モグラ
言葉は今日も 張り巡らされたチューブの中
受け取ってくれる誰かを探して ぐるぐる旅をしている
暗闇の中から声がする 聞き取れずにすぐ途切れた
アンテナを伸ばして向けた 空はホンモノ ....
トモダチが欲しい
コイビトが欲しい
カゾクが欲しい
アシナガオジサンが欲しい
ヒトが欲しい
すべてが欲しい
いや、すべてはいらない
アナタが欲しい
アナタノココロが欲しい
ア ....
少し離れたところから
また宵と闇がやって来る
いつものようにそれを受け入れ
解放された熱量と
少しの眠気と混乱で
玉のような世界を産む
愛されたいと ....
【あなたの一番大切なものは何ですか?】
究極の選択を迫られたとき
人間は一つの答えを出す
それは
世界で一番
『愛するもの ....
☆金曜日
仕事のことは省略。
帰りに、職場のすぐ近くのホールで、
落語会をやっていたから、
途中からだったけれど、聞きに行く。
うわさの(?)鯉昇を見られて、
すごく良かった。
あのルッ ....
僕らの回りにモノは、過剰になければならない。
そうでなければ高すぎて、中古の2LDKでさえ買えない。
供給過剰ぎみでなければ、僕らは豊かさをあじわうことができない。
モノが過剰にあるということは ....
セックスは十七の頃雄琴で習った
セックスのやり方は十九 ....
しぜんな仕草はふつうの仕草
ふつうの仕草ってなんだろう
かっこつけたりしないって事
?
感動したりする自然はふつうじゃない自然
ふつうじゃない自然ってなんだろう
ぐ ....
壊れた夜の片隅に身を置いて
時間の概念を分解してゆく
捨てられたまま白骨化した子猫の死骸と
使われなくなった給水ポンプの中の
身元不明の腐乱死体
道端で見た光景 ....
だあれもいない
夜
に
ゴキブリ
が出た
バカだなこんな
所にのそのそと
出て
くるなんて
殺そうか
でも
見なかったことにしたい
そんな判断で
成り立っている
....
あまい季節を夢みて
窓のちかくに立っている
腕には
うすあおい痣をもって
むかしに覚えたうたを
口もとに飾って
すこしだけ
笑っている
明日になったら
明日
もしあまい ....
つめみたいに切れたら/想い
また同じのがはえるなら
いくらでも悲しむのでしょう
しっぽをたてて 泣くのでしょう
大きくなった子犬は
セール札をはられて
メインボックスから離れて
ぽつ ....
罪深き者をどうか憐れんで下さい。
彼は何も分っていないのです。
罪深き人間に慈悲を与えて下さい。
彼は理解できないのです。
彼は惨めな人間です。
彼は自分の行いを認め
謝罪する事ができ ....
シャボン玉ふわふわ
ひまわりサンサン
アキアカネが飛んでる
虫カゴと虫取りあみ
空き地で
バッタ取り
あちらこちらで
這いずり回る
カマキリとにらめっこ
鎌を振り上げ威嚇して ....
家を出てゆけ
ああ言えば
こう言う
見本を見せろと言う。
憎んでいる人には
好意的に接する事が
できない。
罵声浴びせかける。
心の貧しい人は
不幸である。
自ら逆上せ上が ....
「悠々自適な生活、老後は江戸へ」と
街頭ビジョンに八百八町が映る
隣を見れば
「未来のテーマパークで新しい興奮を!」
と、目にうるさいホログラフの看板
現在更地のあの場所に
1 ....
5時限目 人の心を読む授業
鉛筆の影がノートに映る
あの子は几帳面に 鋭利な鉛筆を持って数式を解いている
僕は陽にあたりながら 丸っこくなった鉛筆を持って
πの可能性を ....
ある暑い夏の日の午後だった
座って化粧をしている君を見てた
寝たまんまのふりをして
僕はただ眺めてた
テレビドラマにはならない
つまらない結末
何の展開にもつながらない
どうしようも ....
たくさんのひとの中にいて話していると
からだがだんだんうすっぺらくなる
笑ったり怒ったりしている人たちのなかで
からだがだんだんうすっぺらくなる
頭のなかに大きな丸をえがいて
からだがだ ....
むかし男の人が死んだ公園で
山岸徹也くんと砂の城をつくった
歯ブラシが近くに落ちていて
それはとても古い感じがした
城門に番兵の人形を二体置いた
翌日、城は壊されていた
人形は ....
気付いてよ
あなたのせいよって
君がそれを願っても
僕は卑怯者なんだから
傷付いてよ
あたしのためにって
君がそれを望んても
僕は臆病者なんだから
確たるものばかりを求めていた
砂つぶてにしかすぎない自分に気がつかなかった
凡庸な日々に
埋もれ死んでいくのが怖かっただけだった
この歯を、
この腕を滅した理由を未だ知らない
診断 ....
{引用=
音源:http://youtu.be/-JXshprSPpg
}
原始、女性は太陽だったと
どっかのだれかがえらそに言った
今は女性は月なんだって
ひかりを集めてふわりと笑う ....
「明日の情」
優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は
ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って
....
1年ぶりに
網戸を掃除する
お気に入りのミュージック
iPhoneから流して
きれいにも見える
その編み目から
次から次へと
汚れは流れる
堆積する
気づかぬうちに
経験
....
まつりのあとには
もう一度よみがえることをねがう
わたしがいる
もう二度との意味を
知らないふりで逃げようとしている
空を渡るかげろう
知らない君
町の果てへ
夢の中へ
....
そこを曲がると、雨が降る
ずぶ濡れのふたりが駆けてゆく
それは遠い昔のこと
星形のサボテンの気分で目覚めた
窓の外に
柔らかい青空
いっきにトゲとけた
ふにゃりくにゃり
もぞもぞさがす右手
君に報告
生きてますよ
あのね
ありがとう
皮膚、
さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指
}
つまらない人といわれたくて
....
骨の中を蛇は行き来する
赤い舌を つなぎめからだして
どす黒い血を舐め
爪の間から じっと獲物を捜す
ねずみを 虫けらのように
孤独を 小鳥のように
飲み込んだまま 頭蓋骨まで ....
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