大丈夫だよ
もう、怖がらないで。
今夜は月もきれいだし
海も静かだから
まだ ときどき地面は揺れるけど
ほんのちょっと 地球が呼吸しているだけだから
この前みたいに いきなり機嫌を ....
ぼくはなんにちに死ぬんだろう
そんなことばかり考えていた
幼稚園のころだ
久我山の町を歩きながら
大工さんになることばかりを考えていた
でもそれでは家しかつくれないから
....
退屈で
笑えてしまう
退屈で
呑んだくれてしまう
退屈で
恋に落ちてしまう
退屈で
傷ついてしまう
....
向こうで あなたが
微笑みを浮かべていても
直ちに影響はないけども
そのたびごとに
僕には花の種が撒かれて
そしていつか
広々とした花畑ができる
向こうで あなたが ....
月や空や星々
どれもぜんぶ違うとそう思いながら
夜空を見上げて街を歩いていた
同じなのは風だけだ
風だけが同じ
心と同じなのはただ風だけだ
凍えるように冷たい風や
生温かく鬱陶し ....
おそろしいことばかりおこる
おそろしいことばかり
それは
じぶんの
あいまいさに
もとづいて
ひどく
がいする
だから
なぜこんなにも
くるしいのかと
まいにち
ひとりで
....
二千何百年かまえ
私はあなたのやはり傍観者だった
それは生まれかわりの思想ではなかった
いのちに宿る追憶そのものだった
珈琲か口臭かうんこの匂いか分からなかった
その ....
この像もまたなにかのものまねをしているのだ。
ここにいつまでもいたいと思った。
存在のものまねをする存在への、それは畏敬であるにちがいなかった。
重要文化財でもある東寺の五重塔は ....
消すことはもう出来ない君との関係
今日一日過ごして初めて気づいた
僕は君のことがやっぱり好きだということに
もう僕は君の背の高さじゃないとだめだし
もう僕は君の喋りかたじゃない ....
線路脇に
薄紫の花が群れ咲く
春はこういうところから
姿を見せる
和らぐ風に揺れ
待ちかねた日を浴びている
「我等この花以上に何を知るというのか?」
花以上でもなく ....
サーペンタイン
緑色の軌跡
若草の匂いをかきわけてつくった道
迷ってもかならずたどりつけた出口
幼い頃の僕らは
そうやって無邪気にあそびながら
曲がりくねった道の進み方を覚えようと ....
煮干しなみにひからびたゴミ人生
今日もその場を生き抜く為だけの仕事
でも、好きで始めた仕事だから文句は言えない
ああ、それにしても
全ては絶望している
街も
鳥も
....
その日から
月は満ち欠けを繰り返し
掃っても掃っても降り注ぐ
火の粉のごとく
繰り返しを強いてくるようになった
廻ること
廻すこと
(それは自然
(それは了解されている ....
ぼくが平凡に飽いて 随分と時が経つ
青空は決して
何処までも 広がってはいない
何処にでも 広がってはいない
その空の下に 血が流れる戦地に於いて
青は益々 その純度を輝かせる
....
虹の裏には
雨雲があり
雲の裏には
空があり
空の裏には
宇宙がある
その先は知らない
昨日の表には
今日があり
今日の表には
明日がある
その先は知 ....
遅すぎた雪は
後から追ってきた 雨に溶かされて
もう 降らない
でも 雪は
きみが大切に育てた
色とりどりの花たちを 皆殺しにしていった
夕時雨に
垂れた 白い涙 啜って
重く ....
潜み、また
ここで、
断絶した線路の、先
なかった、ここでまた、いいえ、
いいえ、水が
漏れていたの、ここで、
潜み、また、
尖っているもの、行け、
見て、しろ、
できな ....
眠っていると、起きたくなる
起きていると、死にたくなる
死にたくなると、活動したくなる
音楽をきいていると、旅に出たくなる
旅に出ると、家を持ちたくなる
家を持ちたくなると、乞食になりた ....
私の夢は
詩人になること
詩を書いて本にすること
今よりも
謙虚さと
忍耐を持って
おおらかに
豊に生きること
何事も
前向きで
融通性のある人でいること
物事にこだわら ....
彼と
別れて
もう一年が過ぎました
一年前まで
本当に
あなたを心から
頼れる人だと
思ってたけど
一緒に
同居しはじめたけど
お互いの考えが
違うことに
なんとなく気 ....
謝らなきゃいけない
そう思っていても
言葉が出ないときがある
そんな時
どうしても
迷ってしまうよね?
ごめんなさいの一言
ここで
謝ってしまえばいいのだけど
とても勇気のい ....
つばめはこんなに
力強く鳴くんだっけか
君はこれはきこえるのかと問う
返事もせずにいた私
小さな小さなからだのつばめ
遠い場所からきたつばめ
おまえに今がわかるのか
もっと小声で鳴け ....
あなたの弱さもズルさも汚さも情けなさもだらしなさもズボラさも
全部抱きしめてあげる。
捌け口などではなく
寧ろ塞ぐ何かを求めている
出し切ることの必要性と、
止めることの必要性が等しく比例したときに、
手放してきたものへの容赦がはじまる
いたわるように
過去 ....
世界は今までも今も
同じように続いていて
遠くの国の悲劇には目を耳を塞いでいたかっただけ
手放せるものなど何ひとつ無い
ひたすら積み上げてきたものを一瞬で失っても
決して ....
道に倒れて
吐かれながら
からまれたことが
ありますか
みんな知ってるとは思うけど
酔っ払いは
やさしい人好しじゃありません
オエッ!とするたび
足を止めて
路地裏の方に連れ ....
時は、なにも解決しない。
時は、なにも洗い流さない。
あれから幾つも月日は過ぎて、君も僕も結婚した。
君に子どもが出来た事を、君の友達から聞いた。
この世で逢えることは、も ....
もう
よっこらしょ
なんすよねー
後ろ姿は去年と同じ
よ
おひさし
やっちゃったねー
はいー
やっちゃいました
猛スピードで
あはは
疎開出産
じゃなくて
いや
ほんと ....
あたしをどうか
照らしていて
あなたの心の灯りで
導いて少しずつ
今までの暗やみを
忘れてゆけるから
あたしの心がいつか
誰かを照らせるように
きっと大丈夫
見つけたいの
あなたが ....
)黒い大きな瞳が笑う
滴りおちる (汗
軟体動物のように腰をくねらせるのは
生き物の快楽を知っている証拠
歪んで照明に輝いたのは
僕の影じゃなかった
)隠せば
隠す ....
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