時は私を痛みつけ
ココロに突き刺さる
身も突き破る
悪魔の手先
時は私を癒す
優しい愛で包む込み
こころを撫でる
優しい天使の手
時は私に諭す
しなやかにやさしく
まろ ....
こないだまで
無色界だったんすよ
空無辺処です
それしたらね
悟りになりました
それしたら
景色が変わったのです
あの神秘は凄くて
ニルヴァーナってこれでした
いやだけど ....
外は破壊の音がする
振動が床に伝わってくる
幼い私は眠る
ずっと幼いままでいられるように
目覚めたら大人になってしまうから
大人は戦争を発す
どうして
ひとを
ころすの
....
他人(ひと)の恋路を
邪魔するのは
野暮ってもんだ
その人の恋を
密かに応援しようよ
・
恋路の闇に
気を付けてね
でも
恋をすると
こころの盲目になっちゃうよね
・ ....
微かに潮の香りがした
ような気がして振り返ると
手を振りながら君がアトリエ坂を
駆け上がってくるところだった
打ち寄せる波のように真っ直ぐに
トビウオのような足取りで
変なあだ名で ....
僕は君の為を
思っていってる
あのこれ詩なんですがな
真っ当にやれ
詩なんだがまあ
とりまいうよ
お前はね、
そーやって真っ当真っ当ってさ
お前はそーやって生きてんの
....
ニャンとも暑い夏だニャア
けど、もうそろそろ終わりかニャ
今日の運勢とかテレビでやってるけど
朝みても昼間は忘れてしまうんだニャ
夜は別のことに忙しいから忘れたままだ ....
夏の名残が暑いからといって
イライラするのはやめよう
すぐそこに、
すぐそこではないかもしれない
それでも秋が来る
もう何度目か
短くなった
短過ぎる秋に舞う
蜻蛉の数も減ったかもしれ ....
雨水で浸食された登山道には少しだけ草があり
刃を石に当てぬよう、気を遣いながら刈り進むと
ヌマガヤ草原には未だニッコウキスゲの群落が残っていた
一日咲けば花は萎んで枯れゆく花
遅くとも八月に ....
零れおちる一滴を口にした
これは絶命を前にした人の、閉じた眼から涙を掬うという
誰かが書き記した言葉である
多くに看取られて冥土へ旅立つ者もいれば
ひとり、寂寞と三瀬川を渡る者も ....
僕は煙草を吸っていた
コンビニの庇の影 殺虫灯と踊る
虫とともに 金のないことも忘れて
吐いた煙を 月のない空を 眺めていた
遠雷だ
音もなく
暗い雲の積層が戦争のように光り
秒針の ....
君の中に奥深くずんと入った時の驚愕
あぁもう只々じんわり温かい生命の
抱擁の熱そのもの存るを直観した瞬間の
なんにも見えなくなる薄紅の揺らぎ
死の間際の記憶薄っすら拡がる刻の鼓動
このまま逝 ....
ミャ~ゴミャ~ゴ~
養生訓なんぞない!
ニャ~ニャ~ニャ~
面倒だな!
ア~ハハ~ハア~
呼吸をゆったり、不覚だな!
シュワオン~シュワオン~
よくネテ! ....
手探りに歩いている
何かやわらかなものに触れたような気がして
それは母の乳房だった
まだ若い母は哀しそうに娘を抱いていた
山積みにされた古い写真の中でも
あの一枚は記憶に眠っている
....
うもれてしまって みたいな
水の中は暗くて 入れなくなるから
青褪めた月光そのものが
ぼくらの海の底になる
ただならぬ命が泳いでいる
やわらかく沈みながら
やさしく浮かびながら
空飛 ....
人柱法(抜粋)
公共施設は、百人収容単位につき一人の人柱を必要とする。
千人を超える公共施設に関しては、二百人収容単位につき
一人の人柱を必要とする。人柱には死刑囚をあてること。 ....
缶ビール片手に
火照った君と
まだ夏の匂いのする
宵の空気
今年もまた一緒に
思い出ひとつ増やす
提灯の灯りが照らす
うなじを見つめていると
不意に振り返る君
当たり前じゃな ....
遠く遠い
悲しみの起源で
生まれた
思いは現在に続き私の
一部を形作っている魂と。合掌
でもね
悲しみを
知っているからこそ
喜びが映えるんだ
とあの人は言ってくれた。合掌
....
ウフフ
私には権力者がついてるの
だから私を怒らさないほうがいいわよ
と彼女は言った
しかも二回。
あちらで、そちらで。
そう?だからなに?
私は答えた。
虎の威を借る ....
色眼鏡 曇り眼鏡
弱ぶってる者の言い分だけ
傷ついたと泣く者の言い分だけ
聴くんだね
色眼鏡 曇り眼鏡
私が傷ついてないとでも?
私が泣いてないとでも?
私が陰湿に仕返しされ ....
夕刻、私の大切な床屋の店主が
営業を終えて鋏を研いでいる
今日は裏宿の常連が
髭を当てに来ただけだった
それでも夕陽の中
長年の日課として鋏を研ぐ
この夏最後の蝉が鳴き止み
....
日の暮れ早い
夕ご飯のテーブルに今夜は
旅先で買った青い陶器の深皿を
出してみる
そこへ絹ごし豆腐を半丁のせたら
白い孤島のようにみえて
潮風と打ち寄せる波が茫漠とひ ....
わかるわよ
先生も若いころそうだった
などと言われると
ぞわぞわしたというのだ
領土に引きずり込まれる
ような気がして
そうでしょう
こっちゃこーの人間関係
凡人は無執 ....
{引用= グラフ化される こころのなか
それは まるで心電図のよう
きのうであったものが 季節の符号に置き換えられてゆく
ひと、おしながされてゆく
ぼくはしあわせでした
遠い ....
どちらもこちらも仲良しごっこ
どんな詩にも
良いですねー
良いですねー
良いですねー
それは違うよ
ここは伝わらない
そんなことを言うヤツは
どこもかしこも出禁にされる
....
ふだん詩を書かない私は
小さく生きてきたからか
大きなこと言いたかった
詩を読み書きする必要もないほど
威張り散らして人影で冷や汗かいて
部屋でドラマをみて涙をながしたり
....
放射線の網の中で寝返りを打ってひとマスずれた世界へ落ちる、衣服の色がほんの少し違うとかそんなレベルの誤差、日頃から些細なズレを見つけながら生きてる俺にはそんなもの異世界とは思えない、特別することも ....
やわらかな拍布が身体を包みこむ
賞味期限は 胎児の記憶と似ている
未読メッセージの夜は
すべると太っただけ
するするとすこし
きらいなスロープが、
こぼれる。
マスク越しの吐息 ....
あの人はスマホ持ってんだっけ
いや、持ってないです
なら閉鎖しかないわな
じゃああの子はスマホ持ってる
持ってましたね
あそう、Xはやってんの?
してるみたいです
おー、なら外でいい ....
あたまからっぽ
たまたまから
こころがからっぽ
ころころだから
かんどうが起きない
かんかんどうどう!
睡るペンのうらみはなし
ぺんぺんぺん
紙の白 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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