女は波があるからと言う
秋の空
トイレを気遣う
戸は先に開ける
手をつないで
青空の下
傷つく事を怖れず
話してみよう
誰よりも今の君を
知っている。
幾つものメモリー
....
ベットにそっと横たえ
疲れた体を
ゆっくりと休める
鼻歌を歌った
オレンジ色のポスター
ながめて
コバルトブルーの
カーテン
無数の本が並んでいる。
毎晩毎夜机に向かい
ニ ....
晴天に
すごいね千人一人ひとりに黒の下敷きを持たせ、競技場の中央でできた人文字「country」を航空撮影で収める。それをcountry.jpegというファイル名の写真印刷にする。次はこれを富士 ....
君がポッケにしまった
手紙を渡せなかったのは…
「二人はまた逢える」と
神様が教えてくれたから♪
君と僕は距離は離れても
ずっと一緒に居るようなもの…
ねぇ聞いて…
僕は今も ....
汚すことを恐れて、
変えてしまうことを恐れて、
引っこめた寒い指を、
ため息であたためる。
好きで好きで仕方ないものには、
まなざしで触れるしかないのか。
言葉より目配 ....
心の中で温められた息が白い
手袋をせずに裸のまま
引き締まる寒気の中
さらけ出された手のひらを擦り
黒い闇の隙間に
吸い込まれそうになるのを堪えて
神々しく光り続ける
最近では珍 ....
やっと差し込んだ淡い光
入りこむ小さな隙間が
少しずつ確実に塞がれていく
引き戻そうとする悪魔を
今回ばかりは操作できないよ
嵐は誰にも止められないように
――薄暗い部屋の ....
薄暗い蛍光灯の下
酌み交わされる連夜
求める度に沈んでいくアルミ缶の蓋の底は
小さな深い闇
時折、
淡い春風が吹いても
そこだけが時が止まっている
空の缶と空のグラス
窓越 ....
アホの子のカーコは
ほじくった鼻クソを食いながら
「オレ、雪好きや」と言った
なぜ好きなんだと聞いたら
人を小馬鹿にするような顔をして
「お前、みんなカキ氷だら ....
先程から鳴り止まない電話と
黒のミニスカートを履いた年下の女が吐く息は同じくマルボロで寄った眉間の皺はああ怖い怖いこわい
もしかして寝てたのと心配そうな声が聞こえる
受話器越しに鼻をつまむ
....
朝でも 昼でも 夜でもない
永遠に続く 冬の黄ばんだ夕暮れ
狂おしい町の風景
射光の跡を追う
強いコントラストに
明らかな形の針葉樹
見覚えのない風 ....
出した
出した
堪えきれずに
出したっけ
あの娘の
高度なテクニックに
送電線のカラスも
鳴いていた
一本だしの
恥ずかしい姿のよ
路地裏で
舐めた
舐めた
狂ったように ....
水
渇く
飢える
水が
水が足りない
ペットボトルの水を
空中にぶちまけて
ふざけるなと一人唱える
この世には
上手くいかない事が多すぎる
渇く ....
私にとってあなたは特別な存在
その雄大さ故に私達を翻弄する
あなたの巨大さで世界を見ると
私なんて砂の一粒とも同等だろう
そういえば
火星にあなたが居た痕跡があると聞いた
本当なの?
....
ほら 深呼吸するみたいに
ゆっくりと吐いて
おもいきり吸いこんで
どんなに深いところにいても
どんなに重たいものを背負っていても
水底から見上げているだけじゃ
ただ苦しいだけだって ....
なつかしい激しさをおもいだす二月
ねえ、ぼくら踊ろう、手に手をとって
行ってしまうものたちをかなしむよりも
「きちんと見送っているから」とほほえみを浮かべてあげよう
のどの渇き ....
いたい
いたい いたい
もういたみの実がたわわになっています
空から空へ
いたみの種子が舞いました
みな 平等に いたむのです
いきたい と
いろんな人を
星とたとえてみれば
綺麗に生きているといえるね
そこには争うこともない
無数の星しかいないね
だれかの涙しか
空に昇らないの
終わりを夢みてる
不埒な人はだれ
....
「夜の牙」なら知っている、
石原裕次郎や浅丘ルリ子の出てくる
日活アクション映画なのだけれど
否。ちがう、夜と牙とは別々だ
某日。夜さんは牙さんに
桃のような柔らかなお尻をガブっと噛まれ ....
灰色の身篭った天空の核に
ぼんやりと繭を透かして
眠れる生命の淡い黄金が
そこだけ温度を伝えている
しかし雪は後から後から降っている
無心な子供のダンスのように
無数の白で地を照らしながら ....
涙が出た
涙が止らない
心の叫び
寂しくて
確証が欲しくて
もがいていた。
勉強と結婚した。
知を愛した。
足る事を知らない。
貪欲な行為
彼は疲れ果て
地に倒れた! ....
ある日僕の腕にぽこっとしこりが、出来た。
ある日身籠った妻は産婦人科で、検査をした。
この腕のできものは、何だろうか?
赤ちゃんは無事、生まれるだろうか?
人間の手はあまりに小 ....
すしを
いっしょに
たべにいく
かれしが
いるという
ことすら
あきらかになり
もはや
むりだと
わかった
100円寿司を
たべにいったり
するらしい
むり
もはや
....
黄昏の陽は降りそそぎ
無数の葉群が{ルビ煌々=きらきら}踊る
避暑地の村で
透きとほった風は吹き抜け
木々の囁く歌に囲まれ
立ち尽くす彼は
いつも、夢に視ていた
....
目を閉じて
果実たちの歌をうっとりと聴いている君の午後
に あたり前の登場人物のようにとどまっていたいのに
何故だろう砂のようにこぼれてゆく僕の輪郭
すっかりこぼれてしまう前に
君に気づいて ....
神武天皇がフィクションだなんて皆が知ってるよ
けれども今日この日を迎えられてとってもハッピーさ
反日主義者が息をしてるのも天皇のおかげさ
右翼も左翼も共産主義者もみんなで歌いましょう
天皇 ....
しっかりと背筋の伸びた
背中を想い出す
負けず嫌いで前のめりな
背中を想い出す
スーツの ジャンパーの
似合わないポロシャツの
背中を想い出す
ブレない 振り向かない
....
ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ
朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
覆水盆に返らず
一度信頼を失うと
二度と元通りに
戻らない。
師匠は初めから
反対していた。
「距離をとった方が良さそう」
「やめたほうが良いでしょう」
と言われた。
今とな ....
おでんの中を艦船が航行する
デッキから若い水兵が
手を振ってくれる
大根とはんぺんが好き
牛スジは入れる習慣がない
ガンモは好んで食べないが
無ければ無いで淋しい
こ ....
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