冬の青いよる吉岡ペペロ411/2/3 19:11
JimiH 3……とある蛙7*11/2/3 16:44
ユートピア/うさぎのようにあなたは茶殻2*11/2/3 16:25
色の無いエビSeia011/2/3 15:24
君の髪が風に吹かれて顔にかかるから。プル式4*11/2/3 15:14
。。。美音子011/2/3 12:17
UNTITLED#6折口也0*11/2/3 11:49
創源吉岡ペペロ111/2/3 11:05
生きていること橘祐介211/2/3 10:47
珈琲寒雪011/2/3 10:46
出勤朧月711/2/3 8:16
いくはるな111/2/3 8:16
休日211/2/3 8:09
タイムカード小川 葉111/2/3 3:16
コーラップ番田 411/2/3 2:27
「冬空の下で花の種をまく」ベンジャミン3*11/2/3 2:11

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