どんよりとした空
気分が優れない
早くワイパックスを飲んで
寝てしまいたいけれど
まだ仕事中なのでそれも叶わない
無個性なビルに囲まれた
谷川のような道を
僕の乗る営業車が
押し流 ....
風の子が
今日も元気に
駆けまわる
クルクル
コートの中まで吹きこんでくる
寒がり屋さんには応える季節
ビュービュー
頬まで赤く染め上げる
寒がり屋さんも恥ずかしがり屋さん ....
電子辞書たちに至言はなく
足りないものばかり、あった
セカイ
曇り空には
未だ一つの解釈も与えられない
空腹を
脳が発信するかぎり
食う
食われる
何か素晴らしいものに
なりた ....
独特な呼吸
吐き出される二酸化炭素
含まれる酸素
鼻腔から
肺胞へ
血液を循環し
交換される
細胞が泣いている
細胞が嘆いている
細胞が死んでいく
そして、
循環する
....
梅雨の終わりの雨が降る
ある日の朝
家の二階のこの僕の部屋の窓から見える電線に
雀が、一羽、停まって居た…。
その一羽の雀は
土砂降りの雨で
頗る、ずぶ濡れになって
酷く ....
お花屋さんがなくなっちゃった
お花屋さんがなくなっちゃった
いつも見ていた花屋さん
アパートの二階ベランダの
向かいのスーパーの駐車場
歩いて行けた花屋さん
白いビニールぶくろが見 ....
2月14日…
バレンタイン♪
普通はチョコを
貰うんだよね♪
だけど僕には
忘れられない
プレゼントがある…
それは
黄緑のハートの形をした
器に入った海鮮丼♪
チ ....
そんなことはない、が
結局は開かれることなかった口の内側で吠えている
不便のないところでは
それがどんな狂犬だろうと
誰かしらがいい薬を処方してくれるでしょう
それで利口に生きていける
....
日に焦がれた風景と
僕が好きな君の好きな花
君の見つめるその先に
僕が見つけた世界の果てに
一瞬、永遠が見えたんだ
TVから放たれる
善意の矢が
ぼくらの心に突き刺さって
傷口からどす黒い
裏腹な悪意が流れ出したら
心の中には
触れることのない暖かい涙が
満ち溢れていくのか
そうだとすれば
....
おちてゆく
ゆらゆら
さかなだったころ
こんなふうに
ないていただろうか
まほうなんて
なかった
きっと
風俗で遊ぶ、というと、
なんだか人聞きが悪いけれど、
ようは女遊びであり、
この不景気だから、
お金のために、
踏み込みやすくしているところがあるのだろう、
ふつう(っぽい)の女の子もほん ....
薄紅の華をちいさくちぎるころ
逸れてしまって
夕闇なのだ
ひとりぼっちで
待つ 宇宙よりたおやかに 歌
あの方の面影に釘刺すように
雪
苦しみも
アンダンティーノ・アテンポ ....
電車が来るのに
飛び込まないのはなぜだろう
研いであるのに
刃を当てないのはなぜだろう
行き交う車に
跳ね飛ばされないのはなぜだろう
ビルがそびえるなか
落ちないのはなぜだろう
ド ....
いつか大空で泳ぎ回ることを願いながら、海から空へと何度も飛び跳ね続けた昨日までの海豚。
いつか大空で泳ぎ回ることを望みながら、もう空を見上げることしかできなくなった今日の海豚。
いつか ....
雪が降り積もるだけで
街中から静けさが聞こえてくるのはどうして
昨日通り過ぎた雨が
夜明け前にはすっかり凍りついて
ただ触れている胸の中心だけが溶けて
そこに雫を落とした
ふや ....
「どこかにいきたい」と
ふいにあなたはいった
ぼくは
「どこにいきたいの」と
あたりまえのようにきいた
「やさしさのあるところ」と
さびしそうにあなたはいった
ぼくは
「こ ....
何もない体は
見えなくなった 誰かだ
そして私は一体誰だ
ああ 今日も 何をしていたのだろう
絵も 見えない
そのことだけは 理解した
絵の中の私は
きっと誰もいない景色の中 ....
思い描いていたことは幻だった。
雲は自由じゃなかった。
風や熱の奴隷だった。
僕はもっと、君を好きになった。
海鮮ホイル焼きについて考えていた ガス台に魚焼き台が
付いていることに最近気づき、コレハコレハwさんまもうまく
焼き上がるのだった 料理はイメージと実践と経験である ....
自己啓発の類の本が驚くほど出版されている。
『〇〇で人生が一変する』
『成功する〇〇の秘訣』
『もう迷わない〇〇の整理術』etc...
とりわけその中でも哲学書の内容を百倍に薄めたよう ....
うたうりゆうもしらずに
ぼくらはうまれた
うたうことが
うまれたりゆうであるかのように
マイクをわたされたけれど
うたうべきうたがみつからない
テレビのむこうには
か ....
なぐることがゆるされないまいにち
だから
ていれつさがはびこるかというと
むしろ
そうではなくて
さんそのきょうきゅうが
すとっぷされないところが
おおきい
しゃくにさわるもの ....
ぼくはひたすら逃げたんだ
あの夢のときのなか
すべての安住と
厄介なことたちを捨てるために
ぼくは何者でもなく
ぼく自身でさえない
ただのヒトになるべく
すべての日常を捨てて逃げたん ....
自然はいつも新しい
新しいものはいつもキレイ
キレイなこころはいつも新しいこころ
傷つきやすくて
ひとなつっこいこころ
好奇心いっぱいで
いつもなにかを発見してしま ....
サーフィンしてると
めのまえの水しぶきエンジンみたいや
波よりもはやく
はやくはやくパドリングせな
波にはのられへん
波にのれたらめのまえに水しぶき
めのまえの水し ....
今日 静かに雪が積んだ
僕は I'm singing in the rain を小さく歌う
I'm singing in the rain
Just singin' in ....
すきなことをかくのに
理由なんかいらないよ
君は笑うのね
ないているのに
すきなことをするから
嫌いにならないで
わがままはわかってた
だから仕方ない
すきってなんだろ
言葉 ....
昔々、あるところに、下半身がキャタピラのおじいさんと、下半身がキャタピラの
おばあさんがいました。
ある日、下半身がキャタピラのおじいさんは山へ芝刈りに、下半身がキャタピラの
おばあさんは川へ洗 ....
その国では孵化しかけている鳥の卵に小さな穴を割り開けストローを差すとその中身をずいずい飲んでしまうらしく卵は食べたことがあるし鶏肉も食べたことがあるけれど果たしてその中間とは一体どんなものかしらと空想 ....
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