罪深き者をどうか憐れんで下さい。
彼は何も分っていないのです。
罪深き人間に慈悲を与えて下さい。
彼は理解できないのです。
彼は惨めな人間です。
彼は自分の行いを認め
謝罪する事ができ ....
シャボン玉ふわふわ
ひまわりサンサン
アキアカネが飛んでる
虫カゴと虫取りあみ
空き地で
バッタ取り
あちらこちらで
這いずり回る
カマキリとにらめっこ
鎌を振り上げ威嚇して ....
家を出てゆけ
ああ言えば
こう言う
見本を見せろと言う。
憎んでいる人には
好意的に接する事が
できない。
罵声浴びせかける。
心の貧しい人は
不幸である。
自ら逆上せ上が ....
「悠々自適な生活、老後は江戸へ」と
街頭ビジョンに八百八町が映る
隣を見れば
「未来のテーマパークで新しい興奮を!」
と、目にうるさいホログラフの看板
現在更地のあの場所に
1 ....
5時限目 人の心を読む授業
鉛筆の影がノートに映る
あの子は几帳面に 鋭利な鉛筆を持って数式を解いている
僕は陽にあたりながら 丸っこくなった鉛筆を持って
πの可能性を ....
ある暑い夏の日の午後だった
座って化粧をしている君を見てた
寝たまんまのふりをして
僕はただ眺めてた
テレビドラマにはならない
つまらない結末
何の展開にもつながらない
どうしようも ....
たくさんのひとの中にいて話していると
からだがだんだんうすっぺらくなる
笑ったり怒ったりしている人たちのなかで
からだがだんだんうすっぺらくなる
頭のなかに大きな丸をえがいて
からだがだ ....
むかし男の人が死んだ公園で
山岸徹也くんと砂の城をつくった
歯ブラシが近くに落ちていて
それはとても古い感じがした
城門に番兵の人形を二体置いた
翌日、城は壊されていた
人形は ....
気付いてよ
あなたのせいよって
君がそれを願っても
僕は卑怯者なんだから
傷付いてよ
あたしのためにって
君がそれを望んても
僕は臆病者なんだから
確たるものばかりを求めていた
砂つぶてにしかすぎない自分に気がつかなかった
凡庸な日々に
埋もれ死んでいくのが怖かっただけだった
この歯を、
この腕を滅した理由を未だ知らない
診断 ....
{引用=
音源:http://youtu.be/-JXshprSPpg
}
原始、女性は太陽だったと
どっかのだれかがえらそに言った
今は女性は月なんだって
ひかりを集めてふわりと笑う ....
「明日の情」
優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は
ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って
....
1年ぶりに
網戸を掃除する
お気に入りのミュージック
iPhoneから流して
きれいにも見える
その編み目から
次から次へと
汚れは流れる
堆積する
気づかぬうちに
経験
....
まつりのあとには
もう一度よみがえることをねがう
わたしがいる
もう二度との意味を
知らないふりで逃げようとしている
空を渡るかげろう
知らない君
町の果てへ
夢の中へ
....
そこを曲がると、雨が降る
ずぶ濡れのふたりが駆けてゆく
それは遠い昔のこと
星形のサボテンの気分で目覚めた
窓の外に
柔らかい青空
いっきにトゲとけた
ふにゃりくにゃり
もぞもぞさがす右手
君に報告
生きてますよ
あのね
ありがとう
皮膚、
さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指
}
つまらない人といわれたくて
....
骨の中を蛇は行き来する
赤い舌を つなぎめからだして
どす黒い血を舐め
爪の間から じっと獲物を捜す
ねずみを 虫けらのように
孤独を 小鳥のように
飲み込んだまま 頭蓋骨まで ....
女にはビンタがある。
男は殺す生き物だ。
ライオンもそうだ。
雄が殺しに行く。
殺しが下手な雄は餓死する。
女には何もない。
訳がなかった。
生活をするのは女。
そして、ビンタ。
....
あなたが自らの正義を
拠り所に雷のとんかちを
振りかざしている時
それを目の当たりにしたぼくは
自分の心が間違っていないと
土ぼこりが舞い上がる砂漠の
泣き叫ぶ子供たちを前に
た ....
みつからないように
かくれても
みつけられると
ほっとした
つかまらないように
にげこんだのは
じぶんのなか
つかまえてもらえない
ひとりごっこ
みあげたところに ....
君が引き金を容易に引くのなら
私は平伏すだろう
「無抵抗」と言う名の最大限の抵抗で挑む
大地にこぼれた真紅のワインは
干戈好きなハイエナが武者振りつく
川面に浮かんだ白いパンは ....
朝焼けなのか夕焼けなのか分かんないような
冷たい色の空
ずっと遠く 鳥の影が頼りない
電灯のあかり、電柱をつなぐ線を視線で辿る
いま、会いたい人がいるよ
元気でやってますか
鞄 ....
一段、一段、階段を上がると
わたしはその分、地面から遠ざかる
足元にはおもちゃみたいに小さい車、ひとびとが
忙しそうに動き回っている
こんなに狭いのに、都会では
あっちで ....
空っぽな自分ばかりが… 転がっていく
一体なぜなのだろう それは
生きようとするからだろう 自分として
個性的であろうとする必要はないけれど
今日も 風が… 吹いているのかもしれない
....
真っ白な
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく
目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
ガアベラの花束
を貰った発熱の呼吸のような色の花弁
を指で撫でつつプラスチックの彷彿めいた
香り甘さも生さもしんだよう
雪を蹴散らしながら徒歩帰り玄関
千切れるほど冷えた指で銀鍵を仕 ....
誰もいない国の
サッカー場の真ん中に
ボールがひとつ置かれている
誰もいないスタジアムから
歓声は上がることもなく
ボールは蹴られ
試合がはじまる
もちろんピッチには誰も ....
ショーウインドゥの中にはド素人の描いた
ローランサンの贋作が飾ってある
どんなに遠くから見ても錯覚すら起きない
紫と赤の花弁の中で白い少女が
脂蝋化の死体さながら微笑んでいる
車のフロントグ ....
僕の大切な可愛いヒト
お嫁にいくなら教えておくれ
僕は何を歌おうか
僕の大事なやさしいヒト
泣き止んだら教えておくれ
今日は何を歌おうか
僕の大好きな愛しいヒト
おなかが ....
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