青い少年が星を食べる世界の中心は緑色の電燈だ。銀河に赤い女が投げ込まれる。ああ主よ主よ毒を!魚が歩いている、平均台の上を。地下室で音がしたのは気のせいではない。食塩でできた砂糖菓子は苦しい。ぼくは、ぼ ....
いそぎあしに みちをゆきすぎる
すべてのひとに はなたばをおくりたい
やまあいからこぼれでるあさひの
まっさらなきらめきを
くたびれてすわりこんだきみにも
あかく あかく
さしのべられるひ ....
いま
おもったことを
もう
おもいだしている
はつこいしたとき
それはすでに
おもいでなのだ
きょうがおわれば
あすがはじまる
いや
そのすきまにこそ
....
聖子ちゃんカットの、
中学校時代のあの子に、
公園で、
今日、帰りがけのぼくが、
ブランコのとこで、
つい、
言えなかった、
あの日言えなかったことを、
なんだか今日なら、
言え ....
空から川へ
融け落ちる途中の樹が
水面で動きを止めている
野のむこう
そぞろ歩きの雨曇
穏やかに酷く
匂いのひかり
壁づたいに
曲がりゆく影
川から海 ....
春のそざつな光たち
ハナミズキが揺れている
思い思いの願いごと
そいつを書いた白い紙
それが枝という枝に
くくりつけられている
風車のようだ
その白が揺れてい ....
しぬために
うまれたのか
そうだわたしも
しぬために
いきてるのだ
そのことが
せめてものすくい
あらそうためでは
ないことが
きみがひたひたに
ぼくをみたす
なでて
ゆすって
さがせないのは
そのぬくもり
ちいさくなって
このてにかえれ
人の世のど真ん中で
花は笑う
自信に満ち
私を見よと
ガスがががが、出た
君の文字が切り立って飛び込んできた
十八日ぶりに風呂に入る
と踊っていた
君は風呂場でどれほどのものを
洗い流すのだろう
毎日言っていた
三時間ほど入 ....
ロメオ
プロチアデンが呼んでいる
アモキサンが招いている
コンソールの高台
かびた毛布の洞窟
萎びた雑誌の湿地
乱雑に走るシールドは葦 黄ばんだ紙屑の落葉に絡んでいる
色とりどり ....
大きなマットの上
仰向けに寝かされ
まずはリラックスさせる
やさしいプレイ
気がつくと
おねえさんは
既にランジェリー姿
股間から背筋を抜けて
あの快感が鋭く走った
出会 ....
雨が降る
黒い雨が降る
*
夢の島
誰が名づけたのだろう
ぐぐったところで明確な由来などでてきやしないこの島で
静かに眠り続ける一艘の船
東西冷戦の最中
高 ....
空虚な夢
大きな真空地帯に
つかまって
精神がからっぽ
私は言葉を失い
茫然と
佇んでいるだけだ
精神が
皮膚に繋がった
全方位の天球と
直結したような
実感は
訪れなくなって ....
こよみに合わせた薄着で
知らない人たちに囲まれておとなしくする
大人のふりした靴のヒールに
マフラーをほどいた首元に
過ぎていく風は、まだ肌寒い
わくわくしなさい ....
芽の出ない種に水をやる
花が咲かない鉢を見下ろす
隣の芝は相変わらず青々茂っているけど
繰り返すことで報われるならどんなにいいだろう
腐らずに走り切れる人はすごいねと
褒められたのはまだ歩み ....
アルパカパカパカ、三パカパカ。
合わせてパカパカ、六パカパカ。
アルパカバカバカ、三バカバカ。
陰口サイテー、六バカバカ。
アルパカカパカパ、三カパカパ。
入れ歯がズレたよ、六カ ....
いつものように 教室までの階段を
タンタンと駆けあがってくる君の足音を聴いたとき
先に来て 私物を整理していた私の心臓が急に高鳴った
ポッと頬が染まったろうと客観的に感じた
客観的にというのは ....
朝
青空のなかに
すべて
揃っているのに
一つだけ欠けている
つぎの朝のために
ぼくは
生きてゆける
あなたを俯瞰している
数百キロ離れた高速道路のうえから
日差しだ
寝息だ
静謐だ
寝巻だ
匂いだ
体温だ
掬いとる
なめてみる
髪の毛と肉と ....
むかし
むかし
あるところに
それはそれはたくさんの
こどもをかかえたおうちがありました
おじいさんと
おばあさんと
おとうさんと
おかあさ ....
)誰もいない磯辺で釣りをしている老人がいる
餌は野菜の切れ端だったがクーラーの中はいっぱいだった 。
( なにか釣れますか ?) 」ガードレールを跨ぎ岩場に近づいてゆくと、クーラーのひと ....
明けない夜はないのだという言葉は
果てしなく長い夜を過ごしているときには
何の役に立たないのだということを
知っている人はあまりいない
と、憂いている人は少なくない
もしも眠れないまま
....
古新聞を 枕にしていた
全て 人間として行く場所は 決められているのだ
ああ たぶん 人間というものは幸せにはなれないだろう
群衆をなして女子高生が脇を通り過ぎていく
なんとなく そこ ....
何万人死んだって種としては生きながらえている
だからこれは種としての悲しみとは言えない
種の悲しみというものがあるとするならばそれは
生き残った種たちの妄想にすぎない
だから何 ....
石ころなげた
頭がわれた
いたいいたいのとんでいけ
抱えられた帰り道
痛みは涙に変わらない
心の痛みを思い出す
体の痛みは忘れても
何が痛いかわからない
....
失敗しても 明日は晴れるや
めげても泣いても 明日は晴れるや
穏やかな青空に 心は晴れるや
つたない文章しか書けなかったけど
傑作は 明日生まれると信じて
晴れるや ....
{引用=どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ
「青」は
けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない
無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために ....
「南瓜の煮物ってほっとする味ですよね」と言った女が居たんだけど、よく考えてみるとこの発言はとても嫌な感じがした。
小市民的な健全さとバランス感覚をアピール、しかし自分に不利益な振る舞いはせ ....
{画像=110327223341.jpg}
薬を整理するだけで大変だぞ、と言う
手には赤や黄色、白色の
錠剤が20個ほどばらばらあって
手で握っている
色々分けて、朝昼晩の3回分にす ....
3074 3075 3076 3077 3078 3079 3080 3081 3082 3083 3084 3085 3086 3087 3088 3089 3090 3091 3092 3093 3094 3095 3096 3097 3098 3099 3100 3101 3102 3103 3104 3105 3106 3107 3108 3109 3110 3111 3112 3113 3114
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.19sec.