窓辺に飾られた
一輪のチューリップが
ひとり言をしている

叶えられなかった夢について
叶えられた些細な願い事について

自分がここにあることの意味について
そしてその無意味さについて ....
            110412


ふしだらな
感じやすい
企みを
ひそかに抱き
か細い悲鳴をあげて
かわは流れてゆく
拡がる景色の果て
外国船が汽笛を鳴らし
風が凪いだそ ....
突然の悲しみに
わたしがあふれてしまうとき
目の前が真っ白になる

本当なら
そんな色の涙が流れてくれるはずなのに
わたしはわたしのわたしから
さずかったものは灰色の
透明とは遠い色の ....
金魚の尾ヒレが風に溶けだして、黒い太陽が微笑んだ
きっと迎えに来てくれるような気がして親指に……いくつもの理由を蓄えて、一日を辿り着く街のため、最後の一口のため、今ここで君の横でそわそわしている
 ....
音がしなくなったらそれは真夜中、立ち眩む心の声が聞こえる、小さなキーを押すときの、浅い水たまりを跳ねるみたいな連続が、今日という一日の記憶、今日という一日の…
四月というのに少し冷えすぎ ....
私はいつも理解できないことが
辺りに散らばっている
一体どこにあるのだろう それは
一人で地球儀を回しながら
私の見る風景は 存在するのだろうかと
暗い時の中で 考えていた


私 ....
夜空をバックに等間隔で点る照明。
行政機関の堅苦しさも可愛らしいじゃない。
時折見える、コンビニの強い照明にアクセントを感じて
コンクリ夜道で鳴る靴音もいい感じ。
アパートとの間に半月が浮かぶ ....
道の遠くから 
何やら呟き続ける男が歩いて来る 
すれ違う瞬間 

「答は{ルビ空=くう}だ、答は{ルビ空=くう}」 

繰り返す呟きは背後に小さくなってゆき 
遠ざかる彼の背なかも小さ ....
私の脳内で指揮者は独り、無人の観客席
の闇に向かって、手にした棒を振ってい
ます。青く浮き出た血管の手がくるり、
棒を一振りすれば、観客席の暗闇に、幼
年期の幸福のしゃぼんが一つ、二振りす
 ....
微笑み浮かんだら 授業は うわのそら
教室で運命・赤い糸さがしてる

願いが叶うなら 君の泣きじゃくる顔も
見たい 見ていたい 10年後も その先も

 君に惹かれるのは なぜ だろう ....
その線の上に

乗っていた人です

手放しては

いけない人です


踏み入ることは出来ませんから

静かに閉じました


想いは続きますから

どうか

 ....
少し前から
気づいてはいたけれど
僕のナイフは錆びている

もうリンゴの皮すら剥けないし
エンピツを尖らすこともできない
誰かの心を抉るどころか
靴の踵にこびりついた昨日を
こそげ ....
高萩の本家の近くの墓場はいつもナビから外れた場所に存在していた
だからかどうかわからないけれど
父親の一周忌も三回忌も墓参りに行くことはなかった

父親の納骨以来の墓参りは
奇しくも母親 ....
死をやる
と決めたので
いろいろなものとうまくやっていくことが
もはや困難になってしまった
死をやると決めたので
折りあいつかなくなってしまった
そのようにしか生きられなくなった
内 ....
頼りたい
頼られたい
苦しい。

情報の溢れた昨今
蝋燭に火を燈し
骸骨が笑う

食ったら吐いて
また飲み込む
不器用な私
やきゅうが
すきなのか

じゃあ
やってみろよ

からだが
あるなら

からだが
あるから

ソメイヨシノが
さいている
{引用=音楽の時間} 
誰もが知る有名なこの曲は
(誰も知らない作曲者の名は
   オッフェンバッハだが)
運動会の満艦飾の下で行われる徒競争や
赤いビロード張りのコンサートホールで
聞か ....
私の青い記憶は、押入れの中で眠っていた。
何年もの間、私自身がそれを忘れてしまっている間も。
ひとつふたつ手に取って、
撫でてみたり、裏返してみたりするのだけれど、
どうも、まぶされた埃に鼻腔 ....
心を無くして
何か他のもので埋めてごらん

感情を殺して
何か他の思いで埋めてごらん

何かに気付ける

明日を忘れて
何か他の時で埋めてごらん

昨日を忘れて
何か他の記憶で ....
あまり
きをつかうなよ

よみすぎた
くうきがよごれてる

たまにはすけべな
はなししようぜ

ぷらちな
みたいに
やっぱり静かな夜だけど
うんであげなかった言葉
ころりころり並べる

平凡すぎるとか
当たり前だとか
貼ったレッテルを息ふきかけてはがす

想いがあふれだし
この部屋をうめる
流れ ....
君との一瞬は なににも変えられない
僕はそれだけ君がすきなんだ

たとえいくら出されたって
変えてはあげられない

ああ でも 
そうだな
一億くらい出されたら
考えちゃうかも

 ....
  コップ一杯
  ぼくは詩を差し出す
  もの珍しげに覗きこむと
  あなたは口をつけ
  なにも言わずにぼくに返した



  コップ一杯
  あなたは想いを差し出す
 ....
ほんの小さな
不安でした

不安同士が
くっついて
躍りだし

ぐるぐると
ぐるぐると
渦になって

闇を吸い込み
闇を生み出し

それでも
見えたのです

あの中に ....
脱線した銀河鉄道
すべての希望は失われ
我々は炎を呼吸する
腐敗したお月様
春は自らのこめかみに銃口を向ける
もう何も届かない
宇宙から隔離されたこの街には
好きだったのは 結い髪のしなやかな流れ

好きだったのは 頬杖の中の虚ろな瞳

好きだったのは 絡み付く癖のある声

好きだったのは 間違いなく貴女だった

好きだったのは 間違いなく ....
人が二度死ぬというのなら

かの王様の死はいつ訪れる


五十年か百年か

僕たち凡人の一生よりは

たぶん長い


はるかなときを 幾世紀とまたいで

悠々とその笑み ....
 
眠りすぎたアルマジロが
夜、買い物に出かける
満月には人のロケットが
数本突き刺さって
何かをお祝いしている
店は既に閉まっているので
丸まって待つ
冷蔵庫の中のように寒いけれど
 ....
けしごむの行方
張り紙にあった落書き
夏に見た夜
冬に見た朝

説教の効能
酩酊の置き場所
未来への追認
路傍の歴史

蓄積と読書
薄情さと誤認
同一と一般化された認識
 ....
ゴールデンバットの匂いする男参上
なんもねーぜ
なんももってきてねーよ
やるだけやって
どっかいっちまわれに来たんだ
踏み潰されに来たぜ

あんたらは
なんかあれだな
アリのよう ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
チューリップたもつ611/4/13 12:12
ぷらちなあおば7*11/4/13 9:55
灰色の涙ベンジャミン211/4/13 4:07
白昼夢遠藤杏111/4/13 1:34
冷えた四月のかげろう、スライドする真夜中の枝の景色ホロウ・シカ...1*11/4/13 1:21
釣り番田 011/4/13 1:17
ふぜい電灯虫1*11/4/13 0:28
壺の音 服部 剛411/4/12 23:59
音楽界の夢 311/4/12 23:50
春笑北大路京介10*11/4/12 23:30
澄んだ者usa.311/4/12 22:55
ナイフnonya16*11/4/12 22:52
納骨の日ゆるこ5*11/4/12 22:52
シホ.N211/4/12 22:35
草食性動物ペポパンプ4*11/4/12 22:33
ソメイヨシノ小川 葉311/4/12 22:17
天国と地獄salco2*11/4/12 22:08
がらん、311/4/12 21:45
りり1*11/4/12 21:13
ぷらちな小川 葉311/4/12 20:52
言葉のたまご朧月411/4/12 20:42
一億一酸化炭素011/4/12 20:41
コップいっぱい草野春心3*11/4/12 20:09
_りり011/4/12 19:33
無題ぎよ211/4/12 19:17
見惚徘徊メガネ411/4/12 18:58
遺書syuon2*11/4/12 18:56
お祝いたもつ411/4/12 18:42
けしごむのゆくえけしごむのゆくえけしごむのゆくえ4/11への ...竜門勇気2*11/4/12 16:58
踏み潰されに来たぜ1*11/4/12 16:16

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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