かつて
わたしたちの知るところではなかった雪を
当たり前にながめるわたしの感受性のなさ
たった二十年前、人は雪に触れることを許された
その五年後に、地上に最初の街ができ
更に五年 ....
僕の歩く距離、君の歩く距離
前ばかり向いて歩いていたら
振り返る景色に君はいなかった
今度は少し、ゆっくりと
もう横に君はいないけど
青い球体に手を突き刺して
あなたを引き抜きたい
白い球体はゆっくり東から西へ
いつもより明るい夜を巡っていく
孤独なんて簡単に乗り越えられる
と思っていたのに、私はもう潰れてしまい
そうに ....
国道16号線を走る
千葉44km
渋滞に巻き込まれる
千葉42km
千葉40km
ゆっくりと近づいていく
千葉30km
千葉4km
もう少しだ
そう思って ....
明日は多分 体が私でいれた時の世界だろう
消えた 私の何もない場所は
スタートである地点ですらなくなった
今日は サンフランシスコのような ムシ暑さだ
私のいる日陰など 無いのだろう
....
Born in somewhere on earth
"I am" is what we simply call
Never felt the oneness with nat ....
大きさはクリアしたのに
質量オーバーで
1000円以内で 送れない
この間 安かったのは
パートの叔母ちゃんが
料金表を
見間違えた からなんです
そんなコトも 露知らず
「持 ....
人は空に夢を見た、人は空を見上げて鳥を見た。
ある人は鳥を見て、鉄の鳥を作り、
ある人は鳥を真似て、高い所に上がった。
空は人の目標であり、空飛ぶ鳥は夢だった。
ある人は鉄で偽物の ....
エックスって言っても今出回ってるニセモノじゃないのよ
まだ最初の頃の1錠数千円のヤツよ
知ってる?
オリジナルのエックスはベトナムで使われた自白剤なのよ
アレを他のとちょっと混ぜてアッチの ....
つまがねむり
むすこははなうたをうたい
やがてそのはなうたも
いつしかやみ
ねむりがおとずれている
はやくねむりなさいとしかりながら
ねむってしまったつまのこえも
は ....
まがい物を集めて作り出す
卑俗をてらう一編のオブジェ
動き出す断絶に
彼らは喝采を送る
訳知り顔は壁画の奥行き
ただ数ミリの化学物質
声もなく叩く衝撃は
驚かすだけの技法に過ぎず
....
その少年が死なねばならぬ 理由はどこにも無かった
夜明けの遅い南西の島の窪み
降霜を知らぬ灰白色の谷間
その通い慣れた道を
生まれ育った町から一歩たりとも出ぬ内に
その少年が死なねばならぬ ....
朝早く起きて背筋を伸ばし
人の嫌がる重荷を背負い
嫌味にも笑顔で応えて
困難にすら感謝して生きる
あいつはいいやつだな
一言目には みんなの口から出る
でも ただそれだけ ....
ガキのころの写真を見ていると
お前はいっつもぐっしゃぐしゃの顔で泣いてるか笑ってるか
どっちかで
俺は大体彼方を睨みつけている
何でってお前が生まれて
お兄ちゃんたる俺はカッ ....
ソマタミス・マーロット
といった種類の
名をたくさん考えることによって
時間を経過させることに成功する
Bugってハニー が
バグったらどうなるのか
ということを
小学校の同級生に
....
もう
わかれてくれないか
きずがつくまえに
わかれてくれないか
そうすれば
きずはつかない
そのきずだらけの
こころに
もう
わかれてくれないか
そんなしあわせ ....
多くの
多くの望みを
かなぐり捨てた
手に入れたものは
あっけないほど
光り輝いた
{引用=
この手からこぼれおちたものを
もう私は覚えていない
たった一つのものがほしか ....
うす水色に淡くひかっている
雪がふりつづく
あなたは
じぶんさえも忘れてしまう
夜明けの人よ
この胸の彼方の青い丘に立ち
おそらくは私を待っているのであろう
夜明けの人よ
あなたのもとへと
私は行きたい
けれどそれにはまだ
私が過ぎ去らねばならぬもの
私を過ぎ ....
行っておいで
と
彼女は言った
でていけば
また
帰ってこられるんだから
と
おまえらが寝ているときに
わたしはずっと起きていた
おまえらが起きたからって
簡単に追いつけると思うか
だってわたしは起きていたんだ
おまえらが安らかに眠ってる間じゅう
ねぇ覚えているだろ
バイクは校則で禁止されていて
母さんとかにも止められたのに
みんなでこっそり取りにいった
原付の免許を
お前なんかは
父さんの乗らなくなった
ZEPHYRに乗るっ ....
春、理由もなく
あなたの名前を呼びます。
あなたの名前は
ごくありふれた名前です。
でも、誰の名前よりも
特別な響きです。
私は出会ったころのように
意味もなくあなたの名 ....
赤い、
綺麗な
雫が
ポトリ
それは突然舞い降りてきた
何の前触れもなく歌もなく
楽しさの全てを食い尽くすため、
僕の身体に入り込んだ。
それは少しの疼痛で
全て揃った腰のパーツの
どこかにスーッと入り込み
きっとど ....
カメラが曇る
あぶらで曇る
ぼんやり朽ちていた
春にあぶられている
印象派たちが
表面積を想像した
輪郭を考えた
カメラが曇る
あぶらで曇る
....
体の大切な部分から
どんどん小さくなる
チャーリーは今、
暖色系の床の隙間に
私には見えない
1ミクロンの狭間に
残されていた最後の
チャールズが
落ちていくのを
眺めていました。
....
絶対的な正義ってあると思う?
場合ごとに
適か不適か
相対的な正義はあっても
絶対的な正義ってあると思う?
もしあるならば
民主主義は、なくていいはず
生まれながらに
....
教室の窓から
校庭の隅をぼんやりと眺めている
机の上には
2時間前に閉じた教科書
前方の黒板の文字は粉となり
後方のカーテンは柔らかく揺れている
屋上へ続く扉を
針金で開けよ ....
乾いた大地に
夏の厳しい日差し
しおれてしまった花に
水をひとしずく下さい
*
空っぽになった部屋で
なくした希望を探す
仕方がないと言いながら
耳障りなため息を吐く
* ....
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