蝶々の
羽ばたきが
運んで来た
渦が
頬をなでる
そこから始まる
とりとめのない
春
誰もが気付かない
かりそめの
春
こうして
....
)苔むした街のなか
足跡を追いかける傘の滴
まぼろしだと(夜はすぐにでもやってきて
(泣きたいときに
君はもういない
(一杯の珈琲じゃ足りないとわかってた
)ドアが鳴る度 ....
あいまいなかんじで立っていたらたおれた
しおれた花笑ってるばあいじゃなかった
あした会いにいくねって言ったのに行けなかった
あしたはあしたじゃなくなっちゃった
ぼくのことなら
忘 ....
いちど いちご いちえ いちいち 言え
腐って死んだ彼から
生える季節
いちいち 言え いちど シネ
ぱらぱらぱらぱらぱら
何が出来るか分からない と言う人がいる
自分が支援したって知れてる と言う人がいる
パフォーマンスになると言い あえて義援金を控える人もいる
僕もそうだった
偽善だの 偽善の善 ....
やおちょうが
ゆるされた
ふるきよきじだいが
ひていされ
ものはこわされ
ながされて
のこされた
きおくで
かきはじめる
窓の外で
あおい闇が
光によごされてゆく
ふたりとも眠れずに
毛布のなかで
あまりに孤独だった
ただ眩しいだけのものを
ぼ ....
黒鉛を紙にこすり付ける
それをゴムで消し落とす
ひたすらその作業を繰り返す
紙は少しずつ擦り切れる
真っ白なゴムと黒鉛と紙を擦り合わせ、汚れたゴムの屑にする
紙には言葉の溝が枯れた川のよ ....
義捐金の申込先は
信用あるところにしてください
この期に及んでも悪質な詐欺行為を働くものがおります
それはおまえのことではないのかと
内心心配しながらも知人の笑顔に絆されて列に並ぶ
....
不謹慎だと叫ぶ100万人の絶叫生真面目野郎達が間違っているはずがないねと
俺はニヤけた笑みを汚ェ面に張り付けて賞味期限の切れたセブンスターズを吸う
だってお前等が叫ぶ「不謹慎」の中身が見えない ....
眠い
眠い
とろとろと
こんな時
脳は
あちら の
世界と
相談をしている
残酷なのに
血の赤が見えない
モノクロームな夢ばかり
見続ける
都下の森 ....
現在完了で私は部屋が片付けられない
夏休みの宿題は その日のうちに書きとめられずに
お天気欄は空白のままだ
(そしてその結果、いまでも宿題は出せずにいる)
宿題を片付けられないまま思春期に ....
唇は ほどよく濡れ
指先は ぬくもりを感じ
果ては 穏やかな吐息
四月
死の匂い
花の風の香りの
甘美はゆっくり指先でひねり潰し
四月
紫煙たなびく
まぼろしだらけ
漂う霧中にむんと満ちて吸い込み
ピュルルと夜外を
鳥の飛ぶ
遠くしん ....
また太陽が沈む
ふと淋しくなる
やがて朝が来て
夜が来て
日が昇って
夕焼けを眺めて
奇妙な夢をみて
目覚まし時計を止めて
目を閉じて
やがて死ぬ
僕は無くなる
君も無く ....
禿頭にパンチパーマが生えてきたような
夜の街路樹に仄見える青葉は外灯にてらされて
現実世界にうまれた幽霊のようだった
コンビニは看板を消していて
さっき接待に使った天然ふぐ屋も ....
見上げれば、空は青く
明日のことはおろか
一呼吸先でさえ、不確かだってことに
鈍感だったのかもしれない
足元の奇跡は
叫びたくなるほど脆いというのに
気がつかずにはしゃいでいた ....
ジョン・デンズモアは口数の多い方ではなかったが、
思い出についてドイツ語で語るとき、
多少語彙の少なさを補うように、
饒舌になりがちな朝があった。
そんなときシナモン入りのアイリッ ....
大阪の吹田あたりで渋滞に巻き込まれたため、1時間半ほど低速を余儀なくされる。面倒なので高速に乗らなければよかったと思う。加西パーキングで500円のたこ焼きを食べるが、店員が女子高生のような3人組でや ....
あいつ 死なねーかな
死ねばいいな
殺すのは嫌だ
そんなに馬鹿でもないし 度胸もない
事故か 病気で急死
明日
いいな それ
ただ 自殺は許さない
....
燃えろ
枯れた老人のように
燃えろ
脂身のった中年のように
さよなら
親切
さよなら
思いやり
下降はしない
硬質な平面 ....
やり過ぎは、やらないことに等しい
神経症の人はそれができない。
常識はずれ
自分を常識とする人
人間そんなにやわじゃない
死にはしない。
どこか衛生観念がおかしい
資源を大切に
....
ゆっくりと寛ぐ
夕食後
時間がまったり
流れる
ジャズの音
エレキ
ブランデー飲んで
楽しく
笑って
泣いて
怒って
忙しい
俺はゴキブリみたいな愛し方しか出来ないが
....
疲れ果てたボトム
寝てばかりいる
トップヘビーの毎日
不安定だ。
あの娘の誕生日
何上げようかな
今日嘘つかれた
すぐ分ったけど
皆が声を掛けてくれる。
心を開いて話してくれ ....
結婚してください
って、
言ったの
私
(弱音は吐かないよ、
君が不安になるからね。
ぼくがしっかりしなくちゃ
ぼくが、しっかりしなくちゃ。
君は自分が正しい ....
老人は空を見上げて言った
こんな時でも 地球は回る
こんな時でも 朝日は昇る
こんな時でも 鳥達は飛ぶ
偉い人は虚な目で言った
こんな時には 空気を読んで周りとの協調を忘れず ....
わたしは、ぬけがらです
わたしの中身は かつて鳥篭に押し込み、鍵をかけ、どこかへやってしまった
だから、わたしは ぬけがらです
今日も わたしはわたしの存在理由をさがして ....
私は人を信じました
猜疑心の布に幾度も包まれようと
その度に他人事の宇宙が
その手で結びを解いてくれたから
あと何回私は始まるのでしょう
もしこの薄い皮膜の内側に
たったひとりの自分が ....
何かが欠けていても 気付かないフリして
それでも満足して 日々を過ごしていた
すべてを受け入れず 拒絶していれば
簡単に終わっていく 単純な世界
隠してたキズアトが 浮き出す
“もし ....
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